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チャンバラ男

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チャンバラ男

老人ホームで働く中で、車椅子のブレーキ部分にラップの芯を挿している光景を目にすることがあります。これは、自立で走行したい方がブレーキを外しやすいように工夫したものですね。

さて、今回のチャンバラ男は、利用者とのレクリエーションの場でラップの芯を使ってチャンバラごっこをしていたようです。利用者とのコミュニケーションを取ろうとしている点は評価できるのですが、問題はそこから。チャンバラ男はあろうことか「1本!!」と利用者の脳天を打ち据えたのです。これは立派な虐待行為であり、絶対に許されるものではありません。

本人の言い訳は「お年寄りの反射神経を鍛えていた」とのことですが、到底受け入れられるものではありません。結局、チャンバラ男は別の問題を起こして退職しましたが、彼がリーダーだったという点は非常に問題です。リーダーは利用者の安全と健康を守る責任があります。そのような責任感のない人物がリーダーであることは、利用者にとって大きなリスクとなります。

この事例は、介護職員の倫理観の重要性を改めて示すものです。介護職員は、利用者に対して常に敬意を持って接し、利用者の安全と健康を守る責任を果たす必要があります。

以下、今回の事例から考えられる教訓をいくつか挙げます。

介護職員は、利用者に対して常に敬意を持って接する必要がある。
利用者の安全と健康を守ることは、介護職員の最も重要な責任である。
介護職員は、利用者の身体的・精神的な状態を常に観察し、適切な対応をする必要がある。
介護職員は、自身の言動が利用者にどのような影響を与えるかを常に意識する必要がある。
介護職員は、倫理観を高め、常に適切な判断をする必要がある。
また、このような事例を防ぐためには、以下の対策が考えられます。

介護職員に対する研修を充実させ、倫理観や利用者への対応方法を徹底させる。
介護施設内でのコミュニケーションを活性化し、問題があればすぐに共有できるようにする。
利用者や家族からの意見を積極的に聞き取り、サービスの改善に活かす。
第三者による監査を実施し、介護施設の運営状況をチェックする。
利用者の安全と尊厳を守るためには、介護職員一人ひとりの意識と、施設全体での取り組みが必要不可欠です。


「わたしでもやりそう、ちゃんばら」

確かに、ラップの芯を使ったチャンバラごっこは、一見楽しそうに見えますよね。しかし、利用者の安全を第一に考えるならば、絶対にやってはいけません。

なぜチャンバラごっこが危険なのか、いくつか理由を挙げます。

利用者は転倒や骨折などのリスクが高い
利用者の身体能力や認知機能を考慮していない
利用者によっては、暴力行為と受け取られる可能性がある
介護職員が利用者に怪我をさせてしまう可能性がある
もし、利用者と体を動かしたい場合は、安全を確保した上で、利用者の身体能力や認知機能に合った運動を選択する必要があります。

以下、安全に楽しめる運動の例をいくつか挙げます。

散歩
体操
ボールを使った運動
音楽療法
ゲーム
運動を行う際には、以下の点に注意しましょう。

利用者の体調を確認する
利用者のペースに合わせる
無理をさせない
安全面に配慮する
利用者とのコミュニケーションを楽しむことは大切ですが、常に利用者の安全を第一に考えることを忘れないでください。
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