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5章
魔王軍
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「望みはそれだけでいいのか」
と紅竜ドーレンは言いました。
ハッカは考え提案をしました。
「僕たちを北の魔女の住むモレンド山脈の麓まで送ってくれないだろうか」
紅竜ドーレンは首をうなだらせて言いました。
「宝玉の力で我々はスタッフの迷宮の結界は比較的楽に無効果させることができる。とは言え、我々はこの地に縛られているため、このスタッフの迷宮の周辺、アニマートの街くらいまでしか移動することが出来ない」
そこで顔を上げフォノンを見ると言いました。
「ただ近々結界も解かれ世界へ飛び立つ時が来るであろう」
「魔王との決戦の時には貴公を盟主に共に戦う事を誓約する」
フォノンは戸惑いました。
「僕を盟主?どうして?」
「全ての宝玉が貴公を選んだからだ」
「それはたまたま……」
「宝玉の選定にたまたまは無い」
「貴公は運命の音の子の素質があるのだろう」
「音の子は万物の声を聞き、生命を守るという言い伝えが我らにある。もっとも、予言ならば北の魔女に聞くのが一番良いがな」
ハッカが会話に加わります。
「僕も不思議だったんだよ。どうしてフォノンだけが宝玉の音を聞き色を当てたのか。でも音の子ならば納得だ。」
「よくわからないよ。僕は……」
魔王と対決するのだろうか?とフォノンは考えました。
「北の魔女のところに行くしか無いってことだね」
とハッカは言いました。
「決めた。僕も一緒に行こう」
「一緒に行くにしても荷物取りに宿に帰らねばな」
とローランドが言いました。
「小馬も預けっぱなしだろう」
「フォーコ火山を抜け、モレンド山脈の麓の北の魔女の棲家に行くのならば、我等から贈り物がある」
「宝物庫に一緒に来てはもらえまいか?」
「ドラゴンの宝物!それはありがたい!!」
そこで手に入れたのは数々の魔法のアイテムでした。
お湯を入れれば熱いまま、冷水を入れれば冷たいままに保存できる魔法の水筒。
暑い時は涼しく、寒い時は暖かくなり被れば周りの景色と同化する魔法のマント。
飲みたいと思えば水が湧いてくる魔法のコップ。
夜になると自動的に灯る魔法のランプ
それに傷や打撲などをたちまち治してしまう軟膏
ユニとシンに魔法の短剣を一振りずつ
ハッカに魔法に使う古代杖をもらいました。
これからの旅に必要なものです。
「ずいぶん遅くなっちまったな」
とユニは言いました。もう夜です。
今から宿に歩いて戻ると夜中になってしまいます。
シンが言いました。
「アニマートの街までなら送ってもらえるかしら?」
「造作もない」
そう言って七色のドラゴン達はフォノン達を乗せアニマートの街まで一息に飛んでくれました。
「ありがとうー」と手を振ってドラゴンを見送り、「ソウルパーツ亭」に戻ると宿の主人が腰を抜かして驚いていました。
「無事に戻ってくるだけでも奇跡なのに、七色のドラゴン達に乗ってくるとは!」
宿の主人が話を聞きたがるので、食事を作ってもらい食べながら話すことにしました。みんなお腹がペコペコです。
食事は豪勢なものでした。
季節のサラダと人参、フレッシュトマトのスープ、ペンネアラビアータ、ステーキ、果実のジュース、クリームブリュレ
食べきれないほどのご馳走です。
ことの顛末を話すと、店主は口を開けたり閉めたり。
最後に七色のドラゴン達が宝玉を取り戻し、また音楽の守護竜に戻ることを聞いて、涙して喜んだのでした。
「あんた達はきっと歌になるな」
と宿の店主は言いました。
「よしてくれ」
と皆んな言いました。
そういえば、と宿の店主は言いました。
「これから何処まで行くんだい?」
「フォーコ火山を抜けてモレンド山脈の麓まで行く予定にしてる」
と伝えると宿の店主は顔をしかめました。
「最近フォーコ火山には魔王軍がよく出没すると聞いている」
「注意して行ったほうがいいな」
それに、と宿の店主は続けました。
「王都では国王と魔王が手を結んだなんて噂も聞こえてくる」
ユニとシンはお互いの手を取り、黙って聞き入っています。
「魔王って名前は何て言うんだろう?」
とフォノンは言いました。
「魔王の名前は秘密らしいぜ。今どこにいるのかもわかってない。ただし魔王の部下はよく知られてる。三魔将軍ってやつだ。今メロディ帝国に攻め入っている狂戦士コルグ将軍。リズム都市国家に攻め入ってるのは冷徹のカノウプス軍師、そしてハルモニアの王都で王様にとりいってる呪術師ヤマ・ハーンだ。ハルモニアは搦手で攻められているともっぱらの噂だね」
と店主はビールを一口飲み続けました。
「そうそう、もう一人とてつもなく強い剣士がいるって話だ。気をつけな。」
「ヤイリだ」
フォノンはローランドを見ました。
ローランドは白うさぎのフリをしており、何を考えているか読み取ることは出来ませんでした。
店主に礼を言いそれぞれ部屋に戻りました。
ユニとシンは同じ部屋、ハッカとミントも同じ部屋、フォノンとローランドが同じ部屋です。
「今日の黒竜レストとの言い合いだけれど、あれってワザとだったの?」
「ああ、剣術も交渉も相手に冷静さを失わせるのは有効だからな。それにシンがうまく交渉してくれたから、俺は挑発するだけで良かった」
「交渉がまとまらなかったら?」
「その時は戦うまでさ。黒竜レストは旅人を喰べていた」
「そっか。僕はまだまだだな」
「なーに、何事も経験だし、お前はお前の役割を果たした。」
そうだ、とフォノンは言いました。
「フォーコ火山に魔王軍が出るって話だけれど、気づかれたかな?」
「可能性はある。が、これ以上遠回りをするのはユニとシンは嫌がるだろう」
フォノンも王都の話を聞いていた時の二人の様子を思い出しました。
「用心して行くしかないね」
そして次の朝、宿の主人から食料や燃料を分けて貰い、礼を言うとフォノン、ローランド、ユニ、シン、ハッカとミント、そして小馬の一行はフォーコ火山に向かい出発するのでした。
と紅竜ドーレンは言いました。
ハッカは考え提案をしました。
「僕たちを北の魔女の住むモレンド山脈の麓まで送ってくれないだろうか」
紅竜ドーレンは首をうなだらせて言いました。
「宝玉の力で我々はスタッフの迷宮の結界は比較的楽に無効果させることができる。とは言え、我々はこの地に縛られているため、このスタッフの迷宮の周辺、アニマートの街くらいまでしか移動することが出来ない」
そこで顔を上げフォノンを見ると言いました。
「ただ近々結界も解かれ世界へ飛び立つ時が来るであろう」
「魔王との決戦の時には貴公を盟主に共に戦う事を誓約する」
フォノンは戸惑いました。
「僕を盟主?どうして?」
「全ての宝玉が貴公を選んだからだ」
「それはたまたま……」
「宝玉の選定にたまたまは無い」
「貴公は運命の音の子の素質があるのだろう」
「音の子は万物の声を聞き、生命を守るという言い伝えが我らにある。もっとも、予言ならば北の魔女に聞くのが一番良いがな」
ハッカが会話に加わります。
「僕も不思議だったんだよ。どうしてフォノンだけが宝玉の音を聞き色を当てたのか。でも音の子ならば納得だ。」
「よくわからないよ。僕は……」
魔王と対決するのだろうか?とフォノンは考えました。
「北の魔女のところに行くしか無いってことだね」
とハッカは言いました。
「決めた。僕も一緒に行こう」
「一緒に行くにしても荷物取りに宿に帰らねばな」
とローランドが言いました。
「小馬も預けっぱなしだろう」
「フォーコ火山を抜け、モレンド山脈の麓の北の魔女の棲家に行くのならば、我等から贈り物がある」
「宝物庫に一緒に来てはもらえまいか?」
「ドラゴンの宝物!それはありがたい!!」
そこで手に入れたのは数々の魔法のアイテムでした。
お湯を入れれば熱いまま、冷水を入れれば冷たいままに保存できる魔法の水筒。
暑い時は涼しく、寒い時は暖かくなり被れば周りの景色と同化する魔法のマント。
飲みたいと思えば水が湧いてくる魔法のコップ。
夜になると自動的に灯る魔法のランプ
それに傷や打撲などをたちまち治してしまう軟膏
ユニとシンに魔法の短剣を一振りずつ
ハッカに魔法に使う古代杖をもらいました。
これからの旅に必要なものです。
「ずいぶん遅くなっちまったな」
とユニは言いました。もう夜です。
今から宿に歩いて戻ると夜中になってしまいます。
シンが言いました。
「アニマートの街までなら送ってもらえるかしら?」
「造作もない」
そう言って七色のドラゴン達はフォノン達を乗せアニマートの街まで一息に飛んでくれました。
「ありがとうー」と手を振ってドラゴンを見送り、「ソウルパーツ亭」に戻ると宿の主人が腰を抜かして驚いていました。
「無事に戻ってくるだけでも奇跡なのに、七色のドラゴン達に乗ってくるとは!」
宿の主人が話を聞きたがるので、食事を作ってもらい食べながら話すことにしました。みんなお腹がペコペコです。
食事は豪勢なものでした。
季節のサラダと人参、フレッシュトマトのスープ、ペンネアラビアータ、ステーキ、果実のジュース、クリームブリュレ
食べきれないほどのご馳走です。
ことの顛末を話すと、店主は口を開けたり閉めたり。
最後に七色のドラゴン達が宝玉を取り戻し、また音楽の守護竜に戻ることを聞いて、涙して喜んだのでした。
「あんた達はきっと歌になるな」
と宿の店主は言いました。
「よしてくれ」
と皆んな言いました。
そういえば、と宿の店主は言いました。
「これから何処まで行くんだい?」
「フォーコ火山を抜けてモレンド山脈の麓まで行く予定にしてる」
と伝えると宿の店主は顔をしかめました。
「最近フォーコ火山には魔王軍がよく出没すると聞いている」
「注意して行ったほうがいいな」
それに、と宿の店主は続けました。
「王都では国王と魔王が手を結んだなんて噂も聞こえてくる」
ユニとシンはお互いの手を取り、黙って聞き入っています。
「魔王って名前は何て言うんだろう?」
とフォノンは言いました。
「魔王の名前は秘密らしいぜ。今どこにいるのかもわかってない。ただし魔王の部下はよく知られてる。三魔将軍ってやつだ。今メロディ帝国に攻め入っている狂戦士コルグ将軍。リズム都市国家に攻め入ってるのは冷徹のカノウプス軍師、そしてハルモニアの王都で王様にとりいってる呪術師ヤマ・ハーンだ。ハルモニアは搦手で攻められているともっぱらの噂だね」
と店主はビールを一口飲み続けました。
「そうそう、もう一人とてつもなく強い剣士がいるって話だ。気をつけな。」
「ヤイリだ」
フォノンはローランドを見ました。
ローランドは白うさぎのフリをしており、何を考えているか読み取ることは出来ませんでした。
店主に礼を言いそれぞれ部屋に戻りました。
ユニとシンは同じ部屋、ハッカとミントも同じ部屋、フォノンとローランドが同じ部屋です。
「今日の黒竜レストとの言い合いだけれど、あれってワザとだったの?」
「ああ、剣術も交渉も相手に冷静さを失わせるのは有効だからな。それにシンがうまく交渉してくれたから、俺は挑発するだけで良かった」
「交渉がまとまらなかったら?」
「その時は戦うまでさ。黒竜レストは旅人を喰べていた」
「そっか。僕はまだまだだな」
「なーに、何事も経験だし、お前はお前の役割を果たした。」
そうだ、とフォノンは言いました。
「フォーコ火山に魔王軍が出るって話だけれど、気づかれたかな?」
「可能性はある。が、これ以上遠回りをするのはユニとシンは嫌がるだろう」
フォノンも王都の話を聞いていた時の二人の様子を思い出しました。
「用心して行くしかないね」
そして次の朝、宿の主人から食料や燃料を分けて貰い、礼を言うとフォノン、ローランド、ユニ、シン、ハッカとミント、そして小馬の一行はフォーコ火山に向かい出発するのでした。
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