壊れた玩具と伝説の狼

すずひも屋 小説:恋川春撒 その他:せつ

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脱出1-4

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変だなと思ったが、部屋以外でする時は部下の前だろうが何だろうがお構いなしで辱めを受けていたので、特別気にはしなかった。
「いやぁっ。イクうっ」
気持ち良くなる薬の効果はテキメンで、セイラは直ぐに快感に夢中になった。
「セイラは良い子だね」
ダイアスがガツガツと腰を振ってセイラの胎を犯し、何度もセイラの胎の中に精子を放った。
セイラを気が澄むまで抱いたダイアスは、グッタリしているセイラに
「急な用事が入ったんだ。今日も出かけて来るよ」
それだけ言って、出て行った。

鍵をかける音がしなかった。

ダイアス達の足音が遠ざかって行く、セイラの喉が、ゴクリと鳴った。
窓からダイアスの様子を見ていると、いつもよりも大勢の使用人を連れてダイアスは忙しそうに出て行った。
ダイアスの乗った馬車が見えなくなってから、震える手で部屋の出入口の扉のノブを捻った。
扉は音も無く開いた。
(今日しかない)
セイラは確信した。
逃げるなら今しかない。
あとは無我夢中だった。
細心の注意を払って人目を避け、一階に降りるとエントランスでは無く、いつもダイアスに連れて歩かれる時に通る、人気が少ない北側の廊下に向かった。
恐る恐る廊下の窓を開けると、幸運な事に窓は音も無く開いた。
そうしてセイラは屋敷から遂に脱出した。
窓から飛び出たセイラはとにかく山の中を走った。
小川を超え、森を駆け抜け、林を超えて屋敷から離れた。
途中ぶつかった大きな川にそって下流に向かった。
山中とは言え、馬車で行き来出来る所だ、これだけ大きな川なら川にそって行けばどこかしら人里に出くわす確率は高い。
セイラの予想は的中した。
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