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夢は森の香り 6
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すっきりとした気分でミゼアスは目覚めた。よく覚えていないが、とても幸せな夢を見たような気がする。
いつも寝起きはよくないのだが、今日の目覚めはよい。
しかし、とミゼアスは自らの下半身に目をやった。夜着がべたべたしている。こんなことは初めてだ。
「……お風呂、入るか」
ぼそっと独り言を漏らし、ミゼアスは夜着を脱ぐ。
見てみれば、快楽の証がべったりと夜着にまとわりついていた。一回どころではなさそうな量だ。
すっきりとしたのは、このせいだろうか。それなのにどんな夢だったか覚えていない。
まだぼんやりと幸福感に包まれている。良い夢だったのは確かなようだ。しかしこの様子を見れば、いやらしい夢だったのも間違いないだろう。やはり媚薬入りの香油も一緒に使用したのが原因だろうか。
「いったい、僕はどんな夢を見たんだ……」
げんなりとしながら、ミゼアスは呟く。とはいえ、いつまでもこうしていても仕方がない。まずはお風呂に入って身を清めよう。そう思ってミゼアスは立ち上がる。
まだ早い時間のようだった。窓から柔らかな光が入ってきている。まるで木漏れ日のようだ、とミゼアスはふと思う。
寝台を離れるとき、かすかに森の香りがミゼアスの鼻をかすめたような気がした。
いつも寝起きはよくないのだが、今日の目覚めはよい。
しかし、とミゼアスは自らの下半身に目をやった。夜着がべたべたしている。こんなことは初めてだ。
「……お風呂、入るか」
ぼそっと独り言を漏らし、ミゼアスは夜着を脱ぐ。
見てみれば、快楽の証がべったりと夜着にまとわりついていた。一回どころではなさそうな量だ。
すっきりとしたのは、このせいだろうか。それなのにどんな夢だったか覚えていない。
まだぼんやりと幸福感に包まれている。良い夢だったのは確かなようだ。しかしこの様子を見れば、いやらしい夢だったのも間違いないだろう。やはり媚薬入りの香油も一緒に使用したのが原因だろうか。
「いったい、僕はどんな夢を見たんだ……」
げんなりとしながら、ミゼアスは呟く。とはいえ、いつまでもこうしていても仕方がない。まずはお風呂に入って身を清めよう。そう思ってミゼアスは立ち上がる。
まだ早い時間のようだった。窓から柔らかな光が入ってきている。まるで木漏れ日のようだ、とミゼアスはふと思う。
寝台を離れるとき、かすかに森の香りがミゼアスの鼻をかすめたような気がした。
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