性癖短編集

くろ

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カド女4

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「いつまで余韻に浸ってるんだ、ファンを喜ばせてやれよ」

村木君の命令口調がトイレに響いた。私はイかされたばかりで、頭がボーっとしていた。おちんちんを触ることすらも許してもらえず、自分自身の恥ずかしい動画から流れてくる喘ぎ声を聞かされながら、私は『ハライキ』させられた。そのため、私の脳内には「おちんちんが欲しい」で一杯だった。
村木君がズボン越しの腰を私の手元に近づけてきた。咄嗟にソレに手を伸ばしてしまった。しかし、その手をひらりと交わして腰は逃げていく。私はまだ意識が朦朧としていて、ただ、逃げ行く獲物を本能的に追う動物のように、腰を追った。追った先にはいくつかの腰があった。どれも獲物に間違いなかった。でも、何か違和感のようなものが私を襲った。その違和感の正体を追うことを、本能が嫌った。
一番手前の獲物に私は飛びついた。理由は、一番近くにあるからだった。その膨らんだ股間を愛おしく撫でると、「ビクン!」と反応をした。湯気が上がりそうな熱を帯びていた。オスの荒い息遣いを感じる。
ジッパーを下ろすとイカ臭さが目の前にプンと広がった。開いた隙間から手を忍ばせると、じっとりとした湿気を帯びた温かな空間を指先に感じた。トランクスに手を忍ばせようとすると、粘着質なヌメりが絡みついてきた。まるで卵でも割ったのではないかと疑うぐらいに、その空間は濡れていた。更に奥の方に手を伸ばしていくと、固く脈動する愛しい肉の塊が待ち受けており、それが今まさに掌に密着した。「あぁ…」と、オスの喘ぎが漏れた。
私はそのまま獲物を握りこみ、濡れた粘着を潤滑にして上下させた。

「あ、ちょ、ダメ!もう…出る!」

熱いどろりとした液体が先端から噴き出た。イカ臭さが更に広がる。その吹き出た熱い液体を掌に受け止め、ヌチャヌチャと音を立ててゆっくりとまた上下させると、目の前の腰がブルブルと震え、逃げるようにへたり込んだ。相手の顔がここでようやく確認できた。さっきチェキを撮ったファンの一人だった。
「とんでもないことをしてしまった」ここでようやくそのような思考が頭を過った。我に返った頃には目の前に三本のおちんちんがずらりと横並びになって、まるで雛鳥が親鳥に餌をせがんでいるかのように頭を上空に向けてビクビクと全身を揺動させていた。その持ち主は、やはり、さっきチェキを撮ったファンの人たちだった。

(逃げないと…)

私は咄嗟に立ちあがって、トイレの出口に向かってフラつく足取りで走った。もう少しと言うところで道を塞いだのは村木君だった。ジリジリと詰め寄られ、私は後ずさりした。何かがお尻に当たった。ビックリして身体ごと後ろを振り返ると、目の前には自分自身の姿を映す鏡があり、腰の辺りには白い陶器製の手洗い場があった。村木君が身体を押し付けてきた。前方に押された私の股間が手洗い場の『角』に当たった。
甘い刺激に脳内が真っ白になる。腰が震えて、メスの恥ずかしい声がトイレに響き渡った。私は甘い刺激を貪らない訳にはいかなくなってしまった。トイレの手洗い場を利用して角オナに耽るヘンタイ女を煽り立てるようなオスの歓声が沸いた。いつの間にか、左右の手に熱のこもった固い肉の塊を握らされている。次の瞬間、聞き覚えのある音楽がスタートした。誰かがスマホから流した『桃の実情』だった。私はそれを聴いてまた我に返り「ダメ!」と大声で叫んで逃げ出そうとした。突如として電流が脳内を貫くような快感が走った。村木君の指先がクリトリスを捉えていた。全身の力が抜けた。後ろからパンティーの局部を横にずらされ、固く、熱いオスの実情がねじ込まれようとしている。薄目を開けるとメスの表情をして悦ぶ、大口を開けた自分自身の姿が鏡に映った。その後方には、さっきチェキを撮ったファンの人が眼鏡を曇らせて、早く奥までねじ込んでやろうと目論む焦りの動きを見せていた。(ダメ!)最後の力を振り絞って逃げようとしたその時、村木君の指がお腹に添えられた(またハライキさせられちゃう…)。強烈な快の予感に、再度力が抜けてしまう。その隙にファンの人のおちんちんが根元まで入り込んできた。同時に雄叫びが上がる。

「うおおおお!入れたぞおおおおお!」

私は、”ヤられている側”としての悲鳴を上げるしかなかった。

「イャぁああ!」

陰湿でネチッこいオスの性欲に絡みつかれて逃げられない絶望の中で、ゾクゾクとした侵入が根元まで到達し、勝手に身体が弓なりにしなった。今、私はマワされている。さっきチェキを撮ったばかりのファンの人達に。どうしようもなく、喉の奥から漏れ出てしまう、恥ずかしいメスの歌声を披露しながら。
『桃の実情』のサビの一部分の「ランランラン♪」が聞こえた。そのリズムに合わせるようにして後ろから「パンパンパン!」と突かれた。その、悪ふざけとも思えるような腰の動きにも、「あ!あ!あ!」と私の身体はメスの悦びで反応してしまい、まるで面白い音のする楽器として、もてあそばれているみたいだった。
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