12 / 20
おもてなし女
しおりを挟む
平日の昼間から、僕は部屋の真ん中で椅子に座り、大口を開け天井を見上げていた。
昨日泊まった旅館の料理は最高だった。特に、ゆずの効いたナマコ酢は絶品で、いくらでも食べられそうだった。担当してくれた仲居さんの対応も丁寧で、配慮の行き届いた『最高のおもてなし』を提供してくれた。彼女は若く、小柄で、僕好みの美人だった。匂いや声も魅力的で、五感のうち実に三つが僕を魅了した。あと二つ、味覚と触覚は未知の領域で、それを追求したい心にも後押しされ、ダメ元でナンパせずにはいられなかった。
そうして、そのナンパは奇跡的に成功し、今、僕は彼女と二人っきりで、ラブホテルの一室の中に居て、乳首を責められている。
服は着用することを許されず、目隠しをされ、いつ始まるのか分からない恐怖の中で、突然それは始まった。恐らく今、両方の乳首に指の腹を当てがわれ、少しばかりの圧を掛けられている。そして、今まさに、その指は捏ね繰り回すように円の動きを始めた。摩擦の快ではなく、内部の神経を揉みほぐすような快だった。男なのに、情け無い声が漏れてしまう…
抵抗をしようにも、後ろ手に縛られ、両足も椅子の脚に縛り付けられていて、身動きが取れない。
大きく開いた口角から、涎が流れ伝う感覚がしたが、そんなものに構っている余裕は無かった。
「ジュルジュル………」
顎まで垂れ落ちそうになった涎が、生暖かいネットリとしたナマコのような感触に、音を立てて掬い上げられる。
ナマコは、熱い吐息に後押しされるように、そのまま頬をくすぐったく伝い、耳の縁を彷徨い始めた。その動きは段々と耳の中心部へと向かい、吐息の熱を絡めた粘着質なボリュームを接近させていく。耳の穴の内部に生暖かいヌメリが蠢きながら挿入を始めた。水中に潜ったみたいな音がして、全身がゾクゾクと身の毛のよだつような感覚に包まれていく。
下半身でそそり立つアイツは、空を掴まんとするかのように固く揺らめき、時折腹にその先端を触れさせ、濡れた感触を伝えてきた。
「ジュルジュル………」
また顎まで垂れ落ちそうになった涎が、生暖かいナマコに掬い上げられる。
今度は大きく開けられた口内へと、彼女の控えめな喘ぎと吐息を引き連れたナマコが流れ込んできた。脳内に真っ白な霧が掛かったような錯覚が生じ、唇が震える。
ナマコ同士が干渉し合い、粘着の感触を体内に響かせる。柑橘系の刺激に似ていた。それは唾液の分泌を促し、更なる分泌を求める貪りを誘発した。貪ればまた唾液は分泌され、それがまた貪りを誘発する。
少しでもアイツをしごいてくれさえすれば発射できるのに、彼女はそれを許してくれない。
圧を掛けていた指先が両方とも離れる。僕は期待した、その手が下半身に伸びてくれることを。
次の瞬間、脳の奥を驚かすような、くすぐったい刺激が両乳首を下から跳ね上げた。今度は、指先で掬い上げるような摩擦の刺激だった。
口内では粘膜同士が絡み合い、分泌された唾液が溢れ、下顎から胸の辺りまで伝っていった。狙ったかのように彼女の指先がその唾液を獲得すると、潤いを帯びた丸い刺激を身に纏い、今度はヌルヌルとした往復の摩擦を始めた。
舌の自由を奪われた口内から否応なしに「アヘ!アヘ!」という、自分でも恥ずかしくなってしまうような、死に間際に命乞いでもするみたいな鳴き声が漏れ出た。
指の動きが速まり、圧も強くなってきた。それは、外部を摩擦する刺激と、内部の神経を揉みほぐす刺激とを織り交ぜた、『最高のおもてなし』だった。椅子がギシギシと軋む。恥ずかしい鳴き声に逼迫感が増していく。
「ジュルジュル………」
口内のナマコが絡み合って吸い合う音が響き渡った。脳内の真っ白な霧が、更に色濃くなっていく。下半身で直立する肉の塊が、バネの動きで何度も腹を叩きつけようと跳ね上がり、先端から溢れ出す涎を太ももや下腹にばら撒いた。ヌメリを帯びた二本の指先が追い打ちを掛けるように”クチュクチュ”と音を立てて転がり続ける。
「アヘぁ!!!」
情けない鳴き声が、射精の快の中に恥辱のスパイスを絶妙に織り交ぜた。
昨日泊まった旅館の料理は最高だった。特に、ゆずの効いたナマコ酢は絶品で、いくらでも食べられそうだった。担当してくれた仲居さんの対応も丁寧で、配慮の行き届いた『最高のおもてなし』を提供してくれた。彼女は若く、小柄で、僕好みの美人だった。匂いや声も魅力的で、五感のうち実に三つが僕を魅了した。あと二つ、味覚と触覚は未知の領域で、それを追求したい心にも後押しされ、ダメ元でナンパせずにはいられなかった。
そうして、そのナンパは奇跡的に成功し、今、僕は彼女と二人っきりで、ラブホテルの一室の中に居て、乳首を責められている。
服は着用することを許されず、目隠しをされ、いつ始まるのか分からない恐怖の中で、突然それは始まった。恐らく今、両方の乳首に指の腹を当てがわれ、少しばかりの圧を掛けられている。そして、今まさに、その指は捏ね繰り回すように円の動きを始めた。摩擦の快ではなく、内部の神経を揉みほぐすような快だった。男なのに、情け無い声が漏れてしまう…
抵抗をしようにも、後ろ手に縛られ、両足も椅子の脚に縛り付けられていて、身動きが取れない。
大きく開いた口角から、涎が流れ伝う感覚がしたが、そんなものに構っている余裕は無かった。
「ジュルジュル………」
顎まで垂れ落ちそうになった涎が、生暖かいネットリとしたナマコのような感触に、音を立てて掬い上げられる。
ナマコは、熱い吐息に後押しされるように、そのまま頬をくすぐったく伝い、耳の縁を彷徨い始めた。その動きは段々と耳の中心部へと向かい、吐息の熱を絡めた粘着質なボリュームを接近させていく。耳の穴の内部に生暖かいヌメリが蠢きながら挿入を始めた。水中に潜ったみたいな音がして、全身がゾクゾクと身の毛のよだつような感覚に包まれていく。
下半身でそそり立つアイツは、空を掴まんとするかのように固く揺らめき、時折腹にその先端を触れさせ、濡れた感触を伝えてきた。
「ジュルジュル………」
また顎まで垂れ落ちそうになった涎が、生暖かいナマコに掬い上げられる。
今度は大きく開けられた口内へと、彼女の控えめな喘ぎと吐息を引き連れたナマコが流れ込んできた。脳内に真っ白な霧が掛かったような錯覚が生じ、唇が震える。
ナマコ同士が干渉し合い、粘着の感触を体内に響かせる。柑橘系の刺激に似ていた。それは唾液の分泌を促し、更なる分泌を求める貪りを誘発した。貪ればまた唾液は分泌され、それがまた貪りを誘発する。
少しでもアイツをしごいてくれさえすれば発射できるのに、彼女はそれを許してくれない。
圧を掛けていた指先が両方とも離れる。僕は期待した、その手が下半身に伸びてくれることを。
次の瞬間、脳の奥を驚かすような、くすぐったい刺激が両乳首を下から跳ね上げた。今度は、指先で掬い上げるような摩擦の刺激だった。
口内では粘膜同士が絡み合い、分泌された唾液が溢れ、下顎から胸の辺りまで伝っていった。狙ったかのように彼女の指先がその唾液を獲得すると、潤いを帯びた丸い刺激を身に纏い、今度はヌルヌルとした往復の摩擦を始めた。
舌の自由を奪われた口内から否応なしに「アヘ!アヘ!」という、自分でも恥ずかしくなってしまうような、死に間際に命乞いでもするみたいな鳴き声が漏れ出た。
指の動きが速まり、圧も強くなってきた。それは、外部を摩擦する刺激と、内部の神経を揉みほぐす刺激とを織り交ぜた、『最高のおもてなし』だった。椅子がギシギシと軋む。恥ずかしい鳴き声に逼迫感が増していく。
「ジュルジュル………」
口内のナマコが絡み合って吸い合う音が響き渡った。脳内の真っ白な霧が、更に色濃くなっていく。下半身で直立する肉の塊が、バネの動きで何度も腹を叩きつけようと跳ね上がり、先端から溢れ出す涎を太ももや下腹にばら撒いた。ヌメリを帯びた二本の指先が追い打ちを掛けるように”クチュクチュ”と音を立てて転がり続ける。
「アヘぁ!!!」
情けない鳴き声が、射精の快の中に恥辱のスパイスを絶妙に織り交ぜた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
アレンジ可シチュボ等のフリー台本集77選
上津英
大衆娯楽
シチュエーションボイス等のフリー台本集です。女性向けで書いていますが、男性向けでの使用も可です。
一人用の短い恋愛系中心。
【利用規約】
・一人称・語尾・方言・男女逆転などのアレンジはご自由に。
・シチュボ以外にもASMR・ボイスドラマ・朗読・配信・声劇にどうぞお使いください。
・個人の使用報告は不要ですが、クレジットの表記はお願い致します。
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
校長先生の話が長い、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。
学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。
とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。
寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ?
なぜ女子だけが前列に集められるのか?
そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。
新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。
あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。
痴漢列車に挑む痴漢Gメン女子高生レイコ
ムーワ
大衆娯楽
朝の通勤電車はラッシュ時はギュウギュウ詰めの混雑状態!
その混雑を利用して女子高生を中心に若い女の子をターゲットに頻繁に痴漢を繰り返す謎の男。
実際に痴漢にあっても怖くて何もいえず、泣きながら鉄道警察隊に相談する女子高生もいて、何度か男性の鉄道警察隊員が変装をして捕まえようとするが捕まえることができず、痴漢被害は増加する一方。
そこで鉄道警察隊はエリート大卒新人のレイコ氏に相談すると、レイコはとんでもない秘策を思いついた。
令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました
フルーツパフェ
大衆娯楽
とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。
曰く、全校生徒はパンツを履くこと。
生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?
史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。
隣の人妻としているいけないこと
ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。
そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。
しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。
彼女の夫がしかけたものと思われ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる