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第二部
百九話 バグラードの橋の上で 中①
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やはり、バレンダール公爵だった。
これだけ立て続けに様々なことが起こるなら、もしかしたら最後に俺が対峙しなければならないのは彼かもしれないと思っていた。
議場から逃げて姿を消したあの時から、彼の見た目はほとんど変わっていない。
少し頬がこけて痩せたように見えるが、俺を見る榛色の瞳だけは変わらなかった。
彼と俺が顔見知りであるのを察したのか、アシュラフは通路に踏み出そうとした足を止めて俺たちの様子をうかがっている。
「相変わらず、隠れるのが上手いですね」
動揺を悟られないように、言葉を選んでそう言うと、彼は一瞬きょとんとした顔をしてからふと微笑んだ。
「……そういえば、昔君とそんなことを話した気がするね。見つからないコツはね、簡単なんだよ。極限まで気配を消していればいいんだ。気持ちを荒立てることなく、焦らず、怖がらず、自分の存在を無にする。周りの空気と一体化して溶け込むと、案外近くにいても見つからないものなんだよ。実際、私が王宮にいても君は気がつかなかっただろう」
懐かしそうな顔をした彼が微かに笑った。
俺はその顔を見て胸が痛くなる。
「ノアはどこにいるんですか。あの子はあなたの仲間?」
この場には公爵と気を失っているアルフ殿下しかいない。ノアの姿はなかった。
ノアが何者なのかは分からないが、公爵に宝物庫の場所を教えて王冠が鍵であることを伝えたのは、状況からすると多分ノアだろう。さっきスイード殿下に取り憑いたアシュタルトを浄化している間に、俺はアシュラフと底なしの宝庫の話をしていた。ノアがそれを聞いていて、こっそり離宮から出てバレンダール卿に伝えていたなら話が通る。
スイード殿下から悪魔を剥がしてから錯乱した殿下とひと騒動あり、最後にライルや殿下の治癒を行うまでの間には、確かに少し時間がかかった。その間に王冠を見つけて持って逃げるにはギリギリな時間だったかもしれないが、最初から目的のものが分かっていれば宝物庫の中からルビーのついた王冠を探すのは不可能ではないだろう。
俺の言葉を聞いて、バレンダール公爵は少し感心したような顔になった。
「ノアのこともわかっているのか。察しがいいね。彼には彼なりの思惑があるみたいでね。色々と協力はしてもらったけれど、私には私の事情がある。全く、レイナルド君はラムルの皇帝まで正気に戻してしまうなんて本当に余計なことをしてくれた。あのまま皇帝が錯乱して、鍵を見つけ出して扉を開けてくれれば良かったのに、まさか元に戻ってしまうなんて」
ため息を吐かんばかりに彼は言って、俺を見た。
彼の話し方からすると、アシュラフが悪魔に取り憑かれていたという確証はないらしい。俺が皆にアシュタルトのことを説明したのは鈴園の中だったからノアも彼も真相をまだ知らないだろう。
スイード殿下にアシュタルトが取り憑いたときはノアも見ていたはずだが、それよりも平素のスイード殿下の方がよほど錯乱していたからついに正気を失ったとでも思ったのかもしれない。
「スイード殿下は、さっき禁術を発動させようとして、危うく命を落とすところでした。彼に召喚陣を渡したのは閣下なんですか」
俺が険しい声を出して問うと、公爵は少し変な顔をして首を傾げた。
「君は相変わらず、私に礼儀正しくて調子が狂うな。私はもう閣下と呼ばれるような身分ではないし、君を嵌めようとした犯罪者なんだからもっと罵られるかと思ったんだが」
「できる訳ないでしょう。あなたに」
即答すると、彼はもっと変な顔をした。
俺にとって、彼は今でもバレンダール公爵だった。それ以外に彼を呼ぶ名前を知らない。幼い時には、俺は一つだけ彼を呼べる名前を持っていたが、大人になった今それを口に出すことはもう躊躇われる。
彼は少し眉を寄せて頭を振ると、「まぁ良い」と言って興味深そうに俺を見下ろす。
「殿下に召喚陣を渡したのは、正確には私ではなくノアだけれどね。あれは危ない術だから発動させるのも使用者にリスクがあるんだが、そこのところを殿下にちゃんと伝えたのかは私は知らないよ」
悪びれずに飄々と答える彼を、俺はなんとも言えない気持ちで眺めた。
彼は、こんなふうに人を簡単に切り捨てられるような眼をしていただろうか。記憶の中では、もっと優しい眼差しをした人だったはずなのに。
「アルフを離しなさい」
俺が彼を見つめていると、黙って様子を見ていたアシュラフが口を挟んできた。
アルフ殿下はまだ気を失っているのかバレンダール公爵に抱えられたままぴくりとも動かない。
ちらりとアルフ殿下を見下ろした彼は、口元に笑みを浮かべて首を横に振った。
「それは出来ないな。皇族がいなければ通路も現れないし、扉にも触れられないと聞いているからね」
そう言ってアルフ殿下と王冠を片腕で抱えながら、彼はもう片方の手で服の中から取り出した短刀をアルフ殿下のうなじに押し当ててアシュラフを牽制した。
俺は王冠を持つ彼を見つめながら眉を顰めた。
彼の狙いは、まさか扉を開くことなのか。
ラムルに来てまで魔界の穴を開けることにこだわっている理由がわからず、その疑問が口をついて出る。
「なぜラムルに来てまで魔界の扉を開こうとするんですか。あなたの狙いはデルトフィアの封印結界じゃなかったのか」
俺の顔に訝しむ表情が出ていたのか、彼は俺を見て目を細めた。俺とグウェンとアシュラフを油断なく見据えながら、公爵は橋の上を一歩後ろに下がる。
「確かに、私の望みはデルトフィアの封印結界を破壊し、皇族諸共あの国を滅ぼすことにある。だがこの前の失敗でデルトフィアにはしばらくいられなくなってしまったからね。それなら次の手段を講じる必要があるだろう。思料するうちに、クレイドルといざこざを起こして開戦させるか、ラムルの魔の虚をこじ開けて魔物にデルトフィアを襲わせても、結果が同じなら手段が違っても大した問題ではないと気付いたんだよ」
そう穏やかな口調で言う彼を見て、俺はますます眉を顰めた。
「クレイドルとデルトフィアの間に不和を起こそうとして、ラムルの中で暗躍していた貴族達に協力したのも閣下なんですか。召喚陣まで渡して?」
聞けば聞くほど、彼がやったこともやろうとしていることも俄には信じ難い。そうまでして本気でデルトフィアを滅ぼそうとしていたのかと思うと愕然とする。封印結界を破ろうとするほどなのだから、彼の恨みの念は強いのだろうと思っていたが、多分俺が思っていたよりも更に彼の憎悪は深い。
俺の問いに公爵は「そうだよ」と軽い調子で頷いた。
「私が渡した召喚陣をクレイドルでいくつか使ったとは聞いていたよ。あいにくすぐにデルトフィアから近衛騎士団が出てきてしまって、ラムルの貴族達の思ったほどには騒ぎにならなかったようだね。残念ながら失敗だったらしい」
他人事のように話す姿に衝撃を受けて、俺は顔が強張った。
「なぜそこまでしてデルトフィアを滅ぼそうとするんですか。亡くなったセレナさんやお兄さんのことを恨むなら、憎むべき相手は悪魔でしょう」
ルロイ神官長の話では、彼は義理の姉が王宮の悪魔を眠らせるために犠牲になったことを恨んでいるのだと言っていた。
俺が監視塔に勾留される前に公爵と二人でバレンダールの大禍の話をした時には、公爵のお兄さんも当時の魔物の襲撃で亡くなっていると語っていたはずだ。
俺の声に、彼は同意するように頷いた。
「……その通りだよ。真実私が恨むべくは悪魔だったのかもしれない。それでも私は、最初こそ悪魔を恨んだが、次第に悪魔に対しては何故かそこまで憎しみを覚えなかったんだ。あれはある意味、天災のようなものだった。しかし私は悪魔に対抗するために、私から愛する者を取り上げたあの国を許すことが出来なかった」
そう言って、彼は俺を真っ直ぐに見た。
「なぜ教会は、悪魔に一人で立ち向かおうとしたセレナを止めてくれなかったのか。なぜ陛下は兄が命を落とす前に、近衛騎士団をわが公爵領に派遣してくれなかったのか。二人を助けてくれていたなら、私は今でもデルトフィアに忠誠を誓っていたよ。しかし今は、二人の犠牲の上に平和に暮らす者たちさえも皆許せない。その恨みだけがいつまで経ってもこの胸を巣食っている」
彼の榛色の瞳が、俺を見つめたまま問いかけてくるようだった。
なぜ、と繰り返してきたその問いが、彼の中で燻ったまま未だに溶けていないのだということがその瞳を見てわかってしまった。
これだけ立て続けに様々なことが起こるなら、もしかしたら最後に俺が対峙しなければならないのは彼かもしれないと思っていた。
議場から逃げて姿を消したあの時から、彼の見た目はほとんど変わっていない。
少し頬がこけて痩せたように見えるが、俺を見る榛色の瞳だけは変わらなかった。
彼と俺が顔見知りであるのを察したのか、アシュラフは通路に踏み出そうとした足を止めて俺たちの様子をうかがっている。
「相変わらず、隠れるのが上手いですね」
動揺を悟られないように、言葉を選んでそう言うと、彼は一瞬きょとんとした顔をしてからふと微笑んだ。
「……そういえば、昔君とそんなことを話した気がするね。見つからないコツはね、簡単なんだよ。極限まで気配を消していればいいんだ。気持ちを荒立てることなく、焦らず、怖がらず、自分の存在を無にする。周りの空気と一体化して溶け込むと、案外近くにいても見つからないものなんだよ。実際、私が王宮にいても君は気がつかなかっただろう」
懐かしそうな顔をした彼が微かに笑った。
俺はその顔を見て胸が痛くなる。
「ノアはどこにいるんですか。あの子はあなたの仲間?」
この場には公爵と気を失っているアルフ殿下しかいない。ノアの姿はなかった。
ノアが何者なのかは分からないが、公爵に宝物庫の場所を教えて王冠が鍵であることを伝えたのは、状況からすると多分ノアだろう。さっきスイード殿下に取り憑いたアシュタルトを浄化している間に、俺はアシュラフと底なしの宝庫の話をしていた。ノアがそれを聞いていて、こっそり離宮から出てバレンダール卿に伝えていたなら話が通る。
スイード殿下から悪魔を剥がしてから錯乱した殿下とひと騒動あり、最後にライルや殿下の治癒を行うまでの間には、確かに少し時間がかかった。その間に王冠を見つけて持って逃げるにはギリギリな時間だったかもしれないが、最初から目的のものが分かっていれば宝物庫の中からルビーのついた王冠を探すのは不可能ではないだろう。
俺の言葉を聞いて、バレンダール公爵は少し感心したような顔になった。
「ノアのこともわかっているのか。察しがいいね。彼には彼なりの思惑があるみたいでね。色々と協力はしてもらったけれど、私には私の事情がある。全く、レイナルド君はラムルの皇帝まで正気に戻してしまうなんて本当に余計なことをしてくれた。あのまま皇帝が錯乱して、鍵を見つけ出して扉を開けてくれれば良かったのに、まさか元に戻ってしまうなんて」
ため息を吐かんばかりに彼は言って、俺を見た。
彼の話し方からすると、アシュラフが悪魔に取り憑かれていたという確証はないらしい。俺が皆にアシュタルトのことを説明したのは鈴園の中だったからノアも彼も真相をまだ知らないだろう。
スイード殿下にアシュタルトが取り憑いたときはノアも見ていたはずだが、それよりも平素のスイード殿下の方がよほど錯乱していたからついに正気を失ったとでも思ったのかもしれない。
「スイード殿下は、さっき禁術を発動させようとして、危うく命を落とすところでした。彼に召喚陣を渡したのは閣下なんですか」
俺が険しい声を出して問うと、公爵は少し変な顔をして首を傾げた。
「君は相変わらず、私に礼儀正しくて調子が狂うな。私はもう閣下と呼ばれるような身分ではないし、君を嵌めようとした犯罪者なんだからもっと罵られるかと思ったんだが」
「できる訳ないでしょう。あなたに」
即答すると、彼はもっと変な顔をした。
俺にとって、彼は今でもバレンダール公爵だった。それ以外に彼を呼ぶ名前を知らない。幼い時には、俺は一つだけ彼を呼べる名前を持っていたが、大人になった今それを口に出すことはもう躊躇われる。
彼は少し眉を寄せて頭を振ると、「まぁ良い」と言って興味深そうに俺を見下ろす。
「殿下に召喚陣を渡したのは、正確には私ではなくノアだけれどね。あれは危ない術だから発動させるのも使用者にリスクがあるんだが、そこのところを殿下にちゃんと伝えたのかは私は知らないよ」
悪びれずに飄々と答える彼を、俺はなんとも言えない気持ちで眺めた。
彼は、こんなふうに人を簡単に切り捨てられるような眼をしていただろうか。記憶の中では、もっと優しい眼差しをした人だったはずなのに。
「アルフを離しなさい」
俺が彼を見つめていると、黙って様子を見ていたアシュラフが口を挟んできた。
アルフ殿下はまだ気を失っているのかバレンダール公爵に抱えられたままぴくりとも動かない。
ちらりとアルフ殿下を見下ろした彼は、口元に笑みを浮かべて首を横に振った。
「それは出来ないな。皇族がいなければ通路も現れないし、扉にも触れられないと聞いているからね」
そう言ってアルフ殿下と王冠を片腕で抱えながら、彼はもう片方の手で服の中から取り出した短刀をアルフ殿下のうなじに押し当ててアシュラフを牽制した。
俺は王冠を持つ彼を見つめながら眉を顰めた。
彼の狙いは、まさか扉を開くことなのか。
ラムルに来てまで魔界の穴を開けることにこだわっている理由がわからず、その疑問が口をついて出る。
「なぜラムルに来てまで魔界の扉を開こうとするんですか。あなたの狙いはデルトフィアの封印結界じゃなかったのか」
俺の顔に訝しむ表情が出ていたのか、彼は俺を見て目を細めた。俺とグウェンとアシュラフを油断なく見据えながら、公爵は橋の上を一歩後ろに下がる。
「確かに、私の望みはデルトフィアの封印結界を破壊し、皇族諸共あの国を滅ぼすことにある。だがこの前の失敗でデルトフィアにはしばらくいられなくなってしまったからね。それなら次の手段を講じる必要があるだろう。思料するうちに、クレイドルといざこざを起こして開戦させるか、ラムルの魔の虚をこじ開けて魔物にデルトフィアを襲わせても、結果が同じなら手段が違っても大した問題ではないと気付いたんだよ」
そう穏やかな口調で言う彼を見て、俺はますます眉を顰めた。
「クレイドルとデルトフィアの間に不和を起こそうとして、ラムルの中で暗躍していた貴族達に協力したのも閣下なんですか。召喚陣まで渡して?」
聞けば聞くほど、彼がやったこともやろうとしていることも俄には信じ難い。そうまでして本気でデルトフィアを滅ぼそうとしていたのかと思うと愕然とする。封印結界を破ろうとするほどなのだから、彼の恨みの念は強いのだろうと思っていたが、多分俺が思っていたよりも更に彼の憎悪は深い。
俺の問いに公爵は「そうだよ」と軽い調子で頷いた。
「私が渡した召喚陣をクレイドルでいくつか使ったとは聞いていたよ。あいにくすぐにデルトフィアから近衛騎士団が出てきてしまって、ラムルの貴族達の思ったほどには騒ぎにならなかったようだね。残念ながら失敗だったらしい」
他人事のように話す姿に衝撃を受けて、俺は顔が強張った。
「なぜそこまでしてデルトフィアを滅ぼそうとするんですか。亡くなったセレナさんやお兄さんのことを恨むなら、憎むべき相手は悪魔でしょう」
ルロイ神官長の話では、彼は義理の姉が王宮の悪魔を眠らせるために犠牲になったことを恨んでいるのだと言っていた。
俺が監視塔に勾留される前に公爵と二人でバレンダールの大禍の話をした時には、公爵のお兄さんも当時の魔物の襲撃で亡くなっていると語っていたはずだ。
俺の声に、彼は同意するように頷いた。
「……その通りだよ。真実私が恨むべくは悪魔だったのかもしれない。それでも私は、最初こそ悪魔を恨んだが、次第に悪魔に対しては何故かそこまで憎しみを覚えなかったんだ。あれはある意味、天災のようなものだった。しかし私は悪魔に対抗するために、私から愛する者を取り上げたあの国を許すことが出来なかった」
そう言って、彼は俺を真っ直ぐに見た。
「なぜ教会は、悪魔に一人で立ち向かおうとしたセレナを止めてくれなかったのか。なぜ陛下は兄が命を落とす前に、近衛騎士団をわが公爵領に派遣してくれなかったのか。二人を助けてくれていたなら、私は今でもデルトフィアに忠誠を誓っていたよ。しかし今は、二人の犠牲の上に平和に暮らす者たちさえも皆許せない。その恨みだけがいつまで経ってもこの胸を巣食っている」
彼の榛色の瞳が、俺を見つめたまま問いかけてくるようだった。
なぜ、と繰り返してきたその問いが、彼の中で燻ったまま未だに溶けていないのだということがその瞳を見てわかってしまった。
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