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冒険者~修行~
ようやく修行開始です
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フェリーチェが6歳になり『鑑定』をしてから、3ヶ月がたった。
本来なら今頃、修行をしているはずだったのだが、あまりにもフェリーチェの体力や筋力など運動能力が低すぎて、‘このまま修行に入るのは不味くないか?’という意見が指導する者、全員から出たので取り合えず、体力をつける事から始めていた。
走って走って、ひたすら走って倒れて、また走って走って倒れてを、毎日毎日続けていたがその間、魔法やスキルを使う事を禁止されていた。
そして現在、フェリーチェは‘標的’を捕らえるために、森の中を走っていた。
「も~!全然、追い付けない!でも今日こそは、合格するんだから!」
そう、これはフェリーチェが修行に入れるのか、見定めるためのテストなのだ。
フェリーチェの目線に森の中間地点を示す印が見えたので、更にペースをあげた。
少しずつだが、確実に‘標的’との差が縮まってきている。
そして、森の出口が見えた瞬間に力一杯、地を蹴って‘標的’に飛び付いた。
フェリーチェと‘標的’は、派手な音をたてながらゴロゴロゴロゴロと転がって行き、木にぶつかって止まった。
「よし!合格だな。明日から修行を開始する」
「ブレイク、たぶん聞こえとらんぞ」
「息も乱してなかったし、最初の頃からすれば良くなってるな」
「オースティンの言う通りですよ。自分の状態と、状況を把握したペース配分ができていましたね」
「お前たちは……少しは心配したらどうた?」
「必要ないだろう?あれを見てみろ」
呑気にフェリーチェの評価をしていたブレイクたはちに、クロードがそう言うとブレイクがフェリーチェを指差した。
クロードが、木にぶつかったまま動かないフェリーチェに目を向けると、寝転んだまま標的――アルベルトの‘尻尾’にスルスリしていた。
「ちょっと……擽ったいよフェリ」
「へへっ……尻尾……モフモフ」
「聞いてないし……もう、おしまい!」
「!?……あぁ~……アルのケチ!」
「ケチ!?だいたい、どこに頬擦りしてたか分かってる?尻尾、お尻だよ!フェリのスケベ!」
「な!?アルが悪いんでしょ!あんな綺麗でフカフカなのに変化するから!」
「僕が悪いの!?フェリがモフモフを見ると、周りが見えなくなるのがダメなんだよ!この前だってチビモフたちに夢中で、僕は眼中になかったじゃないか!」
「それは謝ったじゃない!しつこい!」
「しつこい!?」
アルベルトは尻尾をモフるのに夢中で、話を聞かないフェリーチェにムッとして、変化を解き口喧嘩を始めた。
そんな2人に近付き、クロードが止めに入った。
「いい加減にしなさい。今は何の時間だ?喧嘩は後にしなさい」
「だって、アルが!」
「だって、フェリが!僕よりモフモフが好きだって言うから……」
「え!?私そんな事、言ってないよ?」
「言わなくても、態度に出てるんだよ」
「え~?……モフモフよりアルの方が好きだよ」
「……本当に?」
「当たり前だよ!アル、ゴメンね」
「それなら良いよ。僕もゴメンね」
微笑み合う2人を、クロードが胸元を鷲掴んで見ていたが、頭を降って皆の元へ3人で向かうと、クロードの肩をオースティンが軽く叩き、話しかけてきた。
「まぁなんだ……大変だなお父さん」
「お前もいずれ、体験する事になるさ」
「あぁ~……クロード程じゃないと思うぞ?」
「はぁ~」
クロードとオースティンが父親同士で話している間、フェリーチェは合格を言い渡され喜んでいた。
「良く頑張ったなフェリーチェ。明日から修行を始めよう」
「はい!」
「一先ず、1週間の修行日程を書いてみたので見てくださいね」
フェリーチェとアルベルトは、ルイスから紙を渡された。
1日目 午前 魔法学 午後 基礎訓練と剣術
2日目 午前 一般教養 午後 基礎訓練と体術
3日目 午前 商学 午後 商学実習
4日目 午前 薬学 午後 鍛冶
5日目 午前 魔物の生態 午後 基礎訓練と弓術
6日目 野外訓練
7日目 休日
「あくまで予定なので、6日目が終わった後に話し合う予定です」
{ぎっしりだねアル}
{休みが1日しかないよフェリ}
フェリーチェとアルベルトが。渡された予定表を見ながら念話で会話していると、ブレイクが声をかけた。
「どうした?分からないところでもあったか?」
「いえ……大丈夫です。ブレイクさん」
「今日はこれで終わりじゃな」
「明日はさっそく、クロードと俺だな」
「「宜しくお願いします」」
「では帰るぞフェリ、アル」
「「はぁ~い」」
オースティンは、子どもが生まれて暫くして自宅に戻ったためクロードと3人で帰宅した。
その日は合格したお祝いをして、翌日のために早めに眠りに就いた。
翌日、最初の授業はクロードの魔法学だ。
座学用の部屋を準備していたので、今日はそこで授業する事になっていた。
「では今日は私が教えるからな」
「「宜しくお願いします」」
「皆で話したんだが、ケジメをつけるために授業や修行の時は‘先生’もしくは‘師匠’と呼ぶように」
「「はい、先生」」
クロードは少し微笑むと、直ぐに真剣な顔で授業を始めた。
「今更2人に魔法の基礎を教える必要はないから、一般的な基準を教えていく。知っての通り、この世界の生物は大なり小なり魔力を宿しているが、全ての者が魔法を使えるわけではない」
「おと……先生、『生活魔法』は皆が使えるよ?」
「『生活魔法』も魔法だよね?」
「その通りだ。私の言う魔法とは、それ以外の魔法の事だ。『生活魔法』は、魔力消費が少なく親兄弟など、身近な者から教わる事ができるから、生活していれば自然と覚える。だが、攻撃魔法等の普通に生活するのに必要ない魔法は、魔力消費量も違うし、どういう現象を起こす魔法なのかを学ばなければ、イメージできないから使えない」
「逆に言えば、イメージできれば使えるって事だよね?私も自分で作ったし」
「僕もだよ」
「概念の違いだろう。一般の考えは魔法を使うためには‘魔法書にある魔法を学ぶ’‘魔術師に師事する’というものだ。だから、学園で学んだり師を探したりしている。‘自分で魔法を作る’という考えは少ない」
「成る程、じゃあオリジナルの魔法を使える人はいないの?」
「いるにはいるが、変わり者が多くて田舎や山に引きこもっているのが主だな」
「先生も作ったりした?」
「いくつかな」
{お父様も変わり者だ}
{ねぇアル、それだと私たちも変わり者って事になるよ}
{あっ……今のなしで!}
「……念話してないで、集中しなさい」
「「!?」」
念話していたのがバレて、驚く2人をクロードが呆れたように見た。
「気付いていないようだから、今後のために教えておくが、念話する時に顔を見合わせているぞ。念話の意味があるのか?」
「「え?」」
「お前たちが、念話できると知ってる者が見たらバレバレだからな」
「「おぉ……気付かなかった」」
「さっきの念話の内容は聞かないでおくから、集中するように」
「「……はい」」
2人は‘まさかバレていたとは!’と少しショックを受けたが、それよりも自分たちの結構マヌケな行動が恥ずかしかった。
しかしクロードは、そんな2人をスルーして授業を進める。
「では次に、魔法を使うために必要な事、大切な事が何だか分かるか?」
「魔力とイメージだよね」
「後は、魔力操作かな?」
「そうだ。そして、一般的には‘詠唱’がある」
「無詠唱でも使えるよ」
「そうそう、魔法名だって言わなくても大丈夫だし」
「まぁそうだが、無詠唱で魔法を使える者は少ないぞ」
「「何で?」」
「いくつか理由はあるが、イメージ力が乏しい者は詠唱する事でイメージがしやすくなるし、後は‘魔法には詠唱が必要で、無詠唱ができる者は優秀な者’という思い込みもある」
「優秀か……一理あるよ。無詠唱の時は、しっかりしたイメージと精密な魔力操作が必要だからね」
「魔力操作は失敗すると危ないもんね」
「フェリは確か、アルから魔力操作を見てもらっているんだったな?」
「はい!魔力操作もだけど、魔力循環もちゃんと毎晩やってるし、魔法を使って魔力を使いきるようにしてるよ」
「魔力循環もか?それに何故、使いきるんだ?」
「魔力を使いきって、自然に回復させる事を繰り返すと、魔力の最大量が増えるからね」
「私も毎日やってたら増えたよ」
「……何?」
フェリーチェとアルベルトの発言に、クロードが真顔で固まった。
「この前の『鑑定』で見た魔力量は、元々の数値じゃなかったのか?」
「元々は『1000』だったけど、今は『5200』まで増えてたよ。だから、使いきるのが大変なの」
「あれ?もしかして、知らなかったの?」
「知らないというか……魔力量を上げるには、レベルを上げるしか方法がないと言われている」
「フェリはレベル1だけど、増えてるよ。だいたい、体力とか筋力とかも訓練で増やせるでしょう?何で魔力は増やせないと思ったの?」
「確かに……情けないな。以前からそう言われてきたから、疑問に思わず決めつけていた。その方法はレベルが上がってからでも、効果はあるのか?」
「どうかな?教えたのはフェリが初めてだし、僕は元々の魔力が高いから、変化は感じないんだ」
「そうか……ミゲルとネイサンで検証するか」
クロードがニヤリと笑いながら言った時、学園で授業中の2人に寒気が襲ったが、それをフェリーチェとアルベルトが知るよしもなく、呑気に笑っていた。
その後も、一般的な魔法につい教えたり議論したりして、新たな発見もあり3人にとって有意義な時間を過ごした。
本来なら今頃、修行をしているはずだったのだが、あまりにもフェリーチェの体力や筋力など運動能力が低すぎて、‘このまま修行に入るのは不味くないか?’という意見が指導する者、全員から出たので取り合えず、体力をつける事から始めていた。
走って走って、ひたすら走って倒れて、また走って走って倒れてを、毎日毎日続けていたがその間、魔法やスキルを使う事を禁止されていた。
そして現在、フェリーチェは‘標的’を捕らえるために、森の中を走っていた。
「も~!全然、追い付けない!でも今日こそは、合格するんだから!」
そう、これはフェリーチェが修行に入れるのか、見定めるためのテストなのだ。
フェリーチェの目線に森の中間地点を示す印が見えたので、更にペースをあげた。
少しずつだが、確実に‘標的’との差が縮まってきている。
そして、森の出口が見えた瞬間に力一杯、地を蹴って‘標的’に飛び付いた。
フェリーチェと‘標的’は、派手な音をたてながらゴロゴロゴロゴロと転がって行き、木にぶつかって止まった。
「よし!合格だな。明日から修行を開始する」
「ブレイク、たぶん聞こえとらんぞ」
「息も乱してなかったし、最初の頃からすれば良くなってるな」
「オースティンの言う通りですよ。自分の状態と、状況を把握したペース配分ができていましたね」
「お前たちは……少しは心配したらどうた?」
「必要ないだろう?あれを見てみろ」
呑気にフェリーチェの評価をしていたブレイクたはちに、クロードがそう言うとブレイクがフェリーチェを指差した。
クロードが、木にぶつかったまま動かないフェリーチェに目を向けると、寝転んだまま標的――アルベルトの‘尻尾’にスルスリしていた。
「ちょっと……擽ったいよフェリ」
「へへっ……尻尾……モフモフ」
「聞いてないし……もう、おしまい!」
「!?……あぁ~……アルのケチ!」
「ケチ!?だいたい、どこに頬擦りしてたか分かってる?尻尾、お尻だよ!フェリのスケベ!」
「な!?アルが悪いんでしょ!あんな綺麗でフカフカなのに変化するから!」
「僕が悪いの!?フェリがモフモフを見ると、周りが見えなくなるのがダメなんだよ!この前だってチビモフたちに夢中で、僕は眼中になかったじゃないか!」
「それは謝ったじゃない!しつこい!」
「しつこい!?」
アルベルトは尻尾をモフるのに夢中で、話を聞かないフェリーチェにムッとして、変化を解き口喧嘩を始めた。
そんな2人に近付き、クロードが止めに入った。
「いい加減にしなさい。今は何の時間だ?喧嘩は後にしなさい」
「だって、アルが!」
「だって、フェリが!僕よりモフモフが好きだって言うから……」
「え!?私そんな事、言ってないよ?」
「言わなくても、態度に出てるんだよ」
「え~?……モフモフよりアルの方が好きだよ」
「……本当に?」
「当たり前だよ!アル、ゴメンね」
「それなら良いよ。僕もゴメンね」
微笑み合う2人を、クロードが胸元を鷲掴んで見ていたが、頭を降って皆の元へ3人で向かうと、クロードの肩をオースティンが軽く叩き、話しかけてきた。
「まぁなんだ……大変だなお父さん」
「お前もいずれ、体験する事になるさ」
「あぁ~……クロード程じゃないと思うぞ?」
「はぁ~」
クロードとオースティンが父親同士で話している間、フェリーチェは合格を言い渡され喜んでいた。
「良く頑張ったなフェリーチェ。明日から修行を始めよう」
「はい!」
「一先ず、1週間の修行日程を書いてみたので見てくださいね」
フェリーチェとアルベルトは、ルイスから紙を渡された。
1日目 午前 魔法学 午後 基礎訓練と剣術
2日目 午前 一般教養 午後 基礎訓練と体術
3日目 午前 商学 午後 商学実習
4日目 午前 薬学 午後 鍛冶
5日目 午前 魔物の生態 午後 基礎訓練と弓術
6日目 野外訓練
7日目 休日
「あくまで予定なので、6日目が終わった後に話し合う予定です」
{ぎっしりだねアル}
{休みが1日しかないよフェリ}
フェリーチェとアルベルトが。渡された予定表を見ながら念話で会話していると、ブレイクが声をかけた。
「どうした?分からないところでもあったか?」
「いえ……大丈夫です。ブレイクさん」
「今日はこれで終わりじゃな」
「明日はさっそく、クロードと俺だな」
「「宜しくお願いします」」
「では帰るぞフェリ、アル」
「「はぁ~い」」
オースティンは、子どもが生まれて暫くして自宅に戻ったためクロードと3人で帰宅した。
その日は合格したお祝いをして、翌日のために早めに眠りに就いた。
翌日、最初の授業はクロードの魔法学だ。
座学用の部屋を準備していたので、今日はそこで授業する事になっていた。
「では今日は私が教えるからな」
「「宜しくお願いします」」
「皆で話したんだが、ケジメをつけるために授業や修行の時は‘先生’もしくは‘師匠’と呼ぶように」
「「はい、先生」」
クロードは少し微笑むと、直ぐに真剣な顔で授業を始めた。
「今更2人に魔法の基礎を教える必要はないから、一般的な基準を教えていく。知っての通り、この世界の生物は大なり小なり魔力を宿しているが、全ての者が魔法を使えるわけではない」
「おと……先生、『生活魔法』は皆が使えるよ?」
「『生活魔法』も魔法だよね?」
「その通りだ。私の言う魔法とは、それ以外の魔法の事だ。『生活魔法』は、魔力消費が少なく親兄弟など、身近な者から教わる事ができるから、生活していれば自然と覚える。だが、攻撃魔法等の普通に生活するのに必要ない魔法は、魔力消費量も違うし、どういう現象を起こす魔法なのかを学ばなければ、イメージできないから使えない」
「逆に言えば、イメージできれば使えるって事だよね?私も自分で作ったし」
「僕もだよ」
「概念の違いだろう。一般の考えは魔法を使うためには‘魔法書にある魔法を学ぶ’‘魔術師に師事する’というものだ。だから、学園で学んだり師を探したりしている。‘自分で魔法を作る’という考えは少ない」
「成る程、じゃあオリジナルの魔法を使える人はいないの?」
「いるにはいるが、変わり者が多くて田舎や山に引きこもっているのが主だな」
「先生も作ったりした?」
「いくつかな」
{お父様も変わり者だ}
{ねぇアル、それだと私たちも変わり者って事になるよ}
{あっ……今のなしで!}
「……念話してないで、集中しなさい」
「「!?」」
念話していたのがバレて、驚く2人をクロードが呆れたように見た。
「気付いていないようだから、今後のために教えておくが、念話する時に顔を見合わせているぞ。念話の意味があるのか?」
「「え?」」
「お前たちが、念話できると知ってる者が見たらバレバレだからな」
「「おぉ……気付かなかった」」
「さっきの念話の内容は聞かないでおくから、集中するように」
「「……はい」」
2人は‘まさかバレていたとは!’と少しショックを受けたが、それよりも自分たちの結構マヌケな行動が恥ずかしかった。
しかしクロードは、そんな2人をスルーして授業を進める。
「では次に、魔法を使うために必要な事、大切な事が何だか分かるか?」
「魔力とイメージだよね」
「後は、魔力操作かな?」
「そうだ。そして、一般的には‘詠唱’がある」
「無詠唱でも使えるよ」
「そうそう、魔法名だって言わなくても大丈夫だし」
「まぁそうだが、無詠唱で魔法を使える者は少ないぞ」
「「何で?」」
「いくつか理由はあるが、イメージ力が乏しい者は詠唱する事でイメージがしやすくなるし、後は‘魔法には詠唱が必要で、無詠唱ができる者は優秀な者’という思い込みもある」
「優秀か……一理あるよ。無詠唱の時は、しっかりしたイメージと精密な魔力操作が必要だからね」
「魔力操作は失敗すると危ないもんね」
「フェリは確か、アルから魔力操作を見てもらっているんだったな?」
「はい!魔力操作もだけど、魔力循環もちゃんと毎晩やってるし、魔法を使って魔力を使いきるようにしてるよ」
「魔力循環もか?それに何故、使いきるんだ?」
「魔力を使いきって、自然に回復させる事を繰り返すと、魔力の最大量が増えるからね」
「私も毎日やってたら増えたよ」
「……何?」
フェリーチェとアルベルトの発言に、クロードが真顔で固まった。
「この前の『鑑定』で見た魔力量は、元々の数値じゃなかったのか?」
「元々は『1000』だったけど、今は『5200』まで増えてたよ。だから、使いきるのが大変なの」
「あれ?もしかして、知らなかったの?」
「知らないというか……魔力量を上げるには、レベルを上げるしか方法がないと言われている」
「フェリはレベル1だけど、増えてるよ。だいたい、体力とか筋力とかも訓練で増やせるでしょう?何で魔力は増やせないと思ったの?」
「確かに……情けないな。以前からそう言われてきたから、疑問に思わず決めつけていた。その方法はレベルが上がってからでも、効果はあるのか?」
「どうかな?教えたのはフェリが初めてだし、僕は元々の魔力が高いから、変化は感じないんだ」
「そうか……ミゲルとネイサンで検証するか」
クロードがニヤリと笑いながら言った時、学園で授業中の2人に寒気が襲ったが、それをフェリーチェとアルベルトが知るよしもなく、呑気に笑っていた。
その後も、一般的な魔法につい教えたり議論したりして、新たな発見もあり3人にとって有意義な時間を過ごした。
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