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12.蹂躙
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「……自慰はお嫌ですか? わたくしに塗ってほしいのでしたら、足を開いてください」
ヴァレンの考え込む姿を、エアイールは勘違いしたらしい。
しかし訂正するのも面倒なので、ヴァレンはおとなしく言われたとおりに足を開いた。
ほのかに甘い花の香りが漂う。エアイールが香油を指に絡めたのだ。しなやかな指に奥をまさぐられ、ヴァレンは喉をのけぞらせて呻く。
「あなた、実は敏感ですよね。美味しいですか?」
指を根元まで埋め込み、ゆるやかに蠢かせながらエアイールはからかうように問いかける。
「はぁ……んっ……体勢、変えさせて……」
長椅子の上に二人は狭すぎる。身動きがほとんど取れない。
「あなたは後ろからされるほうがお好みですものね。でも、今日はあなたの顔を見ていたいので、このままです」
エアイールはヴァレンの願いをはねつけ、指を増やしてやや性急に中を押し広げようとする。
「ちょっ……苦し……」
「さっさとすませたいのでしょう? 協力しているのですよ。感謝してほしいですね。わたくし、本当はじっくりとあなたを可愛がりたいのですから」
容赦なく三本目の指が埋め込まれ、苦しさにヴァレンは身をよじった。
エアイールは傷つけずにすむ、ぎりぎりの線を狙ってくる。快楽とはほど遠い異物感がわきあがり、ヴァレンの瞳に苦痛の涙が滲む。
「あぁ……可愛いですね、ヴァレン」
うっとりと呟き、エアイールはヴァレンの涙を唇ですくう。
「お……まえ……ひど……」
異物感に苛まれ続けながら、ヴァレンは呻く。
「大丈夫ですよ。じきに気持ちよくなりますから」
にっこりと笑うと、エアイールは指を蠢かせたまま、ヴァレンの股間に顔を埋めた。後ろへの刺激で反応しかけていたものを口に含み、舌を這わせる。
「あぁ……はぁ……」
快楽に濡れた声がヴァレンの口から漏れる。つい後ろを締め付けてしまって異物感に顔をしかめるが、先ほどよりも大分楽になっていた。
エアイールは浅く咥え、じらすような動きで弄ぶ。徐々に異物感は別の疼きへと変わっていった。
「あっ……あぁ……」
すっかりヴァレンの声が甘くとろけてきた頃を見計らって、エアイールはヴァレン自身を深く飲み込んで激しく責め立ててきた。同時に後ろもぐちゃぐちゃにかき回され、もうただ快楽しか感じられない。
「あっ、で、出る……ああっ!」
エアイールの口内に放つと、当たり前のようにエアイールはそれを飲み下す。
最後の一滴まで搾り取るように吸い上げられ、ヴァレンは身体から力が抜けていく。
気だるさと脱力感にぼんやりしていると、エアイールは顔を離してヴァレンの膝裏を抱え上げた。
ヴァレンはおそるおそるエアイールを見上げるが、うっすらと笑みを浮かべた酷薄な表情にぞくりと身を震わせる。
「ちょっ……まっ……やぁっ!」
あわてて押し留めようとするが、言い終わる前に身体を貫かれる衝撃がヴァレンを襲い、悲鳴を漏らした。
エアイールはヴァレンの悲鳴に構うこともなく、腰を打ち付けてくる。
「やだっ……やだぁ……!」
涙を流し、ヴァレンは悲鳴をあげ続ける。
しかし達したばかりの身体を引き裂くかのように、エアイールは動きを止めない。深すぎる快楽は、もはや苦痛だ。
ヴァレンは許しを請うが、エアイールは聞き入れることなくヴァレンを苛んだ。
結局、エアイールがヴァレンの中で達するまで一方的な蹂躙は続いたのだった。
ヴァレンの考え込む姿を、エアイールは勘違いしたらしい。
しかし訂正するのも面倒なので、ヴァレンはおとなしく言われたとおりに足を開いた。
ほのかに甘い花の香りが漂う。エアイールが香油を指に絡めたのだ。しなやかな指に奥をまさぐられ、ヴァレンは喉をのけぞらせて呻く。
「あなた、実は敏感ですよね。美味しいですか?」
指を根元まで埋め込み、ゆるやかに蠢かせながらエアイールはからかうように問いかける。
「はぁ……んっ……体勢、変えさせて……」
長椅子の上に二人は狭すぎる。身動きがほとんど取れない。
「あなたは後ろからされるほうがお好みですものね。でも、今日はあなたの顔を見ていたいので、このままです」
エアイールはヴァレンの願いをはねつけ、指を増やしてやや性急に中を押し広げようとする。
「ちょっ……苦し……」
「さっさとすませたいのでしょう? 協力しているのですよ。感謝してほしいですね。わたくし、本当はじっくりとあなたを可愛がりたいのですから」
容赦なく三本目の指が埋め込まれ、苦しさにヴァレンは身をよじった。
エアイールは傷つけずにすむ、ぎりぎりの線を狙ってくる。快楽とはほど遠い異物感がわきあがり、ヴァレンの瞳に苦痛の涙が滲む。
「あぁ……可愛いですね、ヴァレン」
うっとりと呟き、エアイールはヴァレンの涙を唇ですくう。
「お……まえ……ひど……」
異物感に苛まれ続けながら、ヴァレンは呻く。
「大丈夫ですよ。じきに気持ちよくなりますから」
にっこりと笑うと、エアイールは指を蠢かせたまま、ヴァレンの股間に顔を埋めた。後ろへの刺激で反応しかけていたものを口に含み、舌を這わせる。
「あぁ……はぁ……」
快楽に濡れた声がヴァレンの口から漏れる。つい後ろを締め付けてしまって異物感に顔をしかめるが、先ほどよりも大分楽になっていた。
エアイールは浅く咥え、じらすような動きで弄ぶ。徐々に異物感は別の疼きへと変わっていった。
「あっ……あぁ……」
すっかりヴァレンの声が甘くとろけてきた頃を見計らって、エアイールはヴァレン自身を深く飲み込んで激しく責め立ててきた。同時に後ろもぐちゃぐちゃにかき回され、もうただ快楽しか感じられない。
「あっ、で、出る……ああっ!」
エアイールの口内に放つと、当たり前のようにエアイールはそれを飲み下す。
最後の一滴まで搾り取るように吸い上げられ、ヴァレンは身体から力が抜けていく。
気だるさと脱力感にぼんやりしていると、エアイールは顔を離してヴァレンの膝裏を抱え上げた。
ヴァレンはおそるおそるエアイールを見上げるが、うっすらと笑みを浮かべた酷薄な表情にぞくりと身を震わせる。
「ちょっ……まっ……やぁっ!」
あわてて押し留めようとするが、言い終わる前に身体を貫かれる衝撃がヴァレンを襲い、悲鳴を漏らした。
エアイールはヴァレンの悲鳴に構うこともなく、腰を打ち付けてくる。
「やだっ……やだぁ……!」
涙を流し、ヴァレンは悲鳴をあげ続ける。
しかし達したばかりの身体を引き裂くかのように、エアイールは動きを止めない。深すぎる快楽は、もはや苦痛だ。
ヴァレンは許しを請うが、エアイールは聞き入れることなくヴァレンを苛んだ。
結局、エアイールがヴァレンの中で達するまで一方的な蹂躙は続いたのだった。
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