性癖短編集

くろ

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犬のオモチャで遊んでもらって感じてしまう女

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今日のデートは映画館デートだった。映画の内容は犬と人間の友情物語で、私は最後の悲しい結末にウルッときてしまった。しかし、私を映画に誘った当の本人の『誠』はそこまで感動しなかったらしく、観終わった映画の内容についての会話は軽く済ませ、この後行くラブホテルをどこにするかという会話にすぐに切り替えてしまった。
彼は思いついたように「そう言えば」と、隣接するショッピングモール内のペット用品売り場に私を引き連れて向かった。

「どっちがいいかなあ」

ペットのおもちゃコーナーで誠が悩んでいる。彼は家で飼っている犬用の投げて遊ぶボールのおもちゃを二つに絞り込んで、どちらを買うか考えていた。一方は約3000円の自動で動くタイプ、もう一方は約1000円の握ると音が出るゴム製のボール。この選択を彼は私に委ねた。私は誠の犬を見たこともなかったので、どう選べばいいか分からなかったけれど、「せっかくなら」と思い、高い方を選んだ。

「ねえ、今度誠のうちの犬、見てみたいな」私は甘えるような声でおねだりした。

「ええ?いいけど、うちの犬、少し大きくて怖いかもよ?」

私は、この誠の「いいけど」の返事が嬉しくて、

「え?やったぁ!私、犬好きだから嬉しい!ねぇ、何て名前の犬?」と、笑顔ではしゃぎながら会話を続けた。

「ん?ファルスって名前だよ。格好いいだろ?」

「へぇ!ファルスちゃんって言うんだ!ファルスちゃ~ん♪ファルスちゃ~ん♪」

そんなとりとめのない会話を交わす私と誠は、付き合ってまだ一か月にも満たない大学生のカップル。出会いはサークル活動。私たちはこんな感じのデートを重ね、順調に仲を深めていっていた。今度、飼っている犬を見せてくれるということは、まだ私が行ったことのない誠の家に招かれることを意味し、それは二人の関係がまた一段と深まることを意味していた。
付き合いはまだ短いけど、セックスは既に何度か交わしていた。恥ずかしいことに、彼との間で取り交わされている隠語まで既にあり、フェラチオのことは「ちゅぱちゅぱ」と言い、挿入のことは「ハメハメ」と、私たちは言っていた。
彼は優しくて良い人で見た目もそこそこで、言うことは無かった。でも、今日のセックスのとき、彼は私に対して絶対にしてはならない要求をしてきた。それは『アナルセックス』。これだけは私はNGにしていた。歴代の彼氏でも求めてきた人はいた。あまりにもしつこく求められて、その彼氏とはそれが原因で別れた。それぐらい私はアナルセックスを嫌っていた。私はその時の話を誠にして、何とか分かってもらった。そして、今後一切アナルを求めないと、彼は約束してくれた。これで私たちはお互いのことをまた一つ分かり合うことができ、より関係は深まった。私はそう思っていた。

実はこの大学に入ってから、今回で二人目の彼氏になる。前の彼は『陽介』という、少しチャラい感じの彼だった。一緒に居たら楽しかったけど、陽介は女癖が悪く、私は二度浮気されて別れた。土下座までして謝ってきたけど、「二回目は無い」と、予め釘を刺しておいての浮気だったので、許すわけにはいかなかった。
その陽介が『お願いがある!』と、メールをよこしてきた。要件を聞いても『今は言えない!会ってじゃないと話せない!』の一点張りで、あまりにもしつこくて面倒くさくなって、私は会う事にした。
陽介とは、近くの喫茶店で会うことになった。実際会ってみると陽介はいきなり肩を抱き寄せてきたり、頭を撫でようとしたり、まるで彼氏面で馴れ馴れしく接してきた。

「何なの?今日の用事って?」

そう聞いても彼はへらへらとして、何も答えようとはしなかった。しびれを切らして私が帰ろうとすると、陽介が

「頼む!ヨリを戻してくれ!オマエとのセックスが一番だったし、顔もオマエが一番だった!だからこの通り!」

と、喫茶店のテーブルに額を当ててお願いしてきた。要するに身体目当てと言うことが分かり、更に幻滅し、私はそのまま何も言わずに喫茶店を後にした。もう二度と彼には会うまいと誓った。

翌日、大学で誠に会った時、彼はスマホの画面を私に突き付けてきた。そこには、昨日、陽介に肩を抱き寄せられた私の画像が表示されていた。私は驚いて「なんで!?」と叫んでしまった。

「あんな、うちの大学の近くの喫茶店なんかで密会なんてしたら、そりゃあ嫌でも目に入るよ」

誠の声は怒っていた。私は「しまった…」と内心思った。でも、やましいことは何もなかった。

「いきなり浮気?」

誠は冷たい声で言い放った。その表情は明らかに怒っていて、何をしでかすか分からないような恐ろしい目をしていた。彼が怒っているところを目の当たりにしたのはこれが初めてだった。私は必死に弁明した。陽介がただの元カレで、幻滅していてもう元サヤすることはありえないこと、もう二度と会う気も無いこと、誠の方が好きだということ。でも、誠は信じてくれなかった。

「陽介ってヤリチンで有名な奴じゃん。そんな奴と繋がりあるだけでお前なんて怖くて付き合ってられねえわ」

そう言って、誠は私の前から立ち去った。まさか彼がここまで嫉妬深い性格だなんて思ってもいなかった……
陽介に対して怒りの感情が込み上げてきた。本当、迷惑で病原菌みたいなやつ……でも、二度と連絡を取りたくなかったし、顔も見たくなかったし、声も聞きたくなかったし、メールの文面も見たくなかった。悔しくても、その感情をぶつける場所が見当たらなかった。
浮気も何もしていないし、こんなので破局だなんてあんまりだ。きっと一時的な感情で、誠も怒り過ぎただけに違いない。「時間が解決してくれる」「待っていればきっと向こうから連絡がくるはず」私はそう思い、焦ってこちらからアクションを起こそうとはせず、暫く様子を見る事にした。すると、一週間ほどが経過した頃に

『今日、家で会って話したい』

と、彼の方からメールが送られてきた。「ほらやっぱり連絡来た!」と思い、私は安堵した。「男って簡単」「チョロい」とさえ思った。そして、家で会うということは、私が見たいと言っていた犬のファルスをきっと見せてくれて、それで私が「かわい~」とか言って雰囲気が良くなって、最後には仲直りのハメハメをしちゃうんだろうなと、そんなとこまでシナリオを想像していた。しかしこれがきっかけで、彼の隠された本性を知ることになるだなんて、私は想像もしていなかった。

彼の家は、どこにでもある平屋の一軒家だった。玄関に『犬』と書いた丸いシールが貼ってある。玄関の中に入ると、独特の獣臭を僅かに感じた。「ワン!」という鳴き声と、動物特有の興奮した息遣いも聞こえてきた。その声から察するに、小型犬ではないことは明らかだった。誠は私を10畳ほどの応接間に案内した。

案内されただけで座れとも何とも指示が無いので、ただ立ち尽くしていると、誠は

「許して欲しい?」

と言った。私は別に悪いことは何もしていないつもりだったし、そんな上から目線で言われる筋合いは無いと思い、少しムッとしてしまった。けど、仲直りがしたかったので、その気持ちをグッと堪えて「うん…」と、しおらしく返事をした。誠が何かを放り投げた。それは、あのペットショップで買うのを迷っていたボールだった。それも、安い方だった。結局そっちも買ったんだ、と思い、私はその転がるボールをただ見つめていた。

「拾えよ。許して欲しいんだろ?」

突き放すような命令口調に少しドキッとした。私は彼が何をしたいのか分からなかった。でも、ボールを拾ったぐらいで許してもらえるならと思って、私はソレを拾い上げ、彼の手に渡した。

「何で手で渡してきてるんだよ。犬用のオモチャだろ?犬はどうやってボール渡すんだよ。もう一回」

彼はそう言ってまたボールを放った。彼の目は威圧的で、こちらの意思をへし折るかのような圧力を感じた。何を言っても無駄だと感じさせる鋭い視線が、私の体を固まらせた。口を開こうとしても、声が出ない。ボールはテーブルの下に転がった。私は恐怖心に押されるようにしてソレを取りに行き、震える口で咥えた。「プー」という可愛らしい音が鳴った。心拍が上がり、呼吸も荒くなっていくのを感じた。口に咥えたモノをまた彼の手元に持って行くと

「何で二足歩行なんだよ!犬だろ!もう一回!」

彼はまたボールを遠くに投げた。私は「嫌だ」という感情が湧いてきたけど、震える恐怖がその拒否反応にフタをしてしまった。そして、子宮の奥の方から熱い何かが込み上げてきて、その正体が何なのか分からなくて、それを知るには彼に従う必要があると、私の動物的本能が訴えかけてきていた。
私は四つん這いになり、またボールを取りに行った。この状況に酔いしれる感覚にだんだんとなってきて、頭がボーっとしだし、股間の辺りにジワっと滲み出て来るものを感じた。こんな時に限って、際どいミニスカートを履いてきてしまったことを、私は後悔した。

どれぐらい時間が経過しただろう。私は首輪をハメられ、リードに繋がれていた。そして、着衣も全て剥ぎ取られ、全裸にされた状態で何度も何度もボールを取りに行かされた。股間はびしょ濡れになり、内ももに恥ずかしい雫が伝うのが感覚で分かった。
私はボールを咥えながら「くぅ~ん…」と、切ない声を上げて彼を見上げた。彼の表情は興奮していた。そして、ズボンの一部分が、明らかに盛り上がっていた。

「ちゅぱちゅぱさせて欲しいか?」

彼は興奮の息遣いで問い詰めてきた。私は「くぅ~ん…」と言いながら頷くしかなかった。彼は私に繋がれたリードを引っ張って応接間を出た。私は四つん這いで彼の後に続いた。恐らくこれから彼の部屋で犯されるのだろうと私は思った。ただでさえびしょ濡れになったアソコに、さらに追い打ちを掛けるようなメス犬の発情が溢れ出てきた。
扉を開いて入った場所はリビングだった。そこには大きめのケージがあり、目つきの悪い、土佐犬のように大きな雑種の犬が興奮気味にこちらを睨みつけていた。私のことを警戒して、何度か吠えてきた。その目は敵意に満ちていて、私は胸に恐怖を感じた。

「ファルス!大丈夫だよ!コイツはお前よりもランクの低い、股の緩いメス犬だから安心しな!」

誠の言葉には、妙に刺さるものを感じた。ファルスの傍らには、私があの時二択で選んだオモチャが、まるでもう遊び飽きたみたいな感じで転がされていた。私は、そのオモチャよりも安いオモチャで、今さっき散々遊んでもらっていた。こんなに濡らして……
誠がケージの扉を開きながら私に言った。

「オマエさっき『ちゅぱちゅぱしたい』って意思表示したよな?今から、お前よりもランクの高いオス犬のヤツ、ちゅぱちゅぱさせてやるよ。嬉しいだろ?」

ファルスが力強い足取りで私に接近してきた。恐怖で声が出ない。背後で誠が何かをしている。肛門にナニかが当たった。

「こっちの穴は僕がハメハメしてやるよ」
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