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1章 秘密組織AHMS
AHMSとの決戦
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「あ・・・が・・・!」シャノンはまさるから目をそらし、両手で口を覆い、低くうなりながら震えています。
「どうしたんだ!?早くこいつから血を吸ってしまえ!」バーナバスが叫びますが、シャノンは必死に吸血鬼の本能に抗おうとしています。
その後、シャノンの背中に、理性薬の注射器が刺さり、間もなく麻里子が現れました。
「どうやら、セーフのようね!」正気を取り戻したシャノンは、麻里子と向き合います。
「ありがとう、麻里子!」
「だってあなた、血相を変えて走っていたんだもの、私とすれ違ったのを気づかずにね、さぁ、私も戦うわ!ザコは私に任せて!」
「おのれ・・・!こうなったら、やってしまえ!」バーナバスは、仲間たちをけしかけてきましたが、麻里子は風の魔法をあやつり、集団の敵をしりぞけます。
シャノンは両手の爪をのばしてまさるのロープを切り、バーナバスに向かっていきます。両者の間には、爪の嵐が飛び交いますが、シャノンが押されていき、吹っ飛ばされてしまいました。
「フン!人間との仲良しごっこに浸っているから、こんなにも弱いんだよ!」まさるは何とかしてシャノンを救いたいと願い、ぎゅっと目をつむりました。
「ああ・・・ぼくにも力があれば・・・!」その瞬間、まさるの姿が人の姿から、白い毛並みの狼の獣人の姿に変わったのです。
「まさる君も・・・狼男・・・!?」シャノンが驚いていると、麻里子が首をふります。
「いいえ、これは・・・!」
「バカな!?まれに人間から生まれ、退魔の力を持つと言われる一族、『クルースニク』だと?!」白い狼と化したまさるは、ハンターが落とした銀のナイフを抜き、一気にバーナバスに向かっていきました。
「おのれぇ!」バーナバスが赤い目をカッと見開いて、まさるを眠らせようとしますが、全くきいていません。そして、間もなく銀のナイフの刃が迫ってくると、バーナバスは紙一重のところでかわしますが、顔に傷がついています。
「この速さ・・・強さ・・・!これがクルースニクか・・・!」シャノンも加わり、すかさず爪で、バーナバスの右肩を斜め一文字に斬り付けると、ヤツは激痛のあまり絶叫し、間髪入れずにまさるが銀のナイフをヤツの胸に突き立ててとどめを刺すと、バーナバスの体はそこから黒い灰になり、やがてぼろぼろに崩れていきました。
AHMSの連中はリーダーがやられたとたん、全員尻尾を巻いて逃げていったのです。
あの後、教会のハンターたちもやってきましたが、状況をシャノンたちから聞いて、ボスのバーナバスは倒されたと分かり、安心しました。
ハンターのリーダーは、以前、命を救われた借りを返すと言って、二度と虹色園に手を出さないと約束しました。以後は、AHMSの残党を始め、本当に人類にアダをなす者を取り締まると言って、部下たちをつれてその場を後にしました。
「良かったね、シャノンさん!」
「ええ!みんなのおかげよ!」
「じゃあ、こんな陰気な城からはおさらばしましょう!」
翌朝、シャノンとまさるは二人並んで学校に向かっています。
「まさる君、昨日はありがとう!」
「いいや、シャノンさんも、ぼくから血を吸おうとするのを必死に耐えたのを見たけど、あれは?」
「実は、両親から言われているの、我々は人と共に歩むべきだって、人を傷つけて血を吸ってはいけないって、それに、
君がいない永遠の命なんて、つまらないよ・・・!」
それを聞いて、まさるは顔を赤くします。
「シャ・・・シャノンさん・・・それって・・・?!」
「さぁ、早く遅刻するよ!」赤面したシャノンは一気に駆け出しました。
「ああっ!ズルいよシャノンさん!」まさるもシャノンの後を追って駆け出します。
「どうしたんだ!?早くこいつから血を吸ってしまえ!」バーナバスが叫びますが、シャノンは必死に吸血鬼の本能に抗おうとしています。
その後、シャノンの背中に、理性薬の注射器が刺さり、間もなく麻里子が現れました。
「どうやら、セーフのようね!」正気を取り戻したシャノンは、麻里子と向き合います。
「ありがとう、麻里子!」
「だってあなた、血相を変えて走っていたんだもの、私とすれ違ったのを気づかずにね、さぁ、私も戦うわ!ザコは私に任せて!」
「おのれ・・・!こうなったら、やってしまえ!」バーナバスは、仲間たちをけしかけてきましたが、麻里子は風の魔法をあやつり、集団の敵をしりぞけます。
シャノンは両手の爪をのばしてまさるのロープを切り、バーナバスに向かっていきます。両者の間には、爪の嵐が飛び交いますが、シャノンが押されていき、吹っ飛ばされてしまいました。
「フン!人間との仲良しごっこに浸っているから、こんなにも弱いんだよ!」まさるは何とかしてシャノンを救いたいと願い、ぎゅっと目をつむりました。
「ああ・・・ぼくにも力があれば・・・!」その瞬間、まさるの姿が人の姿から、白い毛並みの狼の獣人の姿に変わったのです。
「まさる君も・・・狼男・・・!?」シャノンが驚いていると、麻里子が首をふります。
「いいえ、これは・・・!」
「バカな!?まれに人間から生まれ、退魔の力を持つと言われる一族、『クルースニク』だと?!」白い狼と化したまさるは、ハンターが落とした銀のナイフを抜き、一気にバーナバスに向かっていきました。
「おのれぇ!」バーナバスが赤い目をカッと見開いて、まさるを眠らせようとしますが、全くきいていません。そして、間もなく銀のナイフの刃が迫ってくると、バーナバスは紙一重のところでかわしますが、顔に傷がついています。
「この速さ・・・強さ・・・!これがクルースニクか・・・!」シャノンも加わり、すかさず爪で、バーナバスの右肩を斜め一文字に斬り付けると、ヤツは激痛のあまり絶叫し、間髪入れずにまさるが銀のナイフをヤツの胸に突き立ててとどめを刺すと、バーナバスの体はそこから黒い灰になり、やがてぼろぼろに崩れていきました。
AHMSの連中はリーダーがやられたとたん、全員尻尾を巻いて逃げていったのです。
あの後、教会のハンターたちもやってきましたが、状況をシャノンたちから聞いて、ボスのバーナバスは倒されたと分かり、安心しました。
ハンターのリーダーは、以前、命を救われた借りを返すと言って、二度と虹色園に手を出さないと約束しました。以後は、AHMSの残党を始め、本当に人類にアダをなす者を取り締まると言って、部下たちをつれてその場を後にしました。
「良かったね、シャノンさん!」
「ええ!みんなのおかげよ!」
「じゃあ、こんな陰気な城からはおさらばしましょう!」
翌朝、シャノンとまさるは二人並んで学校に向かっています。
「まさる君、昨日はありがとう!」
「いいや、シャノンさんも、ぼくから血を吸おうとするのを必死に耐えたのを見たけど、あれは?」
「実は、両親から言われているの、我々は人と共に歩むべきだって、人を傷つけて血を吸ってはいけないって、それに、
君がいない永遠の命なんて、つまらないよ・・・!」
それを聞いて、まさるは顔を赤くします。
「シャ・・・シャノンさん・・・それって・・・?!」
「さぁ、早く遅刻するよ!」赤面したシャノンは一気に駆け出しました。
「ああっ!ズルいよシャノンさん!」まさるもシャノンの後を追って駆け出します。
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