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一章 お、おれ?
3 えっとこんな人だっけ?
しおりを挟む食べ終わると居酒屋を引きずられるように出た。早くと急かされて部屋に着くと、俺を中に入れカギを締めた。
「んうっ!」
いきなりガバッと抱かれてキス。もう待てないとばかりに玄関ドアに押し付けられて、息も出来ない。
「智也……この日を待ってたんだ…君を抱ける日を…」
「一ノ瀬さん!んんぅ…待って!」
「ムリ。ずっと抱きたかったんだ」
股間を押し付けて…硬い。するとベルトを外され下着に手を入れてくる。俺は股間を握られるとビクッ。こんな激しい人だったの?
「ちょっ!あゔっここで?」
「暴れるな」
イヤイヤマジでちょっと待て!もう聞く耳は持ってないようだけど、待てと言っても口を塞がれて、強く抱かれて動けない!あん……やだぁ擦られると気持ちいい……じゃねえよ!
「一ノ瀬さん!俺もしたいから待って!逃げないから!せめて部屋の中で!んんっ」
「ハァハァ……分かった」
俺から唇と体が離れ見上げると、もう目がギラついてて、彼の股間に視線をやればズボンの中は、うん。とりあえず中にと入ると、
「ごめん。脱がせてあげる」
「う、うん」
俺をソファに座らせ上着を脱がし、優しくシャツのボタンに手を掛けて剥ぎ取っていく。ハァハァと興奮しててもうね。俺ちょっと怖いくらい。
「いい……」
「え?」
パンツ一枚になると押し倒されて俺を見下ろす……ハァハァと怖い。
「ダメだ」
「は?」
そのまま自分も脱ぎだして覆いかぶさり、激しく舌を絡ませ、唇が離れたら耳から首筋、乳首……あっ…んんっ…
「一ノ瀬…あうっ…さん……ハァハァ…んっうっ」
「和樹だ」
「和樹!俺汗かいてるから……くっ」
「構わない。君の匂い好きだ」
「あの……臭いんじゃ…」
「もう黙れ」
それから一通り撫で回し、舐め回して気が済んだようで体を起こした。
「ハァハァシャワー入ろう?尻が硬すぎる」
「ふえ?」
おいでって手を引かれてバスルームに入った。体を軽く流すと壁に押し付けられて、すぐにお尻に指が……はうっ展開が早い!
「か、和樹…あっ…んん……」
「硬い。自分でしてなかったのか」
「気分がのならなくて……ふうっうっ」
さっきと違ってとても優しいキスが背中に……乳首を捏ねる指も……股間の先も捏ねてきて。あうっ気持ちいい……
「そう。ココ好き?」
「ウグッ……ああ…っうんぅ……っ」
ちんこの先の穴周りを指で撫で回すから、気持ちよくて少し先から出たのが分かった。
「甘イキ……なんてかわいいだろ」
「言わないで…あっ」
和樹はゆっくりと解してくれる。その間俺の反応を見ながら気持ちいいところを探っては責めて。がっつかなくはなったけど……あっ…いい
「か、和樹待って……ソコはアッアッ」
「気持ちいいでしょう」
「あーーっ」
俺は我慢できずにどくん……ハァハァイッてしまった。
「智也かわいい……僕の指だけでこんなになって」
脚が快感でぷるぷるするし、立ってるのがやっとだ。
「あなたが!いいところばっかり責めるからでしょ!」
「でも解れた。ふふっ」
指を抜いて入れるよって先を押し当ててくる。イヤイヤ待てよ。イッたばかりはあのね?と振り返って見上げたけど……ヒッ待つ気はまったくなさそうで。
「か、かずき!ちょっ!ぐぅッ待って!」
「待てる訳ないだろ。どれだけ抱くのを夢見たか!」
「うーーっ」
この人こんななの?いつもの余裕はどこいったんだよ!それでも少し冷静なのかゆっくりと入れてはくれた。……ヤダ気持ちいい。
「もう我慢が出来ないんだ。僕がビクビクしてるの感じるだろ」
「ハァハァ…うん」
すごく硬くなってるのは分かる。だって中みちみちで硬くなりすぎてるんだ。それでもすぐ動かないのは優しさだよね。んふふっなんか嬉しい。
彼は我慢して太さに慣らしてる間も中でビクビクしてて、背中に張り付いて舌を這わせる和樹の、ハァハァという息遣いが耳元に聞こえて俺も興奮する。
「慣れたかな?」
「うん。ゆっくりお願い」
「ああ」
ゆっくりと引いて突いて……いい……
「まだキツイな」
そう言うと俺のを掴んで擦り……ひぃっ!
「やっあっ……っ」
和樹のデカいから動くと少し痛いっゆっくりでも痛い!
「ごめん。少し耐えてくれ」
「う…ん……んんっあっ」
ゆっくりと動かしてるうちに痛みはなくなり、気持ちよくて朦朧としてきた。なにこれ…これちんこ擦らなくてもイケそうな気も……ヤバッ!ソコくうぅ!
「ここだな」
「いやあ!ソコ待って!あ、あっ」
「我慢はしなくていいから」
うんムリ。気持ちよくてキュウゥって和樹を締め上げた……お尻でイっちゃったよ……マジか。
「久しぶりなのに後ろでイった」
「言わないで……」
「ふふっいい締め付けだ。僕ももうイキそうだ」
俺の腰を掴んで擦り上げ、ズンッと押し込むとドクドク感じる……あっ…あったかい……和樹のが……いっぱい出てる……あぁ~なんかいいかも。
「智也平気か?」
「ハァハァ…うん」
抜かれて浴槽の縁に座わると、中からドロっと精液が流れ出た。
「ごめん。自分が抑えられなくて、抱きたいしかなかった」
少しばつの悪そうな顔で謝る彼。ちょっとかわいい。
「和樹にこんな激しい部分があるとは驚き」
「まあな。僕はこういった強い感情は普段出さないようにはしてるんだが」
「なんで?」
なんでってなんでだろうねって。
「癖かな。高校生くらいにはこんなだったね」
「ふーん」
見上げてるとチュッと軽くキスしてニヤっとした。
「体流してベッドに行こう。まだ僕足りないんだ」
「うん」
軽く流して俺はバスルームを出た。和樹はその時点で勃っててね。復活早いよこの人。
この部屋に来てからの和樹は、俺の知らない和樹ばかり。誰に抱かれてるのだろう。そんな感想を持つほど違う人みたいだ。
「ほら来いよ」
「ああ、はい」
脱衣所でサッと体拭いて手を引こうとするのが……あはは。待ち切れないって感じで、なんかかわいい人。俺は手を引く彼の背中を見つめていた。
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