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103話、思い知らされた一日
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「ふぃ~っ……。今日は、メリーさんに助けられちゃったなぁ」
思っていたよりご飯が進まず、最悪お茶漬けに助けてもらおうかと考えていた所。メリーさんが、助け船の神器を出してくれたお陰で、今日はなんとか事なきを得られた。
どうしても食べたくなった肉じゃがを、単品で出したのは完全に失敗だったな。物足りなさも感じたし、まだ少しだけお腹がすいているや。
「しっかし、マジで美味かったな」
メリーさんが持ってきてくれた最強の助け舟は、『ごはんです!』、『たまのり』、『きゅうりのリューちゃん』、この三種類。
食卓に並んでいても、弁当の一品にあっても、めちゃくちゃ嬉しくなる物達だ。食べたのは大学生以来だったけど、勢いあまってご飯をおかわりしちゃったよね。
ずるいんだよなぁ、アレら。ご飯に超特化した味付け。ご飯の旨味をグッと引き立てる存在感。いつまでも食べていたくなるような、ポリポリとした楽しい食感。
それらを一気に出されたら、ご飯が止まらなくなるに決まっているじゃん。『ごはんです!』だけで、二合分ぐらいペロリと食べられる自信がある。いや、三合は固い。
そういえば、なんで急に食べなくなったんだろう? 実家に居る時は、まあまあの頻度で食べていたはずなのに。上京してから、食べた記憶が一切無い。
たぶん、料理を作り始めたせいかな? その可能性は、十分考えられる。作った料理の味を、くまなく確かめてみたいから、買わなくなったのかもしれない。
「いや、違うな。買う必要が無くなっちゃったんだ」
こっちへ来てからは、お新香や佃煮といったご飯のお供類も、私自らが作っている。うん、間違いない。買わなくなった理由は、きっとこれだ。
……答えに辿り着いたからこそ、思い知らされちゃったな。市販の物は、やはりどれもクオリティが高い。
まだアマチュアの範囲内で、試行錯誤を繰り返している私にとって、決して辿り着けないほどに。
「しかも、また食べたくなる美味しさをしてるんだよなぁ」
これが一番すごい。何回食べてもなかなか飽きが来ず、出てくれば『おっ、これこれ』と、つい嬉しくなってしまう。
当たり前だと感じていたけど。観点や見方を変えてみると、とんでもなくすごい事だ。老若男女に愛され続けて、美味しく食べられ続けられるというのがね。
「ああ~、また食べたいなぁ~。なんだったら『鮭フレーク』も食べたくなってきたぞ」
とても食べやすい、丁度いいしっとり感でしょ? そして、嚙めば嚙むだけ鮭の旨味と塩味が濃くなり、問答無用でご飯が欲しくなってくる。
あれ、おにぎりの具にしても美味しいんだよな。子供の頃、お母さんにおにぎりを作ってもらう時、よく鮭フレークを入れてくれってお願いしていたっけ。
「よし、決めた。近々朝食で、メリーさんに振る舞ってあげよっと」
鮭を食べられるメリーさんなら、きっと『美味しい』と言ってくれるはずだ。湧いてきた私の欲も、同時に満たせる。いいね、楽しくなってきたぞ。
「その前に、またメリーさんにお礼をしないと」
今日のまるで華が無い夕食に、色を咲かせてくれたのは、他でもないメリーさんなんだからね。
あの助け舟は、マジでファインプレーだった。確実にヒーローインタビューものだよ。
「今度は、どこに行こうかな~」
メリーさんに助けてもらった。なら、また『アリオン』へ行こうは、なんだか新鮮味がない。つい最近行ったばかりだから、今度は違う店に行きたいな。
来週には梅雨が明けるし、大袈裟に言ってしまえば選択肢は無限大。どの店にも行ける。だからこそ、一晩で決められる気がしない。
ここは、まだ消化していないメリーさんのリクエストを重点的に置き、その料理を多々と扱っている店にすればいいか?
「応えられてないリクエスト、どれだけあったっけ?」
メリーさんと出会ってから、間もない時に受けた『軟骨の唐揚げ』でしょ? 二回目のラーメンも、梅雨の時期と重なって未だ保留中。
えんがわ丼は、海鮮祭りの初日に応えた。鮭と海苔のリクエストも消化済み。合間合間に受けたリクエストだって、朝昼に大体出した───。
「あれ? 意外と少ないな」
明確なリクエストがあったにも関わらず、まだ一度も出していない料理って、『軟骨の唐揚げ』だけだったんだ。
……え、本当に? こんなに少ない事ってある? 私が思い出せていないだけじゃないよね?
私が催促をして、まだ返事が来ていない料理は、沢山あったはずだけど……。
「ええ~、マジで? 軟骨の唐揚げって言ったら、居酒屋ぐらいしか思い付かないぞ」
一応、駅前に『楽楽』という居酒屋はあるものの。私は生粋の超下戸だから、酒なんてまったく飲めないし。メリーさんだって、たぶん飲んだ事ないよな。
「でも居酒屋って、扱ってる料理の幅が広いし、種類も豊富なんだよなぁ」
そう。言い換えてしまえば、色んな料理が食べられる万能型の店だ。刺身や揚げ物はもちろんのこと、鍋、ピザ、サラダ、一日では食べ切れない量のおつまみがあった、はず。
どうしよう。居酒屋って行った事がないから、あまり確信が持てないや。もし行くのであれば、中華料理屋へ行った時のように、情報収集をしておかないと。
「行く理由は……、そうだな。梅雨明けを祝してかな」
梅雨明けに乾杯! ってな感じでね。メリーさんに『なにそれ?』って言われそうだけど、まあ大丈夫でしょう。
よし。とりあえず、店は仮で決定。風呂から上がり次第、『楽楽』について調べてみよっと。もちろん、メリーさんに悟られないようにね。
思っていたよりご飯が進まず、最悪お茶漬けに助けてもらおうかと考えていた所。メリーさんが、助け船の神器を出してくれたお陰で、今日はなんとか事なきを得られた。
どうしても食べたくなった肉じゃがを、単品で出したのは完全に失敗だったな。物足りなさも感じたし、まだ少しだけお腹がすいているや。
「しっかし、マジで美味かったな」
メリーさんが持ってきてくれた最強の助け舟は、『ごはんです!』、『たまのり』、『きゅうりのリューちゃん』、この三種類。
食卓に並んでいても、弁当の一品にあっても、めちゃくちゃ嬉しくなる物達だ。食べたのは大学生以来だったけど、勢いあまってご飯をおかわりしちゃったよね。
ずるいんだよなぁ、アレら。ご飯に超特化した味付け。ご飯の旨味をグッと引き立てる存在感。いつまでも食べていたくなるような、ポリポリとした楽しい食感。
それらを一気に出されたら、ご飯が止まらなくなるに決まっているじゃん。『ごはんです!』だけで、二合分ぐらいペロリと食べられる自信がある。いや、三合は固い。
そういえば、なんで急に食べなくなったんだろう? 実家に居る時は、まあまあの頻度で食べていたはずなのに。上京してから、食べた記憶が一切無い。
たぶん、料理を作り始めたせいかな? その可能性は、十分考えられる。作った料理の味を、くまなく確かめてみたいから、買わなくなったのかもしれない。
「いや、違うな。買う必要が無くなっちゃったんだ」
こっちへ来てからは、お新香や佃煮といったご飯のお供類も、私自らが作っている。うん、間違いない。買わなくなった理由は、きっとこれだ。
……答えに辿り着いたからこそ、思い知らされちゃったな。市販の物は、やはりどれもクオリティが高い。
まだアマチュアの範囲内で、試行錯誤を繰り返している私にとって、決して辿り着けないほどに。
「しかも、また食べたくなる美味しさをしてるんだよなぁ」
これが一番すごい。何回食べてもなかなか飽きが来ず、出てくれば『おっ、これこれ』と、つい嬉しくなってしまう。
当たり前だと感じていたけど。観点や見方を変えてみると、とんでもなくすごい事だ。老若男女に愛され続けて、美味しく食べられ続けられるというのがね。
「ああ~、また食べたいなぁ~。なんだったら『鮭フレーク』も食べたくなってきたぞ」
とても食べやすい、丁度いいしっとり感でしょ? そして、嚙めば嚙むだけ鮭の旨味と塩味が濃くなり、問答無用でご飯が欲しくなってくる。
あれ、おにぎりの具にしても美味しいんだよな。子供の頃、お母さんにおにぎりを作ってもらう時、よく鮭フレークを入れてくれってお願いしていたっけ。
「よし、決めた。近々朝食で、メリーさんに振る舞ってあげよっと」
鮭を食べられるメリーさんなら、きっと『美味しい』と言ってくれるはずだ。湧いてきた私の欲も、同時に満たせる。いいね、楽しくなってきたぞ。
「その前に、またメリーさんにお礼をしないと」
今日のまるで華が無い夕食に、色を咲かせてくれたのは、他でもないメリーさんなんだからね。
あの助け舟は、マジでファインプレーだった。確実にヒーローインタビューものだよ。
「今度は、どこに行こうかな~」
メリーさんに助けてもらった。なら、また『アリオン』へ行こうは、なんだか新鮮味がない。つい最近行ったばかりだから、今度は違う店に行きたいな。
来週には梅雨が明けるし、大袈裟に言ってしまえば選択肢は無限大。どの店にも行ける。だからこそ、一晩で決められる気がしない。
ここは、まだ消化していないメリーさんのリクエストを重点的に置き、その料理を多々と扱っている店にすればいいか?
「応えられてないリクエスト、どれだけあったっけ?」
メリーさんと出会ってから、間もない時に受けた『軟骨の唐揚げ』でしょ? 二回目のラーメンも、梅雨の時期と重なって未だ保留中。
えんがわ丼は、海鮮祭りの初日に応えた。鮭と海苔のリクエストも消化済み。合間合間に受けたリクエストだって、朝昼に大体出した───。
「あれ? 意外と少ないな」
明確なリクエストがあったにも関わらず、まだ一度も出していない料理って、『軟骨の唐揚げ』だけだったんだ。
……え、本当に? こんなに少ない事ってある? 私が思い出せていないだけじゃないよね?
私が催促をして、まだ返事が来ていない料理は、沢山あったはずだけど……。
「ええ~、マジで? 軟骨の唐揚げって言ったら、居酒屋ぐらいしか思い付かないぞ」
一応、駅前に『楽楽』という居酒屋はあるものの。私は生粋の超下戸だから、酒なんてまったく飲めないし。メリーさんだって、たぶん飲んだ事ないよな。
「でも居酒屋って、扱ってる料理の幅が広いし、種類も豊富なんだよなぁ」
そう。言い換えてしまえば、色んな料理が食べられる万能型の店だ。刺身や揚げ物はもちろんのこと、鍋、ピザ、サラダ、一日では食べ切れない量のおつまみがあった、はず。
どうしよう。居酒屋って行った事がないから、あまり確信が持てないや。もし行くのであれば、中華料理屋へ行った時のように、情報収集をしておかないと。
「行く理由は……、そうだな。梅雨明けを祝してかな」
梅雨明けに乾杯! ってな感じでね。メリーさんに『なにそれ?』って言われそうだけど、まあ大丈夫でしょう。
よし。とりあえず、店は仮で決定。風呂から上がり次第、『楽楽』について調べてみよっと。もちろん、メリーさんに悟られないようにね。
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