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壊れた玩具1-4
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「セイラの様子がおかしい?」
執務室で領地内の見回りの予定を立てていたダイアスは、慌てて執務室に駆け込んで来た屋敷の使用人達の報告を聞いて眉をひそめた。
「どんな様子なんだ?アレが人形みたいなのなんていつもの事だろう」
そう言っているダイアスの横には、三年前からダイアス専用として飼われている大人しそうな男が、執務室に似つかわしくないふしだらな衣装でダイアスの足元の床に何時ものように座り込んでいた。
ダイアスがその男の頭を撫でる。三年前にダイアスがセイラを拉致した時と同じ店から連れて来たこの男は、セイラと違って自らダイアス専用の性奴隷になったダイアスのお気に入りだ。
使用人達はダイアスの逆鱗に触れないためにも極力その男を見ない様に気を配りながら事情を話した。
「確かめるといちおう心臓は動いているのですが、本当に動かないんです。命令も聞かねぇで目も殆ど開きません、まるで眠っている様なんですが、揺すると一応少しの間だけ瞼を開ける。しかし食事すら口の中に粥を入れても飲み込まねぇんです」
オロオロと狼狽えながら報告する使用人達を見て溜息をついて、ダイアスは椅子から腰を上げた。
「どうせお前らが加減もせず弄り過ぎてガタが来てしまったんだろう。まぁ、良い。死にそうなら湖に捨てるだけの事だ」
そう言って、周りに歩調を合わせる事なくセイラの所に向かった。
ダイアスの後に続いて使用人も部屋を出る。床に座っていた『ダイアス専用』の男も小走りでダイアスに追いつくと、ダイアスの腕に身を絡めて一緒にセイラの所まで向かった。
執務室で領地内の見回りの予定を立てていたダイアスは、慌てて執務室に駆け込んで来た屋敷の使用人達の報告を聞いて眉をひそめた。
「どんな様子なんだ?アレが人形みたいなのなんていつもの事だろう」
そう言っているダイアスの横には、三年前からダイアス専用として飼われている大人しそうな男が、執務室に似つかわしくないふしだらな衣装でダイアスの足元の床に何時ものように座り込んでいた。
ダイアスがその男の頭を撫でる。三年前にダイアスがセイラを拉致した時と同じ店から連れて来たこの男は、セイラと違って自らダイアス専用の性奴隷になったダイアスのお気に入りだ。
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「確かめるといちおう心臓は動いているのですが、本当に動かないんです。命令も聞かねぇで目も殆ど開きません、まるで眠っている様なんですが、揺すると一応少しの間だけ瞼を開ける。しかし食事すら口の中に粥を入れても飲み込まねぇんです」
オロオロと狼狽えながら報告する使用人達を見て溜息をついて、ダイアスは椅子から腰を上げた。
「どうせお前らが加減もせず弄り過ぎてガタが来てしまったんだろう。まぁ、良い。死にそうなら湖に捨てるだけの事だ」
そう言って、周りに歩調を合わせる事なくセイラの所に向かった。
ダイアスの後に続いて使用人も部屋を出る。床に座っていた『ダイアス専用』の男も小走りでダイアスに追いつくと、ダイアスの腕に身を絡めて一緒にセイラの所まで向かった。
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