壊れた玩具と伝説の狼

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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イキ癖2-4

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セイラがどんなに恥ずかしい状態になっても、アヤは決してセイラを嘲笑わない。馬鹿にしない。セイラにはそれが嬉しかった。
たとえ、淫乱になっても、アヤ専用なら良いか、そう思った。
セイラが少し微笑んで、いつもの通りアヤの性器を口淫しようと、アヤに近づこうとした時、アヤが先に顎で自分の懐にセイラを抱き寄せた。
「なぁセイラ、お前、自分の腹がたいらくなったの分かってる?」
「え?」
アヤに言われて、セイラが改めて自分の腹を見ると、いつの間にか、あんなに出ていたセイラのお腹が平になっていた。
「ほんとうだ」
「なぁセイラ、逃げられるならいくらでも逃げて良いんだ。逃げる事も生きる為の抗いだからな。嫌な事に抗うのは悪い事ではない。ただ知っていて欲しいんだがな、悪夢を見るという事は、大丈夫になって来た証でもある」
「大丈夫になってきた証?」
「生き物って言うのは良く出来ているものでな、特に自分自身に作用する事に関しては本当に良くできている。
悪い記憶に苛まれるのは、セイラの心や体が大丈夫になって来て、辛い記憶と向き合っても壊れないとセイラの体が判断し、頭が二度と同じ過ちを起こさない様に学習を始めたって事さ。
本当にヤバかった時は、生き延びる事に必死で辛い夢なんてあまり見なかったろう?」
確かに、アヤの言う通りだった。
監禁生活の六年間、セイラはよく幸せな夢を見ていた。
起きている時は成れもしない大魔法使いになってダイヤスをぶちのめす事をよく想像していた。
「沢山泣いて、沢山鳴いて、いっぱい二人で気持ち良い事しながらもっと大丈夫になって行こうな」
アヤはそう言うと、セイラを鼻でやさしくベットに転がして、愛撫を再開した。
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