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第5話 悪役令嬢の頼み
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「以上でお前の犯した罪は全て読み上げた。お前のような罪人と婚約することは出来ぬので、まずは私との婚約は全て白紙に戻すことにする!さらに侯爵家の爵位の剥奪、および、『ルーラル』に追放の罰を与える!」
アイザックは私をビシッと指さして怒鳴りつけた。
その言葉に、途端に周囲が騒めいた。誰もが思った以上に重い罪をアイザックが言い渡したことに驚いている。
ちなみに『ルーラル』というのは村の名前だ。今いる王都からずっと遠くにある辺境の地で、とんでもない僻地だった。
ここでゲームのシナリオ通りなら、アンジェリカは全校生徒の見守る中で、みっともなくアイザックに縋り付いて詫びることになるのだが……。
生憎私はアンジェリカでは無いし、キャラ改変で俺様王子に成り下がったアイザックなどどうでもよい。
ただ、このまま悪役令嬢として断罪されるのだけは受け入れらない。何故なら私にはこのゲームの話を書きあげたシナリオ作家のプライドがあるからだ。
彼らは私が作り上げたキャラ。言わば私の子供のような存在だ。
我が子のような存在の者達に、シナリオ通りに手のひらで転がされるなんて冗談じゃない。
「どうした?あまりのショックで言葉を無くしてしまったか?」
私の心の内を全く知らないアイザックは勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
「アンジェリカ様。貴女が罪を受け入れることで、私に対する数々の嫌がらせは全て無かったことにして差し上げますよ?」
セリーヌはヒロインらしからぬ台詞を口にした。ゲーム中でセリーヌは悪役令嬢のアンジェリカを庇い、罪を軽減してもらえるように頼み込んだはずなのに?
「流石、セリーヌは優しいな。今目の目に立っている悪女とは大違いだ。あの女との婚約が破棄されたら、すぐに婚約することにしよう」
「本当ですか?アイザック様」
アイザックの言葉に嬉しそうに微笑むセリーヌ。
「王子、幾ら何でもアンジェリカの前でそのような話をするのは……」
流石に見かねたのか、バートが背後からアイザックに声を掛けて来た。
「黙れバート!お前、俺に意見するのか⁈」
「い、いえ。決してその様なつもりは……」
バートは口ごもると、申し訳なさそうに私を見る。おお!流石は心優しきバート。大丈夫よ、私はこれしきのこと本当に何も気にしていないからね!
私は心の中でバートに話しかけると、次にアイザックに視線を移した。
「アイザック様」
「フン。泣いて詫びても、許すつもりは無いからな」
「いえ、そのような真似はするつもりは一切ありませんから」
「何だって⁈」
アイザックが目を見張る。
「その代わり……セリーヌと二人だけで話をさせて貰えませんか?」
私はセリーヌを見つめた――。
アイザックは私をビシッと指さして怒鳴りつけた。
その言葉に、途端に周囲が騒めいた。誰もが思った以上に重い罪をアイザックが言い渡したことに驚いている。
ちなみに『ルーラル』というのは村の名前だ。今いる王都からずっと遠くにある辺境の地で、とんでもない僻地だった。
ここでゲームのシナリオ通りなら、アンジェリカは全校生徒の見守る中で、みっともなくアイザックに縋り付いて詫びることになるのだが……。
生憎私はアンジェリカでは無いし、キャラ改変で俺様王子に成り下がったアイザックなどどうでもよい。
ただ、このまま悪役令嬢として断罪されるのだけは受け入れらない。何故なら私にはこのゲームの話を書きあげたシナリオ作家のプライドがあるからだ。
彼らは私が作り上げたキャラ。言わば私の子供のような存在だ。
我が子のような存在の者達に、シナリオ通りに手のひらで転がされるなんて冗談じゃない。
「どうした?あまりのショックで言葉を無くしてしまったか?」
私の心の内を全く知らないアイザックは勝ち誇ったような笑みを浮かべている。
「アンジェリカ様。貴女が罪を受け入れることで、私に対する数々の嫌がらせは全て無かったことにして差し上げますよ?」
セリーヌはヒロインらしからぬ台詞を口にした。ゲーム中でセリーヌは悪役令嬢のアンジェリカを庇い、罪を軽減してもらえるように頼み込んだはずなのに?
「流石、セリーヌは優しいな。今目の目に立っている悪女とは大違いだ。あの女との婚約が破棄されたら、すぐに婚約することにしよう」
「本当ですか?アイザック様」
アイザックの言葉に嬉しそうに微笑むセリーヌ。
「王子、幾ら何でもアンジェリカの前でそのような話をするのは……」
流石に見かねたのか、バートが背後からアイザックに声を掛けて来た。
「黙れバート!お前、俺に意見するのか⁈」
「い、いえ。決してその様なつもりは……」
バートは口ごもると、申し訳なさそうに私を見る。おお!流石は心優しきバート。大丈夫よ、私はこれしきのこと本当に何も気にしていないからね!
私は心の中でバートに話しかけると、次にアイザックに視線を移した。
「アイザック様」
「フン。泣いて詫びても、許すつもりは無いからな」
「いえ、そのような真似はするつもりは一切ありませんから」
「何だって⁈」
アイザックが目を見張る。
「その代わり……セリーヌと二人だけで話をさせて貰えませんか?」
私はセリーヌを見つめた――。
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