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第7章 5 夢の中の再会
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その日の夜―
私はオスカーの為に用意されたという部屋に通され、ベッドを借りる事になったのだが、身体は疲れ切っているのに全く眠ることが出来なかった。
薄明りの中、何度目かの寝返りを打っていると徐々に眠くなって来た私はいつしかウトウトとまどろみ始めていた・・・。
≪ ・・・リス・・・アイリス・・・・。 ≫
誰かが夢の中で呼んでいる・・・。
気付けば私は暗闇の中に立っていた。
「ここは・・・?」
見ると前方にぼんやりと明るい光が見えた。あの光のもとに向かえば・・何か分かるかもしれない・・。私は光に向かって歩き始めた。
やがて徐々に光が強くなってくる。いつしかそれは眩しい程に強く光を放ち・・・私は強く目を閉じた。
・・・何所からか風に乗って潮の匂いと波の音が聞こえて来る。
「え?!」
慌てて辺りを見渡し、私は背筋がぞっとした。ここは・・・・私が言われの無い罪で流されてしまった流刑島だ。
「そ、そんな・・・・これは一体どういう事なの・・・?」
夢にしてはやけにリアルすぎる。だって匂いも、辺りに吹く風すら感じる事が出来るなんて・・・。
すると、見覚えのある小さな蛍のような光が飛んできて、私の周りを飛び回る。
もしかして・・この光は・・・?
「アスター・・・なの・・・?」
すると光が答えた。
≪ そうだよ、アイリス。やっと・・僕を思い出してくれたんだね?君が僕を思い出してくれなければどうしようも出来なかったけど・・・やっと姿を現す事が出来るよ。 ≫
そして小さな光はやがてグングン大きくなってゆき・・・私は眩しさでこれ以上目を開けていられなくなり、瞳を強く閉じた。
「アイリス・・もう目を開けていいよ。」
すぐそばでアスターの声が聞こえる。そして目を開けるとそこには懐かしいアスターがそこに立っていた。
「アスター・・。本当にアスターなのね・・?」
「そうだよ、アイリス。久しぶり・・・でいいのかな?こういう場合は。」
アスターは最後に私と別れた時と変わらぬ美しい容姿をしていた。
「ねえ、アスター。この世界は今・・・現実の世界なの?それとも夢の世界なの?私は・・地下室で眠りについたはずなんだけど・・・。」
「うん。ここは夢の世界だよ。アイリスは今ベッドの上で眠っている。」
「そう・・・だったの、やっぱり・・・この世界は夢の中なのね・・。」
夢の世界なら・・どうせだったら・・・。
すると、私の浮かない表情に気付いたのか。アスターが声を掛けてきた。
「どうかしたの?アイリス。」
「い、いえ・・どうせ夢の世界なら・・ここでは無い場所にして欲しかったと思って・・。ここは罪人として送りこまれ・・・70年も暮らした島だったから・・。」
「ひょっとして・・・アイリスはこの島が嫌いだったの?」
アスターが悲し気に目を伏せた。
「ううん、嫌いじゃなかったわ。だけど・・この島に連れて来られるまで・・・散々酷い目に合わされてきたから、そのことを思い出してしまって・・。」
私は今の自分の正直な気持ちをアスターに話した。
「うん・・・言われてみれば確かにそうだったかもね・・。ごめんね。アイリス。だけど、この島は僕とアイリスが初めて出会った場所。僕の事を思い出してもらうためには一番最適な場所だったんだよ。でも・・嫌ならすぐに場所を変えるね。アイリスも僕の事を思い出してくれたことだし。」
そしてアスターはパチンと指を鳴らすと、一瞬でそこは私の部屋へと変わっていた。
「この部屋なら・・・落ち着いて話すことが出来るよね?アイリス。」
「ええ・・ありがとう、アスター。でも・・・どうして急に私の前に姿を現してくれたの?」
するとアスターは言った。
「最後に・・・君を『タイムリープ』にかけた時、僕は言ったよね?僕は必ず君に会いに行くよって。だから会いに来たんだよ。アイリス・・君を助ける為にね・・。」
「私を・・助ける為に・・・?」
するとアスターは黙ってうなずいた―。
私はオスカーの為に用意されたという部屋に通され、ベッドを借りる事になったのだが、身体は疲れ切っているのに全く眠ることが出来なかった。
薄明りの中、何度目かの寝返りを打っていると徐々に眠くなって来た私はいつしかウトウトとまどろみ始めていた・・・。
≪ ・・・リス・・・アイリス・・・・。 ≫
誰かが夢の中で呼んでいる・・・。
気付けば私は暗闇の中に立っていた。
「ここは・・・?」
見ると前方にぼんやりと明るい光が見えた。あの光のもとに向かえば・・何か分かるかもしれない・・。私は光に向かって歩き始めた。
やがて徐々に光が強くなってくる。いつしかそれは眩しい程に強く光を放ち・・・私は強く目を閉じた。
・・・何所からか風に乗って潮の匂いと波の音が聞こえて来る。
「え?!」
慌てて辺りを見渡し、私は背筋がぞっとした。ここは・・・・私が言われの無い罪で流されてしまった流刑島だ。
「そ、そんな・・・・これは一体どういう事なの・・・?」
夢にしてはやけにリアルすぎる。だって匂いも、辺りに吹く風すら感じる事が出来るなんて・・・。
すると、見覚えのある小さな蛍のような光が飛んできて、私の周りを飛び回る。
もしかして・・この光は・・・?
「アスター・・・なの・・・?」
すると光が答えた。
≪ そうだよ、アイリス。やっと・・僕を思い出してくれたんだね?君が僕を思い出してくれなければどうしようも出来なかったけど・・・やっと姿を現す事が出来るよ。 ≫
そして小さな光はやがてグングン大きくなってゆき・・・私は眩しさでこれ以上目を開けていられなくなり、瞳を強く閉じた。
「アイリス・・もう目を開けていいよ。」
すぐそばでアスターの声が聞こえる。そして目を開けるとそこには懐かしいアスターがそこに立っていた。
「アスター・・。本当にアスターなのね・・?」
「そうだよ、アイリス。久しぶり・・・でいいのかな?こういう場合は。」
アスターは最後に私と別れた時と変わらぬ美しい容姿をしていた。
「ねえ、アスター。この世界は今・・・現実の世界なの?それとも夢の世界なの?私は・・地下室で眠りについたはずなんだけど・・・。」
「うん。ここは夢の世界だよ。アイリスは今ベッドの上で眠っている。」
「そう・・・だったの、やっぱり・・・この世界は夢の中なのね・・。」
夢の世界なら・・どうせだったら・・・。
すると、私の浮かない表情に気付いたのか。アスターが声を掛けてきた。
「どうかしたの?アイリス。」
「い、いえ・・どうせ夢の世界なら・・ここでは無い場所にして欲しかったと思って・・。ここは罪人として送りこまれ・・・70年も暮らした島だったから・・。」
「ひょっとして・・・アイリスはこの島が嫌いだったの?」
アスターが悲し気に目を伏せた。
「ううん、嫌いじゃなかったわ。だけど・・この島に連れて来られるまで・・・散々酷い目に合わされてきたから、そのことを思い出してしまって・・。」
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「うん・・・言われてみれば確かにそうだったかもね・・。ごめんね。アイリス。だけど、この島は僕とアイリスが初めて出会った場所。僕の事を思い出してもらうためには一番最適な場所だったんだよ。でも・・嫌ならすぐに場所を変えるね。アイリスも僕の事を思い出してくれたことだし。」
そしてアスターはパチンと指を鳴らすと、一瞬でそこは私の部屋へと変わっていた。
「この部屋なら・・・落ち着いて話すことが出来るよね?アイリス。」
「ええ・・ありがとう、アスター。でも・・・どうして急に私の前に姿を現してくれたの?」
するとアスターは言った。
「最後に・・・君を『タイムリープ』にかけた時、僕は言ったよね?僕は必ず君に会いに行くよって。だから会いに来たんだよ。アイリス・・君を助ける為にね・・。」
「私を・・助ける為に・・・?」
するとアスターは黙ってうなずいた―。
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