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7章 王道の章
復活祭
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しばらくして南海岸に、物資を積み込んだスピネルの帆船が停泊すると、そこから剣と鎧姿のボーズ頭の黒人少年ボブと、白いドレスに弓を構えた白人少女シェリーと、革のチョッキと白いズボンをまとい、銃を構えたショートヘアーのテイルの弟、ルイス少年もやって来ました。そこに、レミアン王女も合流します。
「どうやら、本城の結界は壊れたみたいだ、いよいよ本城を帝国から取り戻す時が来たよ!」レミアン王女がこう言うと、その場で待機していたエルニス、ロレンス、アリシアもやって来ました。スカーレットたちが牢から逃がした人々をスピネルの船に誘導していると、ファフナーがレミアンに近づきます。
「レミアン王女、これをあなたに・・・!」ファフナーは、王者のメダルをレミアンに手渡しました。
リリスが放送塔から呼びかけたおかげで、城の中は大混乱し、見張りも手薄になっていて、レミアンたちは難なく城に入れます。
剣を構えて向かって行くゴブリンたちを、ルイスは的確な狙いで麻酔弾を発砲し、ゴブリンたちはたちまち倒れます。角竜の鎧兵たちが大挙して通路をふさぐと、ロレンスとアリシアが躍り出て、アリシアは得意の幻術で分身を出して、相手の目をくらませつつ、炎の魔法を使って角竜たちを翻弄します。ロレンスも、気の力による肉体強化技を使い、石斧で鎧兵たちを圧倒します。「エルニス、レミアン、ボブ、シェリー、ここはオレとアリシアとルイスに任せ、お前たちは先に行け!」
「ありがとうロレンス!」エルニスたちは、さらに城の奥へと進んで行きます。
城の建物を出ると、そこは広い芝生になっている城の中庭で、エルニスたちは、急いでそこを突っ切って行きます。そして、本殿の入り口の前に、コウモリの翼と銛のように尖った悪魔の尾を生やした、紫のドラゴンが仁王立ちをしています。
「お前は、グレゴリー!」
「エルニス、やはり来たか・・・!今日こそ、お前との因縁に決着をつけてやろう!オレは混沌の帝国幹部、近衛部隊隊長、『四凶』が一角!キュウキのグレゴリー!さあ、来るがいいエルニス!」
グレゴリーは、悪魔の翼を広げ、エルニスに向かって行きます。エルニスも天使の翼を広げ、グレゴリーに向かって行くと、間もなくグレゴリーの真空の爪と、エルニスの雷電の爪がぶつかり合います。
お互い高速で飛び回りながら、グレゴリーは竜巻を発したり、エルニスも稲妻を放ったりと応戦しあいます。間もなく、エルニスとグレゴリーがお互いの爪で相打ちになると、エルニスが体勢を崩したかと思えば、グレゴリーはそのまま地面に落下しました。
「ふぅ・・・やったぞ・・・!」
「さすがエルニスだね!」
「レミオンたちは先に行って!ぼくも後から追いつくから!」レミアンたちは本殿の扉をくぐります。
レミアンは本殿の階段を上がり、白い壁に、レッドカーペットが敷かれた王室に着くと、金色で縁取られた赤い玉座に、黒マントとスーツをまとい、黒い山高帽を被った黒髪の男、サタンがふんぞり返っています。
「ようこそ、混沌の帝国本部へ・・・!私こそ帝国の帝王サタンだ!」
「何を言っている!ここはボクらナイトロードの城だぞ!勝手なことを言うな!それで、ボクの父上はどこだ!?」
「お前は・・・レミアン王女か・・・!かつての魔王アガレスは、ここで石になっているさ!」サタンが立ち上がり、玉座をどかすと、裏には貴族然とした服とマントをまとったレミアンに生き写しのアガレスが石になった状態で立ち尽くしていて、レミアンはハッとします。
「父上・・・!貴様!なんでこんな事を・・・!?」
「なぜかだと・・・?それは、世の中を動かすほどの『力』を得るためだ!現実界にいたころの私は、本当に弱かった・・・!だから、兄やムカつく奴らに悔しい思いばかりしていた!そんな中、夢の中にカオスが現れ、この幻想界に行き、『吸収の儀式』をするように勧められた!そうすれば、世界を思いのままにでき、私をバカにしたやつらを見返せると!だからアガレスの魂をいただいた!これに手元にあるティアの魂がそろえば、いよいよ『復活祭』が始まる!」
「どうやら、本城の結界は壊れたみたいだ、いよいよ本城を帝国から取り戻す時が来たよ!」レミアン王女がこう言うと、その場で待機していたエルニス、ロレンス、アリシアもやって来ました。スカーレットたちが牢から逃がした人々をスピネルの船に誘導していると、ファフナーがレミアンに近づきます。
「レミアン王女、これをあなたに・・・!」ファフナーは、王者のメダルをレミアンに手渡しました。
リリスが放送塔から呼びかけたおかげで、城の中は大混乱し、見張りも手薄になっていて、レミアンたちは難なく城に入れます。
剣を構えて向かって行くゴブリンたちを、ルイスは的確な狙いで麻酔弾を発砲し、ゴブリンたちはたちまち倒れます。角竜の鎧兵たちが大挙して通路をふさぐと、ロレンスとアリシアが躍り出て、アリシアは得意の幻術で分身を出して、相手の目をくらませつつ、炎の魔法を使って角竜たちを翻弄します。ロレンスも、気の力による肉体強化技を使い、石斧で鎧兵たちを圧倒します。「エルニス、レミアン、ボブ、シェリー、ここはオレとアリシアとルイスに任せ、お前たちは先に行け!」
「ありがとうロレンス!」エルニスたちは、さらに城の奥へと進んで行きます。
城の建物を出ると、そこは広い芝生になっている城の中庭で、エルニスたちは、急いでそこを突っ切って行きます。そして、本殿の入り口の前に、コウモリの翼と銛のように尖った悪魔の尾を生やした、紫のドラゴンが仁王立ちをしています。
「お前は、グレゴリー!」
「エルニス、やはり来たか・・・!今日こそ、お前との因縁に決着をつけてやろう!オレは混沌の帝国幹部、近衛部隊隊長、『四凶』が一角!キュウキのグレゴリー!さあ、来るがいいエルニス!」
グレゴリーは、悪魔の翼を広げ、エルニスに向かって行きます。エルニスも天使の翼を広げ、グレゴリーに向かって行くと、間もなくグレゴリーの真空の爪と、エルニスの雷電の爪がぶつかり合います。
お互い高速で飛び回りながら、グレゴリーは竜巻を発したり、エルニスも稲妻を放ったりと応戦しあいます。間もなく、エルニスとグレゴリーがお互いの爪で相打ちになると、エルニスが体勢を崩したかと思えば、グレゴリーはそのまま地面に落下しました。
「ふぅ・・・やったぞ・・・!」
「さすがエルニスだね!」
「レミオンたちは先に行って!ぼくも後から追いつくから!」レミアンたちは本殿の扉をくぐります。
レミアンは本殿の階段を上がり、白い壁に、レッドカーペットが敷かれた王室に着くと、金色で縁取られた赤い玉座に、黒マントとスーツをまとい、黒い山高帽を被った黒髪の男、サタンがふんぞり返っています。
「ようこそ、混沌の帝国本部へ・・・!私こそ帝国の帝王サタンだ!」
「何を言っている!ここはボクらナイトロードの城だぞ!勝手なことを言うな!それで、ボクの父上はどこだ!?」
「お前は・・・レミアン王女か・・・!かつての魔王アガレスは、ここで石になっているさ!」サタンが立ち上がり、玉座をどかすと、裏には貴族然とした服とマントをまとったレミアンに生き写しのアガレスが石になった状態で立ち尽くしていて、レミアンはハッとします。
「父上・・・!貴様!なんでこんな事を・・・!?」
「なぜかだと・・・?それは、世の中を動かすほどの『力』を得るためだ!現実界にいたころの私は、本当に弱かった・・・!だから、兄やムカつく奴らに悔しい思いばかりしていた!そんな中、夢の中にカオスが現れ、この幻想界に行き、『吸収の儀式』をするように勧められた!そうすれば、世界を思いのままにでき、私をバカにしたやつらを見返せると!だからアガレスの魂をいただいた!これに手元にあるティアの魂がそろえば、いよいよ『復活祭』が始まる!」
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