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23話、二人で間食
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「私、メリーさん。今、コーラが飲みたいの」
「いきなりスマホを渡してきたから、何かと思ったら……。それにさ? テーブルに突っ伏しながら電話してくるの、やめてくれない? 妙に面白いんだけど」
またハルに笑われかねないので、仕方がなく重く感じる上体を起こした。
「私、メリーさん。今、コーラが───」
「いや、言い直さなくていいから。ええ~? 昼飲んだばかりなのに、もう飲みなくなってきちゃったの?」
「私、メリーさん。今、喉が刺激を求めているの」
「そ、そんなになんだ? どうやら、どっぷりハマっちゃったみたいだね」
ピザとコーラを心ゆくまで堪能してから、三時間が経っているというのに。あの喉を劈く強烈な刺激が、頭から離れてくれない。
そのせいもあってか、はたまた喉が物寂しくなっているせいか。テレビを観るのに集中出来ないし、スマホ操作の練習もままならないから、何もかも頭に入ってこないのよね。
ああ、また飲みたいなぁ。口の中や喉で、傍若無人に暴れ弾ける炭酸。全ての風味を無に帰す、独特な甘ったるさ。あわよくば、油っこい料理を食べながら一気飲みしたい。
「どうしょうかなぁ? コーラ単体だけじゃ、なんだか味気ないし。今あれを食べちゃうと、明日の楽しみが無くなっちゃうんだよね」
「食べるって事は、何か食べ物があるの?」
「あるよ。ピザとまではいかないけど、コーラに合うおやつがね」
「おやつ?」
おやつ。おやつって確か、三時に間食をする意味だったっけ? 今は三時過ぎぐらいなので、おやつをするには打って付けの時間だけども。
ピザほどではないけど、コーラに合う物って、一体なんなのかしら?
「そう。私が日曜日に必ず食べてるお菓子なんだけど、メリーさんも食べてみる?」
「お菓子って、ビスケットとかチョコレートよね? 料理じゃないけど、本当にコーラと合うの?」
「実は、合う物があるんスよぉ。ちょっと待っててね、今持ってきてあげるから」
ニヤニヤと思わせ振りな発言をしたハルが立ち上がり、台所に向かっていく。まさか、コーラと合うお菓子があるだなんて。
けどハルは、あらかじめ保険をかけていた。やっぱり、それほどまでに合うんだ、ピザとコーラって。そして、私は先に食べてしまったんだ。それ以上が無い組み合わせを。
これに関しては、ちょっと残念に思うわ。少しずつ段階を踏んで、多くの衝撃と感動を味わっていきたかったというのが、正直な本音だ。
「お待たせ~」
一番の衝撃を先に味わったせいで、後悔の念が湧き出してきた中。ハルがいつものお盆を持って部屋へ戻って来て、お盆に乗っている物をテーブルに並べていった。
「ポテートチップス?」
ハルが持ってきた物は、『ポテートチップスのり塩味』のLサイズなるもの。かなり大きい袋だ。内容量は、百三十五gと記されている。
「その様子だと、食べた事はないみたいだね」
「そうね。テレビのCMで観たぐらいだわ」
「これね~、一回食べると手が止まらなくなっちゃうんだ。ピザの味が刺さったメリーさんなら、これもハマるはずだよ」
「へえ、そう」
悔しいけど。ハルが確信を得たように豪語した時、私は必ずその期待に応えちゃっている。あのハルさえも、日曜日になったら必ず食べている物のようだし。
だとすると、この『ポテートチップス』というお菓子。一口食べたら、私も間違いなくハマるわね。……もしかして、私とハルの好きな食べ物、結構被っているのかも?
ハルが全て並べ終えると、一緒に持ってきたコーラの蓋を開け、『プシュッ』という景気の良い音を鳴らす。
私と自分のコップに注ぎ終えると、一枚のティッシュをテーブルに敷いた。
「メリーさん。これ結構な量があるけど、全部食べる?」
「……食べながら決めてもいいかしら?」
「そうだね、そうしよっか。なら、半分だけ出すよ」
私の要望に応えてくれたハルが、袋の真ん中部分にある飛び出た箇所を摘み、『パンッ』と破裂音染みた音を立たせながら封を開けた。
……意外に大きな音がするのね。身構えていなかったから、驚いて体がビクッとしてしまった。そんな私にはお構いなしにと、ハルはティッシュの上にポテートチップスを盛っていく。
「一枚一枚の大きさが、かなり違うわね」
袋から出てきた物は、大小様々でいて、形も同じ物は無く全てが異なっている物。
強いて共通点を上げるとすれば、薄さが均等で、緑色の粒々が大量に付着しているぐらいかしら。
のり塩って事は、緑色の粒々はたぶん海苔ね。匂いは、料理に勝るとも劣らない香ばしさがあるけど、妙な油っこさもある。この匂いが、コーラと合う秘訣なのかも?
「重さは、ほぼ無いわね」
適当な大きさのポテートチップスを一枚摘み、裏表に返してみる。まるで羽を持っているかのような軽さだ。持った感触からして、かなり固そうね。
「そうそう。口当たりも軽いから、手が止まらなくなっちゃうんだよね」
「なるほど。それじゃあ、早速食べてみようかしら」
早くコーラを飲みたいので、口にポテートチップスを放り込んだ。風味は、とにかく塩辛い。海苔だと思われる、食欲を搔き立てる香ばしさと、じゃがいもの甘みを一瞬だけ感じたけども。
とてつもなく尖った塩味と、ピリッと感じる今まで味わった事の無い辛味。何よりも強い油っこさが、僅かにあったじゃがいもの風味を吹き飛ばしていった。
でも、食感は楽しいわね。『パリッ』という軽快な音を立たせたくて、次のポテートチップスを口に入れたくなる。
しかし、それは束の間の話。食べ進めていく内に、尖った塩味はより鋭利になり、元から濃かった味付けが口に中に蓄積して、全てが辛味に変わっていく。そうだ! このタイミングでコーラを飲めば!
「……ぷはっ! うん。コーラを飲むタイミングは、今のでバッチリね」
衝撃とも言えるコーラの炭酸と、あまり長く続かない甘ったるい余韻が、口の中を支配していた全ての油と辛味を根こそぎ流してくれた。
これでまた、ポテートチップスの塩辛い味を最初から楽しめる。だんだん塩辛さに慣れてきたし、余計に手が止まらなくなってきちゃった。
「意外とおいしいわね」
「でしょ? やっぱりコーラとの組み合わせは、のり塩が一番だね」
「確か、『コンソメ味』とか『うすしお味』もあるのよね? それらは、コーラと合うの?」
「合うっちゃあ合うけど。私的には、やっぱりのり塩が一番かな。次の休日、それらでも試してみる?」
ほくそ笑んだハルが、流れるように私を誘ってきてくれた。この誘いは、私も願ったりの誘いだわ。なんて言ったって、次の休日にもポテートチップスが食べられる訳でしょ?
しかも、違う味のポテートチップスを。断る理由なんて無い。たまには、快く受けちゃおうかしらね。
「是非、お願いするわ。けど、必ずコーラを用意しておきなさいよ?」
「当たり前じゃん。二ℓのコーラを用意して待ってるよ」
期待以上の返答をくれたハルが、ポテートチップスを三枚口に入れ、嬉しそうな顔をしながらコーラを飲んでいく。
次の日曜日から、私にも一つの楽しみが増えるわね。コンソメ味やうすしお味、一体どんな味がするんだろう? 早く食べてみたいなぁ。
「いきなりスマホを渡してきたから、何かと思ったら……。それにさ? テーブルに突っ伏しながら電話してくるの、やめてくれない? 妙に面白いんだけど」
またハルに笑われかねないので、仕方がなく重く感じる上体を起こした。
「私、メリーさん。今、コーラが───」
「いや、言い直さなくていいから。ええ~? 昼飲んだばかりなのに、もう飲みなくなってきちゃったの?」
「私、メリーさん。今、喉が刺激を求めているの」
「そ、そんなになんだ? どうやら、どっぷりハマっちゃったみたいだね」
ピザとコーラを心ゆくまで堪能してから、三時間が経っているというのに。あの喉を劈く強烈な刺激が、頭から離れてくれない。
そのせいもあってか、はたまた喉が物寂しくなっているせいか。テレビを観るのに集中出来ないし、スマホ操作の練習もままならないから、何もかも頭に入ってこないのよね。
ああ、また飲みたいなぁ。口の中や喉で、傍若無人に暴れ弾ける炭酸。全ての風味を無に帰す、独特な甘ったるさ。あわよくば、油っこい料理を食べながら一気飲みしたい。
「どうしょうかなぁ? コーラ単体だけじゃ、なんだか味気ないし。今あれを食べちゃうと、明日の楽しみが無くなっちゃうんだよね」
「食べるって事は、何か食べ物があるの?」
「あるよ。ピザとまではいかないけど、コーラに合うおやつがね」
「おやつ?」
おやつ。おやつって確か、三時に間食をする意味だったっけ? 今は三時過ぎぐらいなので、おやつをするには打って付けの時間だけども。
ピザほどではないけど、コーラに合う物って、一体なんなのかしら?
「そう。私が日曜日に必ず食べてるお菓子なんだけど、メリーさんも食べてみる?」
「お菓子って、ビスケットとかチョコレートよね? 料理じゃないけど、本当にコーラと合うの?」
「実は、合う物があるんスよぉ。ちょっと待っててね、今持ってきてあげるから」
ニヤニヤと思わせ振りな発言をしたハルが立ち上がり、台所に向かっていく。まさか、コーラと合うお菓子があるだなんて。
けどハルは、あらかじめ保険をかけていた。やっぱり、それほどまでに合うんだ、ピザとコーラって。そして、私は先に食べてしまったんだ。それ以上が無い組み合わせを。
これに関しては、ちょっと残念に思うわ。少しずつ段階を踏んで、多くの衝撃と感動を味わっていきたかったというのが、正直な本音だ。
「お待たせ~」
一番の衝撃を先に味わったせいで、後悔の念が湧き出してきた中。ハルがいつものお盆を持って部屋へ戻って来て、お盆に乗っている物をテーブルに並べていった。
「ポテートチップス?」
ハルが持ってきた物は、『ポテートチップスのり塩味』のLサイズなるもの。かなり大きい袋だ。内容量は、百三十五gと記されている。
「その様子だと、食べた事はないみたいだね」
「そうね。テレビのCMで観たぐらいだわ」
「これね~、一回食べると手が止まらなくなっちゃうんだ。ピザの味が刺さったメリーさんなら、これもハマるはずだよ」
「へえ、そう」
悔しいけど。ハルが確信を得たように豪語した時、私は必ずその期待に応えちゃっている。あのハルさえも、日曜日になったら必ず食べている物のようだし。
だとすると、この『ポテートチップス』というお菓子。一口食べたら、私も間違いなくハマるわね。……もしかして、私とハルの好きな食べ物、結構被っているのかも?
ハルが全て並べ終えると、一緒に持ってきたコーラの蓋を開け、『プシュッ』という景気の良い音を鳴らす。
私と自分のコップに注ぎ終えると、一枚のティッシュをテーブルに敷いた。
「メリーさん。これ結構な量があるけど、全部食べる?」
「……食べながら決めてもいいかしら?」
「そうだね、そうしよっか。なら、半分だけ出すよ」
私の要望に応えてくれたハルが、袋の真ん中部分にある飛び出た箇所を摘み、『パンッ』と破裂音染みた音を立たせながら封を開けた。
……意外に大きな音がするのね。身構えていなかったから、驚いて体がビクッとしてしまった。そんな私にはお構いなしにと、ハルはティッシュの上にポテートチップスを盛っていく。
「一枚一枚の大きさが、かなり違うわね」
袋から出てきた物は、大小様々でいて、形も同じ物は無く全てが異なっている物。
強いて共通点を上げるとすれば、薄さが均等で、緑色の粒々が大量に付着しているぐらいかしら。
のり塩って事は、緑色の粒々はたぶん海苔ね。匂いは、料理に勝るとも劣らない香ばしさがあるけど、妙な油っこさもある。この匂いが、コーラと合う秘訣なのかも?
「重さは、ほぼ無いわね」
適当な大きさのポテートチップスを一枚摘み、裏表に返してみる。まるで羽を持っているかのような軽さだ。持った感触からして、かなり固そうね。
「そうそう。口当たりも軽いから、手が止まらなくなっちゃうんだよね」
「なるほど。それじゃあ、早速食べてみようかしら」
早くコーラを飲みたいので、口にポテートチップスを放り込んだ。風味は、とにかく塩辛い。海苔だと思われる、食欲を搔き立てる香ばしさと、じゃがいもの甘みを一瞬だけ感じたけども。
とてつもなく尖った塩味と、ピリッと感じる今まで味わった事の無い辛味。何よりも強い油っこさが、僅かにあったじゃがいもの風味を吹き飛ばしていった。
でも、食感は楽しいわね。『パリッ』という軽快な音を立たせたくて、次のポテートチップスを口に入れたくなる。
しかし、それは束の間の話。食べ進めていく内に、尖った塩味はより鋭利になり、元から濃かった味付けが口に中に蓄積して、全てが辛味に変わっていく。そうだ! このタイミングでコーラを飲めば!
「……ぷはっ! うん。コーラを飲むタイミングは、今のでバッチリね」
衝撃とも言えるコーラの炭酸と、あまり長く続かない甘ったるい余韻が、口の中を支配していた全ての油と辛味を根こそぎ流してくれた。
これでまた、ポテートチップスの塩辛い味を最初から楽しめる。だんだん塩辛さに慣れてきたし、余計に手が止まらなくなってきちゃった。
「意外とおいしいわね」
「でしょ? やっぱりコーラとの組み合わせは、のり塩が一番だね」
「確か、『コンソメ味』とか『うすしお味』もあるのよね? それらは、コーラと合うの?」
「合うっちゃあ合うけど。私的には、やっぱりのり塩が一番かな。次の休日、それらでも試してみる?」
ほくそ笑んだハルが、流れるように私を誘ってきてくれた。この誘いは、私も願ったりの誘いだわ。なんて言ったって、次の休日にもポテートチップスが食べられる訳でしょ?
しかも、違う味のポテートチップスを。断る理由なんて無い。たまには、快く受けちゃおうかしらね。
「是非、お願いするわ。けど、必ずコーラを用意しておきなさいよ?」
「当たり前じゃん。二ℓのコーラを用意して待ってるよ」
期待以上の返答をくれたハルが、ポテートチップスを三枚口に入れ、嬉しそうな顔をしながらコーラを飲んでいく。
次の日曜日から、私にも一つの楽しみが増えるわね。コンソメ味やうすしお味、一体どんな味がするんだろう? 早く食べてみたいなぁ。
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