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春秋花壇

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ZOOMで集会。感謝

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ZOOMで集会。感謝
第一章:繋がる心

2024年3月13日、春の日差しが降り注ぐ中、山田正夫は一人、自宅の書斎でZOOM画面を見つめていた。画面には、世界中の仲間たちの顔が映し出されていた。

正夫は、80歳になる元教師。妻を亡くして10年、子供たちは独立して遠く離れ、一人暮らしだった。広い家は静まり返り、日々の生活は単調で退屈だった。

そんなある日、正夫はテレビで偶然目にした番組に釘付けになった。それは、ZOOMを使って世界中の仲間たちと繋がるオンライン集会を紹介する番組だった。

「私も参加してみたい!」

正夫は決意した。早速、番組で紹介されていた集会に申し込み、この日を迎えた。

第二章:再会

画面に映し出された顔の中には、正夫にとって懐かしい顔もあった。

それは、30年前にアメリカへ移住した元教え子のジョンだった。

ジョンは、正夫の教え子の中で一番の優等生だった。

卒業後も、二人は手紙やメールで交流を続けていた。

しかし、最近は忙しくて、なかなか連絡を取ることができていなかった。

第三章:笑顔の花

集会が始まると、画面越しに聞こえてくる仲間たちの声に、正夫の顔は笑顔で溢れた。

国籍も年齢も職業も異なる人たちが、それぞれの言葉で語り合い、笑い合っていた。

正夫は、久しぶりに人と繋がっている喜びを感じた。

第四章:感謝の気持ち

集会の終わりに、正夫は画面に向かってこう言った。

「今日は、本当にありがとうございました。皆さんの笑顔を見ることができて、とても嬉しかったです。」

仲間たちは、正夫の言葉に温かい拍手で応えた。

正夫は、心から感謝の気持ちを感じた。

第五章:新たな旅立ち

集会が終わっても、正夫の心は温かい気持ちで満たされていた。

孤独だった生活に、希望の光が射したような気がした。

正夫は、これからもZOOMを使って世界中の仲間たちと交流し、人生を豊かにしていくことを決意した。

エピローグ

正夫は、その後も定期的にZOOM集会に参加するようになった。

集会を通して、正夫はたくさんの新しい友達を作った。

そして、人生の喜びを改めて実感した。

正夫は、これからもZOOMを通して世界中の人と繋がり、感謝の気持ちを忘れずに生きていくことを誓った。
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