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105話、駄菓子選びを楽しむ都市伝説
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「メリーお姉さん、ここだよ!」
子供達に招かれたのは、さっき居た場所とちょうど反対側の棚。こっちの棚にも、色んな駄菓子があるわね。一人で居たら、食べる駄菓子を決めるのに、延々と悩んでいたかもしれない。
「へぇ~、味の種類も豊富ね」
私が当初、食べてようと決めていたコーンポタージュは、もちろんの事。他にも、チーズ、サラミ、たこ焼き、めんたい、シュガーラスクなどなど。
想像に容易く馴染み深そうな味から、一体どんな味がするんだろう? と興味をそそる味まで、ズラリと並んでいる。
「はい、メリーお姉さんの分!」
「あら、ありがとう」
ニコニコ顔が絶えない女の子が、私にコーンポタージュ味の『うんめぇ棒』を渡してきてくれた。持ってみた感じ、意外と太く感じる。
「ちなみにあんた達は、どの味が好きなの?」
「おれ、めんたい! 味が濃くてうまいんだー」
「わたしは、シュガーラスクかな~。甘くて、とってもおいしんだ」
「ふーん。めんたいと、シュガーラスク……」
めんたい。要は、明太子味って事よね? 魚卵系は、イクラなら味を知っているものの。明太子は、まだ食べた事がないから未知なる味だ。だからこそ、ちょっと気になるわ。
シュガーラスクは、……なんなのかしら? 女の子から得た情報だと、甘いという事しか分からない。ああ、なるほど。だからシュガーなのね。
甘いのは、私も好きよ。最近ハマっているのよね、甘い物と紅茶のセットに。二人のオススメを聞いた事だし、この二本も買っちゃおっと。
「それじゃあ、めんたいとシュガーラスクも買っておこうかしら」
「あっ、メリーお姉ちゃんも買うの? 絶対おいしいから、食べたら感想聞かせてよ!」
「ええー、ずるいー! メリーお姉さん、わたしにも教えてね!」
「ええ、分かったわ」
どうしよう。この子達と話すのが、だんだん楽しくなってきちゃった。私の心も引っ張られていくワンパク具合が、どうも微笑ましいのよね。
「あと、ベビースターダストラーメンだよね。確かここら辺に~……、あった!」
「メリーお姉さん、わさびのり次郎も持ってきたよ!」
二人が別方向へ散って行っては、私が買おうとしていた駄菓子を探し出し。私の両隣まで戻って来て、各駄菓子を差し伸べてくれた。その間、僅か五秒足らず。
早い! まるで無駄の無い動きだった。それに、私とは今日初めて会ったのにも関わらず、この尽くし様よ。少し戸惑いがあるけれども、素直に嬉しいわ。
「悪いわね、本当にありがとう」
「欲しいお菓子があったら、何でも言ってね! すぐ持ってくるよ!」
「ある場所は全部知ってるから、わたしもすぐ持ってこれるよ!」
そう豪語しながら、歯を見せてニッと笑う男の子に、頼り甲斐のある笑みを見せる女の子。まさか、配置まで全て把握しているとは。
やはり二人して、この駄菓子屋の常連客みたいね。ならば、駄菓子に精通したプロに違いない。
気になる駄菓子は、まだ沢山ある事だし。ここは気兼ねなく、プロに頼ってみちゃおうかしらね。
「だったら今度は、二人のオススメを教えてくれないかしら?」
「オススメって……」
「わたしたちの、好きなお菓子ってこと?」
「そうよ。実は私、駄菓子を食べるのは今日が初めてで、何がおいしいのか分からないのよね。だから、二人のおススメの教えて欲しいのよ」
小さなプロ達に頼ってみるも、二人の目はきょとんとした真顔で呆けている。数秒すると、二人は互いに呆けた顔を合わせ、満面の笑顔にすり替わった。
「いいよ、教えてあげる! いま持ってくるから、ちょっと待ってて!」
「わたしは、え~っと……。そうだ、あれにしよっ!」
元気有り余る声で快諾してくれた二人が、各々別の場所へ駆けて行き、品定めをしていく。すぐに持って来ると思っていたけど、真剣な表情で真面目に選んでいる。
時折、「むう~……」とか「やっぱこっちかな~?」や、「これもいいなぁ~」といった声が聞こえてくるので、頭をかなり悩ませていそうだ。
しかし、二人が居なくなってから約三十秒後。先に女の子が駆け足で戻って来て、「メリーお姉さん! これが、わたしのオススメだよ!」と弾けた声で言いながら、持って来た駄菓子を見せてくれた。
「へぇ~、どれもおいしそうね」
女の子が持って来た駄菓子は、占めて三つ。小さなドーナツが四つ入った、『ヤングヤングドーナツ』。
ここへ来た時、私の視界にも映った『カステラ串』。粗めの砂糖がまぶされていて、なんとも甘そうな見た目をしている。
最後は、ちんまりとした容器が特徴の『モロコヨーグル』。これ、インターネットで見た事があるから知っているわ。確か、甘酸っぱい味がウリだったはず。
「全部おいしいよ! だからメリーお姉さん、買って食べてみて!」
「そう、食べるのが楽しみだわ。ありがとう」
「メリーお姉ちゃん、おれも持ってきたよ!」
会話が終わったタイミングで、今度は俺の番だぞと言わんばかりに、元気の圧がすごい声が聞こえてきたので、右へ振り向いてみれば。
視線の先には、両手で抱えた大量の駄菓子を顎で支え、どこか満足気で笑う男の子が居た。
「す、すごい量を持って来たわね」
「もう、持ってきすぎだよ。お菓子が落ちそうになっちゃってるじゃんか」
『蒲焼さん五郎』、『ポテトフライチキン』、『キャベツ一郎』、『スーパービッグカツ』、『ウルトラBIGチョコ』、『ミニラムネ』、『ジャーキーするめ』、『サンダーブラック』。
『カルパッスペンシル』、『ヤッタァメン』、『こぉ~んポタージュ』などなど、他にも数え切れないほどの駄菓子を抱え込んでいる。
いくらなんでも、多過ぎじゃない? 目に入った駄菓子を、手当たり次第に持って来た訳じゃないわよね? もしかして、この駄菓子が全部、この子のオススメなのかしら?
「あっ、『ブタメェン』がある」
駄菓子とは言い難く、どちらかと言うとカップラーメンを彷彿とさせる容器であり。丸っこい豚の絵が特徴的な『ブタメェン』を手に取った。
「それ! おれの超オススメだよ!」
「いいよね、ブタメェン。わたしも、お小遣いを多く貰った日に食べてるんだ」
「これ、駄菓子屋でも売ってるのね。てっきり、コンビニやスーパーでしか買えないと思ってたわ」
そして、意外と気になっていたのよ。煮るタイプのインスタントラーメンは食べた事があるけれども、お湯を入れるだけのタイプは、まだ食べた事がない。
値段は、一個六十円。普通のカップラーメンに比べて、約半分の値段で買える。量も、小腹を満たすにはちょうど良さそうだ。よし、決めた。今日のおやつは『ブタメェン』にしよう。
「じゃあせっかくだし、買ってみるわね」
「ほんとっ!? なら、ここで食べてよ! お湯をタダで貸してくれるから、すぐ食べられるよ!」
「え? 駄菓子屋って、お湯までくれるの?」
「うん! おばちゃんに言えば、ちっちゃいフォークもくれるよ! だから食べてみて!」
駄菓子屋って、お湯やフォークまでくれるんだ。部屋に戻ってから食べようとしていたのに、すごいわね。
この、痒い所に手が届く嬉しい配慮よ。この子達が、このお店を気に入って常連になるのも、なんだか頷けるわ。
「なら、そうさせてもらうわ」
「マジで!? やったー! あとあと、他に食べたいお菓子ってある?」
「え? えっと……、そうねぇ」
ひとまず、『ブタメェン』は食べるとして。女の子は、私に三つのオススメを持って来たでしょ? なので、男の子が持って来た駄菓子の中から、あと最低二つは選ばなければならない。
……どうしよう。こう眺めていると、全部が全部おいしそうに見えてくる。特に目立つのが、『スーパービッグカツ』と『ウルトラBIGチョコ』。
しかし『こぉ~んポタージュ』や『キャベツ一郎』も捨て難い。ああ、ダメだ。視線を別の駄菓子に移すと、食欲まで移り変わっていく。
「……ちょっと、考える時間をちょうだい」
たぶん私一人では、いくら考えても決められないでしょうね。最悪、適当に選ぶか。目を瞑り、掴んだ駄菓子を買ってしまおう。
子供達に招かれたのは、さっき居た場所とちょうど反対側の棚。こっちの棚にも、色んな駄菓子があるわね。一人で居たら、食べる駄菓子を決めるのに、延々と悩んでいたかもしれない。
「へぇ~、味の種類も豊富ね」
私が当初、食べてようと決めていたコーンポタージュは、もちろんの事。他にも、チーズ、サラミ、たこ焼き、めんたい、シュガーラスクなどなど。
想像に容易く馴染み深そうな味から、一体どんな味がするんだろう? と興味をそそる味まで、ズラリと並んでいる。
「はい、メリーお姉さんの分!」
「あら、ありがとう」
ニコニコ顔が絶えない女の子が、私にコーンポタージュ味の『うんめぇ棒』を渡してきてくれた。持ってみた感じ、意外と太く感じる。
「ちなみにあんた達は、どの味が好きなの?」
「おれ、めんたい! 味が濃くてうまいんだー」
「わたしは、シュガーラスクかな~。甘くて、とってもおいしんだ」
「ふーん。めんたいと、シュガーラスク……」
めんたい。要は、明太子味って事よね? 魚卵系は、イクラなら味を知っているものの。明太子は、まだ食べた事がないから未知なる味だ。だからこそ、ちょっと気になるわ。
シュガーラスクは、……なんなのかしら? 女の子から得た情報だと、甘いという事しか分からない。ああ、なるほど。だからシュガーなのね。
甘いのは、私も好きよ。最近ハマっているのよね、甘い物と紅茶のセットに。二人のオススメを聞いた事だし、この二本も買っちゃおっと。
「それじゃあ、めんたいとシュガーラスクも買っておこうかしら」
「あっ、メリーお姉ちゃんも買うの? 絶対おいしいから、食べたら感想聞かせてよ!」
「ええー、ずるいー! メリーお姉さん、わたしにも教えてね!」
「ええ、分かったわ」
どうしよう。この子達と話すのが、だんだん楽しくなってきちゃった。私の心も引っ張られていくワンパク具合が、どうも微笑ましいのよね。
「あと、ベビースターダストラーメンだよね。確かここら辺に~……、あった!」
「メリーお姉さん、わさびのり次郎も持ってきたよ!」
二人が別方向へ散って行っては、私が買おうとしていた駄菓子を探し出し。私の両隣まで戻って来て、各駄菓子を差し伸べてくれた。その間、僅か五秒足らず。
早い! まるで無駄の無い動きだった。それに、私とは今日初めて会ったのにも関わらず、この尽くし様よ。少し戸惑いがあるけれども、素直に嬉しいわ。
「悪いわね、本当にありがとう」
「欲しいお菓子があったら、何でも言ってね! すぐ持ってくるよ!」
「ある場所は全部知ってるから、わたしもすぐ持ってこれるよ!」
そう豪語しながら、歯を見せてニッと笑う男の子に、頼り甲斐のある笑みを見せる女の子。まさか、配置まで全て把握しているとは。
やはり二人して、この駄菓子屋の常連客みたいね。ならば、駄菓子に精通したプロに違いない。
気になる駄菓子は、まだ沢山ある事だし。ここは気兼ねなく、プロに頼ってみちゃおうかしらね。
「だったら今度は、二人のオススメを教えてくれないかしら?」
「オススメって……」
「わたしたちの、好きなお菓子ってこと?」
「そうよ。実は私、駄菓子を食べるのは今日が初めてで、何がおいしいのか分からないのよね。だから、二人のおススメの教えて欲しいのよ」
小さなプロ達に頼ってみるも、二人の目はきょとんとした真顔で呆けている。数秒すると、二人は互いに呆けた顔を合わせ、満面の笑顔にすり替わった。
「いいよ、教えてあげる! いま持ってくるから、ちょっと待ってて!」
「わたしは、え~っと……。そうだ、あれにしよっ!」
元気有り余る声で快諾してくれた二人が、各々別の場所へ駆けて行き、品定めをしていく。すぐに持って来ると思っていたけど、真剣な表情で真面目に選んでいる。
時折、「むう~……」とか「やっぱこっちかな~?」や、「これもいいなぁ~」といった声が聞こえてくるので、頭をかなり悩ませていそうだ。
しかし、二人が居なくなってから約三十秒後。先に女の子が駆け足で戻って来て、「メリーお姉さん! これが、わたしのオススメだよ!」と弾けた声で言いながら、持って来た駄菓子を見せてくれた。
「へぇ~、どれもおいしそうね」
女の子が持って来た駄菓子は、占めて三つ。小さなドーナツが四つ入った、『ヤングヤングドーナツ』。
ここへ来た時、私の視界にも映った『カステラ串』。粗めの砂糖がまぶされていて、なんとも甘そうな見た目をしている。
最後は、ちんまりとした容器が特徴の『モロコヨーグル』。これ、インターネットで見た事があるから知っているわ。確か、甘酸っぱい味がウリだったはず。
「全部おいしいよ! だからメリーお姉さん、買って食べてみて!」
「そう、食べるのが楽しみだわ。ありがとう」
「メリーお姉ちゃん、おれも持ってきたよ!」
会話が終わったタイミングで、今度は俺の番だぞと言わんばかりに、元気の圧がすごい声が聞こえてきたので、右へ振り向いてみれば。
視線の先には、両手で抱えた大量の駄菓子を顎で支え、どこか満足気で笑う男の子が居た。
「す、すごい量を持って来たわね」
「もう、持ってきすぎだよ。お菓子が落ちそうになっちゃってるじゃんか」
『蒲焼さん五郎』、『ポテトフライチキン』、『キャベツ一郎』、『スーパービッグカツ』、『ウルトラBIGチョコ』、『ミニラムネ』、『ジャーキーするめ』、『サンダーブラック』。
『カルパッスペンシル』、『ヤッタァメン』、『こぉ~んポタージュ』などなど、他にも数え切れないほどの駄菓子を抱え込んでいる。
いくらなんでも、多過ぎじゃない? 目に入った駄菓子を、手当たり次第に持って来た訳じゃないわよね? もしかして、この駄菓子が全部、この子のオススメなのかしら?
「あっ、『ブタメェン』がある」
駄菓子とは言い難く、どちらかと言うとカップラーメンを彷彿とさせる容器であり。丸っこい豚の絵が特徴的な『ブタメェン』を手に取った。
「それ! おれの超オススメだよ!」
「いいよね、ブタメェン。わたしも、お小遣いを多く貰った日に食べてるんだ」
「これ、駄菓子屋でも売ってるのね。てっきり、コンビニやスーパーでしか買えないと思ってたわ」
そして、意外と気になっていたのよ。煮るタイプのインスタントラーメンは食べた事があるけれども、お湯を入れるだけのタイプは、まだ食べた事がない。
値段は、一個六十円。普通のカップラーメンに比べて、約半分の値段で買える。量も、小腹を満たすにはちょうど良さそうだ。よし、決めた。今日のおやつは『ブタメェン』にしよう。
「じゃあせっかくだし、買ってみるわね」
「ほんとっ!? なら、ここで食べてよ! お湯をタダで貸してくれるから、すぐ食べられるよ!」
「え? 駄菓子屋って、お湯までくれるの?」
「うん! おばちゃんに言えば、ちっちゃいフォークもくれるよ! だから食べてみて!」
駄菓子屋って、お湯やフォークまでくれるんだ。部屋に戻ってから食べようとしていたのに、すごいわね。
この、痒い所に手が届く嬉しい配慮よ。この子達が、このお店を気に入って常連になるのも、なんだか頷けるわ。
「なら、そうさせてもらうわ」
「マジで!? やったー! あとあと、他に食べたいお菓子ってある?」
「え? えっと……、そうねぇ」
ひとまず、『ブタメェン』は食べるとして。女の子は、私に三つのオススメを持って来たでしょ? なので、男の子が持って来た駄菓子の中から、あと最低二つは選ばなければならない。
……どうしよう。こう眺めていると、全部が全部おいしそうに見えてくる。特に目立つのが、『スーパービッグカツ』と『ウルトラBIGチョコ』。
しかし『こぉ~んポタージュ』や『キャベツ一郎』も捨て難い。ああ、ダメだ。視線を別の駄菓子に移すと、食欲まで移り変わっていく。
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