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candied apples 3-2

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店に着く頃には、コバもだいぶ元気になってきていて、青い顔ながらもはしゃいだ戯言ざれごとを言う位には回復していた。
「はしゃぎ過ぎると酔いが回るぞ」
「いーの、今日はもう飲んでよっぱらいたい気分なの!」
コバはカラ元気なのに調子に乗って、屋台で買って来た食い物をテーブルに並べていく
「もうさ!、今日はここでパーティしようぜ!なぁ。センパイビール出してよ。何かカクテル作って!あー、何かおれソルティドッグ飲みたいかも!」
わざとらしくはしゃぐコバを呆れた高岡が慌てて肩を抱くようにして取り押さえた。
「無理してはしゃぐな。悪酔いして吐くだろう」
「いーんですー。そしたら高岡が片づけてくれるもんねぇ!」
「しょうがねぇなぁ」
先ほどよりも大分顔色が戻って来たコバを見て、高岡はいつもの後頭部をバリバリと掻く癖を見せながら、あきらめの境地に辿り着いたとおぼしき苦笑でぼやいた。
俺は高岡の隣に立って『今日だけ特別だぞ』とお愛想程度に凄んで済ます事にした。
この店は俺の聖域だ、いくら昔馴染みとはいえ好きに荒らす事はいつもだったら許さねぇ。
でも、さっきのコバが琢だったらと思うと、高岡を強く責める事は出来なかった。
コバが吐いたら高岡に片づけさせるがな!
「あ。俺、コン中見てみたかったんだ。ここ入って良い?」
スタッフルームへの入り口を指さし、俺がOKを出す前にさっさと入って行った。
「おい、キッチンには入るなよ!それから荒すなよ!」
一瞬仮眠室に隠した琢美のワンピースの事が脳裏をよぎったケド、厳重に制服入れの中に隠したし大丈夫だろうと思って強くは止めなかった。

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