152 / 182
第152話 友人
しおりを挟む
あれから俺達は、ジークの飛行船を修理しながら、何とかルミナスまで帰っている。
墜落しそうな程、機体は傷んでいたため、
何度も着陸して部品を探し回った。
「マリア、今日は明日の謁見もあるし、
一旦城に帰った方が良いかもよ?」
凄く離れるのが嫌そうな顔をされると、
こちらが悪いような雰囲気になるが、
一瞬、マリアは小悪魔な笑顔を見せる……
どうやら俺を困らせたかっただけのようだ。
「ふふふ、分かってるわよ!
お父様に会って、少し話をしておくね」
明日は結婚を早めて貰うお願いをするのだ。
なるべく印象を良くして、許可を貰えるよう努めたい。
そして、俺達は旅の終わりを迎えて、
賢者やカートさん達とも別れた。
帰り道、マリアと出会った場所を通り過ぎる。
「どうしたの?クリス?」
「ユーリは知らなかったね……
ここが俺とマリアの出会った場所なんだ」
「ここがそうなんだ!
へ~~ここなんだ~」
興味津々な表情を浮かべて、
ユーリは辺りを散策し始めた。
俺はふとこの場所で出会った人物が、
もう一人いたのを思い出す。
泣き虫だった獣人は、
どのような最期を迎えたのだろう……
旅疲れが癒えたら、図書館にでも行って、
調べてみようと決めた。
そして俺達は、それぞれの家に帰り、
家族達と再会をする。
それは、当たり前のことだが、
戦場に赴く俺たちにとっては、
改めて素晴らしい瞬間だと実感している。
「リリス!おかえり~」
「ちち~~」
父上も笑顔でリリスを出迎えており、
幸せな光景だと感じた……
それにしても父上の顔面が崩れすぎだよ。
やはり小さな子供と離れるのは辛いのかな。
そして、リーナ達とも挨拶を交わして、
俺達は、やっと日常に戻れる。
この時の俺は、そう思っていた……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ルミナス城、謁見の間で、
俺は過去最大レベルで緊張している。
陛下に結婚を早めて貰えるか聞くのだ。
この状況で緊張しないわけがないだろう。
「クリスよ、ご苦労だったな!
勇者と魔王軍の陰謀をよくぞ食い止めた!」
陛下が今回の功績を讃えてくれると、
改めて俺達はルミナスだけでなく、
世界を救えたのだと実感した……
そして、報酬などの話や雑談を終えて、
いよいよ本題に入る……
マリアとの結婚について陛下に頼むのだ。
「へ、陛下……今日はま、ま、マリア殿下を」
が、頑張れ、俺……
変に意識しすぎなだけだ。
ゆっくり落ち着いて話そう。
「あの……マリア殿下との結婚を早めて……」
「申し訳ありません!!!」
俺が本題に入ろうとした瞬間、
突然謁見の間に駆けつけた人物がいる。
「何事だ!陛下の御前だぞ!」
要人がその者を咎めるが、
それでも必死な形相で食い下がらない為、
駆けつけた人物の話をルミナスの兵士が、
代わりに聞き陛下に報告していく。
「何だと!それは誠か!
クリスよ、すまないな……
友好国の危機なのでな」
今駆けつけた人物が何者なのか、
すぐには思い出せなかったが、
ある人物ではないかと推測する。
「も、もしかしてリルム?」
「へ?貴方様は……」
目の前の女性が、聖剣の記憶の世界で出会った、獣人の妹ではないかと推測した。
リルムは、歳を重ねて美しくなっているが、
愛らしい耳は変わらない。
「俺はクリスだよ……
君とは500年前に会っている」
そう伝えると、腰を抜かす程に驚いている。
まるで死人が生きていたと言わんばかりだ。
そしてリルムの兄について問うと、
それが駆けつけた理由にもなっていると言う。
「お兄ちゃん、イグニスの国王ガルムが、
まもなくルミナスを攻めてきます……」
「何だって!!」
俺は驚きを、隠しきれない。
国王として生きているのにも驚いたが、
そのガルムが何故かルミナスを攻めてくる……
「な、何故?
生きているのは嬉しいけど、
まさか、ガルムが……」
「最近占い師と会うようになってから、
人が変わってしまったのです……
異変に気付いて逃げたのですが、
私を殺そうと軍を……お兄ちゃんが」
そう言うとリルムは泣き崩れてしまった……
まさか、病に苦しむリルムを治す為に、
あれだけ妹想いに行動していたガルムが、
軍隊を出撃させて殺そうとしている。
「リルム……」
泣き崩れるリルムの背中を、
マリアがさすっている。
愛するガルムに命を狙われて、
心が限界を迎えそうなほど傷付いていた……
「リルム……
それでも、また会えて嬉しいよ!
今でも俺にとってリルムも、そして……
ガルムも大切な友達なんだ」
占い師が何かを企んでいる可能性が高い。
ガルムが本気で妹を殺そうとするなんて、
絶対にありえないからだ。
そして、俺は友人の危機を救う為に、
意を決して陛下に許可をもらおうと口を開く。
「陛下……私に……」
俺が口を開こうとした瞬間、
陛下が優しげな表情を浮かべて声を発してきた。
「分かっておる……
これはお前だけの問題ではない!
友好国ルミナスが、
イグニス国王を救うため助力する!」
陛下は盛大に今後の方針を宣言して、
その姿に俺は、心を打たれてしまった。
攻めてくる敵を殺す選択もあるが、
それでも救う決断をしてくれた陛下に、
いつか恩返しをしたい……
「リルム……
必ず、ガルムを救ってみせる!
きっとその時、またあいつは……」
すぐに泣きじゃくる筈だ。
そんなアイツをまた俺は見たいし、
早く会いたいんだ……
俺の大好きな友人であるガルムに……
墜落しそうな程、機体は傷んでいたため、
何度も着陸して部品を探し回った。
「マリア、今日は明日の謁見もあるし、
一旦城に帰った方が良いかもよ?」
凄く離れるのが嫌そうな顔をされると、
こちらが悪いような雰囲気になるが、
一瞬、マリアは小悪魔な笑顔を見せる……
どうやら俺を困らせたかっただけのようだ。
「ふふふ、分かってるわよ!
お父様に会って、少し話をしておくね」
明日は結婚を早めて貰うお願いをするのだ。
なるべく印象を良くして、許可を貰えるよう努めたい。
そして、俺達は旅の終わりを迎えて、
賢者やカートさん達とも別れた。
帰り道、マリアと出会った場所を通り過ぎる。
「どうしたの?クリス?」
「ユーリは知らなかったね……
ここが俺とマリアの出会った場所なんだ」
「ここがそうなんだ!
へ~~ここなんだ~」
興味津々な表情を浮かべて、
ユーリは辺りを散策し始めた。
俺はふとこの場所で出会った人物が、
もう一人いたのを思い出す。
泣き虫だった獣人は、
どのような最期を迎えたのだろう……
旅疲れが癒えたら、図書館にでも行って、
調べてみようと決めた。
そして俺達は、それぞれの家に帰り、
家族達と再会をする。
それは、当たり前のことだが、
戦場に赴く俺たちにとっては、
改めて素晴らしい瞬間だと実感している。
「リリス!おかえり~」
「ちち~~」
父上も笑顔でリリスを出迎えており、
幸せな光景だと感じた……
それにしても父上の顔面が崩れすぎだよ。
やはり小さな子供と離れるのは辛いのかな。
そして、リーナ達とも挨拶を交わして、
俺達は、やっと日常に戻れる。
この時の俺は、そう思っていた……
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ルミナス城、謁見の間で、
俺は過去最大レベルで緊張している。
陛下に結婚を早めて貰えるか聞くのだ。
この状況で緊張しないわけがないだろう。
「クリスよ、ご苦労だったな!
勇者と魔王軍の陰謀をよくぞ食い止めた!」
陛下が今回の功績を讃えてくれると、
改めて俺達はルミナスだけでなく、
世界を救えたのだと実感した……
そして、報酬などの話や雑談を終えて、
いよいよ本題に入る……
マリアとの結婚について陛下に頼むのだ。
「へ、陛下……今日はま、ま、マリア殿下を」
が、頑張れ、俺……
変に意識しすぎなだけだ。
ゆっくり落ち着いて話そう。
「あの……マリア殿下との結婚を早めて……」
「申し訳ありません!!!」
俺が本題に入ろうとした瞬間、
突然謁見の間に駆けつけた人物がいる。
「何事だ!陛下の御前だぞ!」
要人がその者を咎めるが、
それでも必死な形相で食い下がらない為、
駆けつけた人物の話をルミナスの兵士が、
代わりに聞き陛下に報告していく。
「何だと!それは誠か!
クリスよ、すまないな……
友好国の危機なのでな」
今駆けつけた人物が何者なのか、
すぐには思い出せなかったが、
ある人物ではないかと推測する。
「も、もしかしてリルム?」
「へ?貴方様は……」
目の前の女性が、聖剣の記憶の世界で出会った、獣人の妹ではないかと推測した。
リルムは、歳を重ねて美しくなっているが、
愛らしい耳は変わらない。
「俺はクリスだよ……
君とは500年前に会っている」
そう伝えると、腰を抜かす程に驚いている。
まるで死人が生きていたと言わんばかりだ。
そしてリルムの兄について問うと、
それが駆けつけた理由にもなっていると言う。
「お兄ちゃん、イグニスの国王ガルムが、
まもなくルミナスを攻めてきます……」
「何だって!!」
俺は驚きを、隠しきれない。
国王として生きているのにも驚いたが、
そのガルムが何故かルミナスを攻めてくる……
「な、何故?
生きているのは嬉しいけど、
まさか、ガルムが……」
「最近占い師と会うようになってから、
人が変わってしまったのです……
異変に気付いて逃げたのですが、
私を殺そうと軍を……お兄ちゃんが」
そう言うとリルムは泣き崩れてしまった……
まさか、病に苦しむリルムを治す為に、
あれだけ妹想いに行動していたガルムが、
軍隊を出撃させて殺そうとしている。
「リルム……」
泣き崩れるリルムの背中を、
マリアがさすっている。
愛するガルムに命を狙われて、
心が限界を迎えそうなほど傷付いていた……
「リルム……
それでも、また会えて嬉しいよ!
今でも俺にとってリルムも、そして……
ガルムも大切な友達なんだ」
占い師が何かを企んでいる可能性が高い。
ガルムが本気で妹を殺そうとするなんて、
絶対にありえないからだ。
そして、俺は友人の危機を救う為に、
意を決して陛下に許可をもらおうと口を開く。
「陛下……私に……」
俺が口を開こうとした瞬間、
陛下が優しげな表情を浮かべて声を発してきた。
「分かっておる……
これはお前だけの問題ではない!
友好国ルミナスが、
イグニス国王を救うため助力する!」
陛下は盛大に今後の方針を宣言して、
その姿に俺は、心を打たれてしまった。
攻めてくる敵を殺す選択もあるが、
それでも救う決断をしてくれた陛下に、
いつか恩返しをしたい……
「リルム……
必ず、ガルムを救ってみせる!
きっとその時、またあいつは……」
すぐに泣きじゃくる筈だ。
そんなアイツをまた俺は見たいし、
早く会いたいんだ……
俺の大好きな友人であるガルムに……
0
お気に入りに追加
1,264
あなたにおすすめの小説
転生したので、とりあえず最強を目指してみることにしました。
和麻
ファンタジー
俺はある日、村を故郷を喪った。
家族を喪った。
もう二度と、大切なものを失わないためにも俺は、強くなることを決意する。
そのためには、努力を惜しまない!
まあ、面倒なことになりたくないから影の薄いモブでいたいけど。
なにげに最強キャラを目指そうぜ!
地球で生きていた頃の知識と、転生するときに神様から貰ったチートを生かし、最強を目指します。
主人公は、騎士団に入ったり、学園に入学したり、冒険者になったりします。
とにかく、気の向くままに、いきあたりばったりに書いてるので不定期更新です。
最初シリアスだったのにギャグ要素が濃くなって来ました。
というか登場人物たちが暴走しすぎて迷走中です、、、。
もはや、どうなっていくのか作者にも想像がつかない。
1月25日改稿しました!多少表現が追加されていますが、読まなくても問題ありません。
乙女ゲームに悪役転生な無自覚チートの異世界譚
水魔沙希
ファンタジー
モブに徹していた少年がなくなり、転生したら乙女ゲームの悪役になっていた。しかも、王族に生まれながらも、1歳の頃に誘拐され、王族に恨みを持つ少年に転生してしまったのだ!
そんな運命なんてクソくらえだ!前世ではモブに徹していたんだから、この悪役かなりの高いスペックを持っているから、それを活用して、なんとか生き残って、前世ではできなかった事をやってやるんだ!!
最近よくある乙女ゲームの悪役転生ものの話です。
だんだんチート(無自覚)になっていく主人公の冒険譚です(予定)です。
チートの成長率ってよく分からないです。
初めての投稿で、駄文ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
会話文が多いので、本当に状況がうまく伝えられずにすみません!!
あ、ちなみにこんな乙女ゲームないよ!!という感想はご遠慮ください。
あと、戦いの部分は得意ではございません。ご了承ください。
【改稿版】休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使いスキルを強化、更に新しいスキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった。
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく……
※アルファポリスに投稿した作品の改稿版です。
ホットランキング最高位2位でした。
カクヨムにも別シナリオで掲載。
悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます
竹桜
ファンタジー
ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。
そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。
そして、ヒロインは4人いる。
ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。
エンドのルートしては六種類ある。
バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。
残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。
大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。
そして、主人公は不幸にも死んでしまった。
次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。
だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。
主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。
そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。
前世は最悪だったのに神の世界に行ったら神々全員&転生先の家族から溺愛されて幸せ!?しかも最強➕契約した者、創られた者は過保護すぎ!他者も!?
a.m.
ファンタジー
主人公柳沢 尊(やなぎさわ たける)は最悪な人生だった・・耐えられず心が壊れ自殺してしまう。
気が付くと神の世界にいた。
そして目の前には、多数の神々いて「柳沢尊よ、幸せに出来なくてすまなかった転生の前に前の人生で壊れてしまった心を一緒に治そう」
そうして神々たちとの生活が始まるのだった...
もちろん転生もします
神の逆鱗は、尊を傷つけること。
神「我々の子、愛し子を傷つける者は何であろうと容赦しない!」
神々&転生先の家族から溺愛!
成長速度は遅いです。
じっくり成長させようと思います。
一年一年丁寧に書いていきます。
二年後等とはしません。
今のところ。
前世で味わえなかった幸せを!
家族との思い出を大切に。
現在転生後···· 0歳
1章物語の要点······神々との出会い
1章②物語の要点······家族&神々の愛情
現在1章③物語の要点······?
想像力が9/25日から爆発しまして増えたための変えました。
学校編&冒険編はもう少し進んでから
―――編、―――編―――編まだまだ色んなのを書く予定―――は秘密
処女作なのでお手柔らかにお願いします。文章を書くのが下手なので誤字脱字や比例していたらコメントに書いていただけたらすぐに直しますのでお願いします。(背景などの細かいところはまだ全く書けないのですいません。)主人公以外の目線は、お気に入り100になり次第別に書きますのでそちらの方もよろしくお願いします。(詳細は200)
感想お願いいたします。
❕只今話を繋げ中なためしおりの方は注意❕
目線、詳細は本編の間に入れました
2020年9月毎日投稿予定(何もなければ)
頑張ります
(心の中で読んでくださる皆さんに物語の何か案があれば教えてほしい~~🙏)と思ってしまいました。人物、魔物、物語の流れなど何でも、皆さんの理想に追いつくために!
旧 転生したら最強だったし幸せだった
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
侍と忍者の記憶を持ったまま転生した俺は、居合と忍法を組み合わせた全く新しいスキル『居合忍法』で無双し異世界で成り上がる!
空地大乃
ファンタジー
かつてサムライとニンジャという理由で仲間に裏切られ殺された男がいた。そして彼は三度目の人生で『サムジャ』という天職を授かる。しかし刀や手裏剣を持たないと役に立たないとされる二つの天職を合わせたサムジャは不遇職として扱われ皆から馬鹿にされ冷遇されることとなる。しかし彼が手にした天職はニンジャとサムライの長所のみを引き継いた最強の天職だった。サムライの居合とニンジャの忍法を合わせた究極の居合忍法でかつて自分を追放し殺した勇者や賢者の剣術や魔法を上回る刀業と忍法を手にすることとなり、これまでの不遇な人生を一変させ最強への道を突き進む。だが彼は知らなかった。かつてサムライやニンジャであった自分を殺した賢者や勇者がその後どんどんと落ちぶれていったことを。そしてその子孫が逆恨みで彼にちょっかいをかけ返り討ちにあってしまう未来が待っていることを――
忠犬ポチは、異世界でもお手伝いを頑張ります!
藤なごみ
ファンタジー
私はポチ。前世は豆柴の女の子。
前世でご主人様のりっちゃんを悪い大きな犬から守ったんだけど、その時に犬に噛まれて死んじゃったんだ。
でもとってもいい事をしたって言うから、神様が新しい世界で生まれ変わらせてくれるんだって。
新しい世界では、ポチは犬人間になっちゃって孤児院って所でみんなと一緒に暮らすんだけど、孤児院は将来の為にみんな色々なお手伝いをするんだって。
ポチ、色々な人のお手伝いをするのが大好きだから、頑張ってお手伝いをしてみんなの役に立つんだ。
りっちゃんに会えないのは寂しいけど、頑張って新しい世界でご主人様を見つけるよ。
……でも、いつかはりっちゃんに会いたいなあ。
※カクヨム様、アルファポリス様にも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる