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壊れた玩具1-5
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セイラの部屋についたダイアスは、部屋に着くなり悪臭に顔をしかめた。
「なんだ?!この酷い匂いは!部屋は小まめに掃除しておけと言っただろう!俺が通わなくなったとたんサボったな!」
「い、いえ。ダイアス様しかしセイラはいつも誰かがコイツのケツ使うか小突いて遊ぶかしててあんまり掃除してるヒマも無かったんす。それに物が無いから掃除する程汚れてもいなくて」
「ばかやろう!物がないからちゃっちゃと掃除出来て清潔に保てるんだろうが!だいたい尻を使えば何かしら汁は飛ぶんだから汚れないワケねぇだろうが!汚ねぇなぁ。くそ、うわっしかも何だ!?コイツのミイラみたいな体は!食わせろって言ったろうが」
「はぁ、しかし食わせてもゲロ吐いちまうからよぉ」
「その時点で何で俺に報告しないんだ!?死んだら面倒だろうが!。あの湖は生きてる人間しか飲み込まねぇんだぞ!」
動かなくなった体で、それでもセイラの耳は部屋に来た人間達の話を聞いていた。
(生きている人間を飲み込む湖?)
うっすらと瞼を開けて見たセイラの瞳に映ったのは、ダイアスとダイアスの腕にからまるヤシダだった。
(ヤシダ!?)
6年前の姿なんて見る影もなくなっている為か、ヤシダはセイラに気付いている様子は全く無かった。
ただ、この異常な状況に興奮して死にかけのセイラを見てはしゃいでいた。
セイラに気が着いていたら、ヤシダの性格からして絶対なじりに来るはずなのに、きゃっきゃとはしゃいで好奇の眼差しでセイラを見ているだけだった。
「なんだ?!この酷い匂いは!部屋は小まめに掃除しておけと言っただろう!俺が通わなくなったとたんサボったな!」
「い、いえ。ダイアス様しかしセイラはいつも誰かがコイツのケツ使うか小突いて遊ぶかしててあんまり掃除してるヒマも無かったんす。それに物が無いから掃除する程汚れてもいなくて」
「ばかやろう!物がないからちゃっちゃと掃除出来て清潔に保てるんだろうが!だいたい尻を使えば何かしら汁は飛ぶんだから汚れないワケねぇだろうが!汚ねぇなぁ。くそ、うわっしかも何だ!?コイツのミイラみたいな体は!食わせろって言ったろうが」
「はぁ、しかし食わせてもゲロ吐いちまうからよぉ」
「その時点で何で俺に報告しないんだ!?死んだら面倒だろうが!。あの湖は生きてる人間しか飲み込まねぇんだぞ!」
動かなくなった体で、それでもセイラの耳は部屋に来た人間達の話を聞いていた。
(生きている人間を飲み込む湖?)
うっすらと瞼を開けて見たセイラの瞳に映ったのは、ダイアスとダイアスの腕にからまるヤシダだった。
(ヤシダ!?)
6年前の姿なんて見る影もなくなっている為か、ヤシダはセイラに気付いている様子は全く無かった。
ただ、この異常な状況に興奮して死にかけのセイラを見てはしゃいでいた。
セイラに気が着いていたら、ヤシダの性格からして絶対なじりに来るはずなのに、きゃっきゃとはしゃいで好奇の眼差しでセイラを見ているだけだった。
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