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蜜月(巣籠もり)

◆◆16

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それは、灼熱が渦を巻いている様な、何か確固たる何かで一本筋が出来た様な、何とも言い表し難いもので、何だかシェルを安心させた。
同時に、堪らなく丹田が気持ち良かった。
丹田から生じている快楽は、魔力回路を伝って、シェルの体中に広がっていた、それこそ、つま先まで伝わっていた。
今のシェルの体は、ロモソルーンに触られて快楽を感じない所は無い程体中が性感帯の様に敏感けなっていた。
体はもう全然動かないのに、気持ちだけが貪欲になってて、自ら腰を振ってロモソルーンを貪りたいとすら思っていた。
体の中央を貫いているロモソルーンの熱がひたすら嬉しくて愛おしかった。
キツく抱きしめられた体が、ロモソルーンの体と擦れて、シェルはそれだけで絶頂できた。
もう、イキっぱなしで戻ってくる事が出来ない位にシェルはロモソルーンから与えられる快楽に浸り切っていひた。
目は見えている。
ロモソルーンの胸がシェルの視界いっぱいに広がっていた。
意識も有る、感覚も、ただ体の力だけが抜けてしまって思う様に動かなかった。
(僕だって、ロモソルーンを抱きしめてあげたいのに)
今や、喘ぎ声すらまともに上げられていない位、シェルの体は麻痺した様に力が入らなくなっていた。
(一種、魔法の様なものが働いているのかもしれないな)
と、シェルはふと思いいたった。
いくつかの動物や魔獣の中には、交尾がスムースに行える為に、雄が雌の体の一部を噛んだりすると、体機能や魔力が働いて、雌が一定の動きしか出来なくなる種類がいるのをシェルは知っていた。
ドラゴンもそういった生態があるのかも知れない、と思った。
プライドの高いドラゴンを魔獣なんかに例えると、怒られそうだけれど。
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