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第二章

第44話「ありがたい説教」(♡)

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 リナート山を越え、俺達は遂にヴァナランド地方の目前へと到達した。

 ここから先は街道を進み、乗合馬車を利用したり、川を船で渡ったりしながら目的地の貿易都市ディントレーグスを目指す。

 だがその前に休息と補給だ。予定通り、リナート山のダンジョンを抜けてすぐの場所にある小さな村へと向かう。

 ヴァナランド地方とリナート地方との境界線に位置するその村は、両地方の冒険者ギルド支部がある。正確に言えば合同で設けられた小さな出張所だが。

 酒場と宿屋が合わさったような施設であるのには変わらない。そこでリナート側の山道ダンジョンで得られた魔石はリナート支部の職員に、ヴァナランド側の山窟ダンジョンで得られた魔石はヴァナランド支部の職員に差し出す。

 倒したモンスターの魔石こそ全て持ち帰ってきたが、持ち運べる量には限りがあるのでモンスターの素材の方は高く売れるモノを厳選した。と言っても町にある交易所のような場所はなく、村に偶々訪れていた商人達に何とか買い取って貰った。

 そうやってまた結構な額の金を稼げたわけなのだが、俺は喜ぶ暇もなくライラ達に連行されて貸切状態の浴室へ連れられ、彼女達と湯汲をした。

 久しぶりの風呂で混浴を楽しむということはなく、溜まった汚れや垢を落として綺麗サッパリ洗い洗われた後、一階部分の酒場で夕食に精がつく料理をしこたま食べさせられた。

 村々の呪いが溜まっている状態で、そんなものを食べさせられたら股間がとんでもないことになってしまうのだが、ライラ達曰く「お説教の下準備」とのことらしい。

 今晩の寝床は大きなベッドがある一番高い客室をとらされ、食事が終わるや否やその部屋へ直行。

 裸になっていくライラ達に俺も早く服を脱ぐように促され、言われた通りに俺も彼女達と一緒に素っ裸になると、ベッドの上で“お説教”が始まった。

 いや、これは“お叱り”や“お仕置き”と言うべきか。

「~~~っ!!」

 俺は声も出せずに全身をガクガクと震わせている。それもそのはずで、ライラとトリシアにノエルの三人がかりでフェラチオをされているからだ。

 一本の男根に対し、三枚の舌が根元から亀頭までを這うように舐め上げて唾液を塗していく。犬や猫のようにペロペロと舐められたり、棒アイスをしゃぶるように吸われたりする。

 肉棒がビクビクと震え、吐精の予兆を感じ取ったライラ達。示し合わせたかのように三人は一斉に竿から口元を放し、俺はまたしても・・・・・射精をするのを許して貰えなかった。

 傍で彼女達の息遣いを感じるほど股間は敏感になっており、思わず自分の手で扱き出してしまうほど溜まりに溜まって扇情的に煽られ続けた性欲は限界だったが、村々の呪いが発動している最中なのでいくら自慰しても余計に辛さが増えるだけ。

 爆発的に増大していく性的興奮とは裏腹に、せっかく込み上げてきた射精感はあっという間に引っ込んでいく。男根を扱く右手が疲れ果てる頃には振り出しに戻されている。

 射精までのメーターがリセットされたのを確認すると、ライラ達はイクにイケない絶妙な加減の口淫を再開する。そんな男にとっての生き地獄であり天国をかれこれ小一時間ほど続けられていた。

「んっ……ライラさん、流石にそろそろ……おちんちんも可哀想ですから、精子を出させてあげましょう……♡」

「れろれろっ……じゃあ、とっておきでイカせちゃおっか……♡」

「ふぁい、承知いたしましたわ……♡」

 等間隔に肉棒を取り囲むようにしていたライラ達はお互いにポジションを変え、三人並んで伏せるようにして頭を並べると、まずは真ん中のライラが男根をパクリと咥え込む。

 彼女の左右にいるノエルとトリシアは、その根元の金玉を一つずつしゃぶるようにして吸ったり舐めたりしてきた。

 ライラのバキュームフェラで、陰茎と一緒に引っ張られるように縮こまってしまう睾丸。しかし、ノエルとトリシアは飴玉を取り上げられまいとする幼児のように、唇を窄めたり舌を絡ませたりしてそれぞれが口に含んでいる玉を放してくれない。

 段々と口撃こうげき(誤字ではない)が激しくなっていく。陰茎と睾丸が三方向に吸われて引っ張られたかと思えば、途端に中止されて押し戻すのように三枚の舌は亀頭と玉袋を舐め回し、小鳥が啄むようなキスをされる。

 射精感が込み上げてくるにつれて、吸い上げて、舐め回して、バードキスするというサイクルのスピードが上がっていく。

 またしても射精するギリギリで寸止めされてしまったが、今度は射精感が引っ込まないようにノエルとトリシアが舌で金玉を持ち上げつつ、形のいい鼻先が突っ込まれるように根元を刺激する。

「ご主人様―――死んじゃったら、もう二度とこんな気持ちがいいこと……体験できないんだからね?」

 今にも暴発しそうな状態の肉棒。ライラの口と亀頭との距離は1cmもなく、息遣いも感じられる距離で彼女が喋ると、その振動だけで射精してしまいそうになる。

「それだけじゃなくて、私達も好きじゃない男の人にこんなことさせられちゃったり……無理やり妊娠させられて、生まれてきたのが女の子だったら親子で売春させられたりするかも」

 思わず想像してしまい、嫉妬や怒りのようなモノが股間にまで宿ってしまう。その様子を感じ取ったらしいライラ達は嬉しそうに目を細めた。

「私達の気持ち、ちゃんとわかってくれたんだね……それじゃ、我慢させちゃった分、好きなとこにいっぱい出させてあげる―――ご主人様、どこがいい?」

 気が狂いそうな性欲に苛まれつつも、俺は何とか「顔」と答えた。

 ライラ達は俺のモノだ―――そんな所有欲に駆られてしまい、彼女達の顔にぶっかけてマーキングしたかったのだ。

 俺のリクエストに応え、ライラは舌先をチロチロさせて裏筋を舐めまくりながら、両手でゴシゴシと根元から陰茎を擦り上げていく。それをサポートするようにノエルとトリシアも舌の上で金玉を転がす。

 ビクビクと空撃ちして震え、遂には射精してしまう。狙いがブレないように三人がかりで男根を抑えられたまま、俺は欲望のままにライラの顔を汚した。

 噴水なんてレベルではない。間欠泉のような勢いで精液を吐き出し、重力に逆らって形のいい顎から頬を、そして顔全体どころか栗毛の髪まで白く染め上げていく。

 塊のような精液がライラの玉の肌にぶつかっては跳ね、左右にいるノエルとトリシアの顔にも降りかかって同じように粘った白濁液で犯す。

 ずっと我慢に我慢をしていたせいか、排尿時のような勢いの射精が一向に止まらない。彼女達の顔や髪を白染するだけでは飽き足らず、胸や背中にも大量の精液を振りかけまくった。

 ライラ達は自分達にぶっかけられていく雄汁を、目を閉じて黙って受け止めていた。さながら家族を慰めて抱擁するように優しい表情で。

 ようやく射精が収まる頃には、もう誰が誰だか分からないほどライラ達は精液まみれになっている。

「あわわっ……ライラおねーちゃんたち、しろいおしっこまみれに、なっちゃったよ……?」

「ツェツィ、あれはおしっこじゃなくて精液って言うんだよ」

「……せーえき?」

「うん。男の人にしか出せないあの白くてドロドロの中には、精子っていう赤ちゃんを作るための魔法の種が入ってるんだ」

 ベッドの端では、ハイデマリーがツェツィーリアに性教育している真っ最中。

「じゃあ、ライラおねーちゃんたち、おかあさんになっちゃったの……?」

「浴びただけじゃ出来ないよ。まあ、流石にあれだけ出されちゃったら比喩的な表現で『妊娠した』って言えるかもしれないけどさ」

 顔だけでも、目も開けられないほど瞼に精液が乗っかっているライラ達を見てハイデマリーは苦笑する。

「子種はちゃんと女の腹にある“畑”に蒔かないと赤ちゃんにならないんだよ。だから赤ちゃんを作るには、おちんちんをおまんこに挿れて男女で子作り―――セックスしなきゃいけないんだ」

「で、でも……ライラおねーちゃんたち、おまたのあなにだしてもらってないよ? おにーちゃんがだした、あかちゃんのたね……あれじゃもったいない……。」

「大丈夫。マスターのチンポは絶倫だからね」

 そう言ってハイデマリーはツェツィーリアと一緒に俺の股間へと近づいてくる。

「ほら、触ってごらん? ヌルヌルしてて掴みづらいと思うけど、すっごく硬いでしょ?」

「うん……おっきくて、かたい……それにとってもあつい……。」

 制止する暇もなく、ツェツィーリアは自分の股にはない肉棒を興味深そうに触り始めた。

「おい、ハイディ―――」

「おやおや、マスター……僕には出会ったその日のうちに手を出して自分の女にしたくせに、まさかツェツィだけ仲間はずれにする気かい?」

 ニヤニヤとした表情を浮かべるハイデマリー。その隣ではツェツィーリアが必死な顔で俺に訴えかけてくる。

「おにーちゃん……チェチー、たたかういがいでも、おにーちゃんのやくにたちたい……!」

 自分だけ他の奴隷と違って“抱く”ことを避けられているのを案じていたのか、ツェツィーリアは俺に抱いて貰えるように懇願する。

「チェチー、おにーちゃんといっしょに……あかちゃん、つくってみたい……!」

「い、いや……あのな、ツェツィ……そんな工作みたいなノリで……。」

「そうね……ツェツィちゃんが赤ちゃん産むのはまだ無理かも」

 俺が右往左往していると、目を開けたり喋れるくらいには顔から精液を削ぎ落としたライラが助け舟を出してくれた。

「……チェチーじゃ……だめ、なの……?」

「ううん、そうじゃなくて。ツェツィちゃんって初潮はまだでしょ?」

「しょちょー? すごいたてものの、いちばんえらいひと……?」

「それは所長です、ツェツィさん。初潮っていうのはですね、女の子の体が赤ちゃんを作れるようになることを言うんですよ」

 トリシアが説明すると、ツェツィーリアは首を傾げながら自分の大きな胸を指す。

「おっぱい、おおきいから……あかちゃん、おなかすかせないくらい、ミルクいっぱいだせるとおもうよ……?」

「ううっ……背丈はハーフリングわたしと変わらないくらいなのに、なんでドワーフの子って生理がくる前からこんなに発育がいいんでしょうか……。」

 授乳器官として胸の大きさに差異はないと付け加えた後、トリシアはツェツィーリアに初経を迎えなければ赤ちゃんは作れないという受精や妊娠の仕組みを簡単に話す。

「じゃあ、やっぱり……チェチー、おにーちゃんにだいてもらえない……?」

「そんなことはありませんわ。男女の性交は、何も子作りだけを目的にするものではありませんから」

 ノエルの言葉にツェツィーリアは疑問符を浮かべている。説明するよりも体感してもらう方が早い、と言わんばかりの皆の視線に促された俺はツェツィーリアの体を抱き寄せる。

「ツェツィ……ここ、触ってもいいか?」

「うん……いい、よ……?」

 ムチッとした肉付きのツェツィーリアに手を伸ばし、毛も生えていない女性器あそこを愛撫する。

 何度も肌を重ねてライラ達がペニスの扱き方をマスターしたように、俺も度重なるセックスの経験で女体を喜ばせるテクニックを身に着けつつある。

 最初はくすぐったそうにして無邪気な笑っていたツェツィーリア。しかし股間に段々と熱を帯びていくと艶っぽい声を漏らし始め、滴る愛液の水音が響く頃には完全にメスの顔となっていた。

「んゅっ……お、おにーちゃん……チェチーのおまた、なんかへん……ヌルヌルしたえき、いっぱいでてきた……♡」

「……気持ち悪くないか?」

「へいき……なんか、ぞわぞわするけど……すっごく、きもちいいよ……♡」

 されるがままに身を委ねつつ「もっとしてほしい」と強請るように肌を密着させてくるツェツィーリア。

 俺は自分がやっていることに戸惑いつつも、性知識の疎い少女を肉体から“女”にしていく行為をやめられなかった。

「あっ♡ んんっ♡ お、おにぃ♡ ちゃっ♡ なんかくるっ♡」

 ピンッと足を張り、小刻みに肩を震わせているツェツィーリアを容赦なく手マンし続ける。

「こわいっ♡ こわい、よぉっ♡ チェチー、こんなのしらなっ……♡」

 自慰だってしたことなかったのだろう。ツェツィーリアは生まれて初めて経験する性的絶頂を前に、ギュッと目を瞑りながら堪える。

 次の瞬間、他のみんなと負けず劣らず綺麗なサーモンピンクの女性器おまんこは痙攣するように震えて悶え、俺の指を浅く咥え込んでいた小さな肉穴の上の尿道口からは潮が吹き出ていく。

「あっ♡ ぁぁっ♡ ごっ、め、なさっ♡ チェチー、おもらし、しちゃっ……♡」

 粗相をしてしまったのだと勘違いして今にも泣きそうな顔になるツェツィーリア。

 彼女に潮吹きは「尿のようで尿ではない生理現象」だと教え込んだ後、今度はその大きな胸を揉み扱き、ぷっくり膨れ上がった乳輪と硬くなった乳首を指で弾くように愛撫したり、赤ん坊よろしくしゃぶりついたりして性的な快感を与えていく。

 そうやって何度も軽く絶頂させた後、俺は意を決してツェツィーリアの唇を、ファーストキスを奪う。

「んんっ……♡」

 この子の初めて―――処女を奪いたいという俺の意思表情だった。
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