自作ゲームの世界に転生したかと思ったけど、乙女ゲームを作った覚えはありません

月野槐樹

文字の大きさ
440 / 466
第7章

第440話 村での出来事を振り返る

しおりを挟む
湖の中にもダンジョンの出入り口があるっていう説があるらしい。半分正解だね。
プニョン君はこの付近のエリアだったら、湖の中でも森の中でもダンジョンの入り口を作る事はできるんだ。
でも、今湖の底にもぐって探したとしてもダンジョンの出入り口は見つからない。
プニョン君は今トラップに凝っているから、トラップので出口は沢山作るけど、普通の出入り口を作ると管理が面倒臭いとかで
ずっと穴が開いているような出入り口とかは、もともとあまり用意していないらしいんだ。

それとレイクサーペントはダンジョンから出て来たわけじゃないからなぁ。あ、これだけで半分不正解ってことかな。
でも村の人だとか冒険者の人だとかからすると、レイクサーペントがダンジョンから出て来たかどうかは結構重要らしい。
ダンジョンから出て来て湖に現れたのなら、ダンジョン内にまだレイクサーペントがいればまた湖にやってくるのじゃないかって考えているそうだ。

そもそもプニョンダンジョンは、トラップばかりであまり下層まで攻略がすすんでいないから、どんなフロアボスが出てくるのか知られていなくて色々想像されているのかな。
フロアボスは出て来てなくても、ダンジョンマスターのプニョン君はダンジョンの入り口辺りをウロウロしてたんだけどね。

暫く遊戯室で話をしていたんだけど、遊戯室に設置されていた投げ矢をラルフ君が投げ始めて、その流れで皆で交代で投げ矢をやった。
まだ外の様子がちょっと気になっていたから、テーブルボールより静かな投げ矢を選んだ感じだ。

別の怒鳴り声や叫び声とか騒がしい声が聞こえて来ているわけじゃなかったんだけど、別の場所でピンクサーモン令嬢が事情聴取されているらしかったから、
まだ宿の中にいるのかどうかが気になっちゃったんだ。

そんなに長い時間経たないうちに、夕食の時間で呼ばれた。夕食の席に叔父様がいたので、どうなったのか聞いたら
一旦場所を移して、お話を聞いているところだって言っていた。

「何か大きな声で騒いでいる令嬢がいらしたわね。」

夕食を食べている時に、アリサ姉様が言い始めた。その話題をして良いのかがよくわからなかったので黙ってたんだけど、アリサ姉様も気になっていたらしい。

「そうだね。令嬢は何か勘違いをしていたみたいだったよ。詳しい話はね、今別のところで訊いてもらっているよ。」
叔父様は涼しげな笑みを口元に浮かべてアリサ姉様に応えていた。

「そうなの?お祭りの時もなのだけど、この村に来ている貴族の令嬢とか令息って、激しい方が多い感じがするわね。
王都の学園に通っている方達なのでしょう?ケニー兄様が学園に入学したら、あの方達とも会う機会があるのかしら。」
「兄様と!?」

アリサ姉様が、急に兄様の名前を出したので、思わず声を上げてしまった。
ちょっと声が響いちゃって、母様が僕を嗜めるようにチラリと目線を動かした。怒れちゃうかな。

「ごめんなさい。兄様のお名前がでたから。」
「ソーマはケニー兄様が大好きだものね。」
「うん!兄様大好き!」

えへへと笑うと、アリサ姉様がちょっと呆れたみたいに目を細めた。

「何か問題がある方達なのだったら、ケニー兄様にもお伝えしておいた方が良いのかと思っただけよ。」
「そうだね。村でのお話は兄様にも知らせなくっちゃ。」

父様がレイクサーペントをバッタバッタと切り倒した話とか、お話ししたい。あ、映像も見せちゃおうかな。

「‥‥何かワクワクしているみたいな顔をするわね。‥‥まあ、ソーマは村で見た事だとか自由にご連絡すれば良いと思うわ。」
「うん。」

アリサ姉様が訝しげな表情になった。あ、ピンクサーモン令嬢とかの話だったっけ。
村での出来事ってクラークさんがエッダさんに婚約破棄宣言をしたとか、クラークさんが行方不明になったとか、エッダさんに殺人容疑がかかったとか。
オタマジャクシ魔獣が大量発生したとか、それの黒幕がどうやらマカロ男爵で、本当に悪の総帥だったかもって話だとか‥‥、あ、ワクワクしなさそうな事ばっかりだった。
でも父様がレイクサーペントをやっつけたのは格好よかったんだよね‥‥。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

ヒロインですが、舞台にも上がれなかったので田舎暮らしをします

未羊
ファンタジー
レイチェル・ウィルソンは公爵令嬢 十二歳の時に王都にある魔法学園の入学試験を受けたものの、なんと不合格になってしまう 好きなヒロインとの交流を進める恋愛ゲームのヒロインの一人なのに、なんとその舞台に上がれることもできずに退場となってしまったのだ 傷つきはしたものの、公爵の治める領地へと移り住むことになったことをきっかけに、レイチェルは前世の夢を叶えることを計画する 今日もレイチェルは、公爵領の片隅で畑を耕したり、お店をしたりと気ままに暮らすのだった

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

不倫されて離婚した社畜OLが幼女転生して聖女になりましたが、王国が揉めてて大事にしてもらえないので好きに生きます

天田れおぽん
ファンタジー
 ブラック企業に勤める社畜OL沙羅(サラ)は、結婚したものの不倫されて離婚した。スッキリした気分で明るい未来に期待を馳せるも、公園から飛び出てきた子どもを助けたことで、弱っていた心臓が止まってしまい死亡。同情した女神が、黒髪黒目中肉中背バツイチの沙羅を、銀髪碧眼3歳児の聖女として異世界へと転生させてくれた。  ところが王国内で聖女の処遇で揉めていて、転生先は草原だった。  サラは女神がくれた山盛りてんこ盛りのスキルを使い、異世界で知り合ったモフモフたちと暮らし始める―――― ※第16話 あつまれ聖獣の森 6 が抜けていましたので2025/07/30に追加しました。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!

ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。 悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。

この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました

okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。

悪徳領主の息子に転生しました

アルト
ファンタジー
 悪徳領主。その息子として現代っ子であった一人の青年が転生を果たす。  領民からは嫌われ、私腹を肥やす為にと過分過ぎる税を搾り取った結果、家の外に出た瞬間にその息子である『ナガレ』が領民にデカイ石を投げつけられ、意識不明の重体に。  そんな折に転生を果たすという不遇っぷり。 「ちょ、ま、死亡フラグ立ち過ぎだろおおおおお?!」  こんな状態ではいつ死ぬか分かったもんじゃない。  一刻も早い改善を……!と四苦八苦するも、転生前の人格からは末期過ぎる口調だけは受け継いでる始末。  これなんて無理ゲー??

処理中です...