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第三章
26すべては悪夢ロイドside⑤
しおりを挟む常に周りの目を気にして、婚約者の俺に従順だったはずだ。
この俺に意見するなんてありえない。
なのにキャサリンの目が俺を心底軽蔑する目立った。
隣でフィルベルト様に守られているのも不愉快で仕方なかった。
「何所までも自分本位な男。堕落してストーキング行為をするなんて最低だわ」
「何を言っているんだ!俺が折角」
「折角…何?私は迷惑なのよ」
何故喜ばないんだ。
この俺がここまで譲ってやっているのに。
「ふざけるな!何様だ!お前なんて誰も相手に…ぐっ!」
「いい加減にしろ」
俺の言葉を遮るようにあの男が俺の胸倉を掴む。
「フィル様。こんな男に手を出してはなりません…いい加減にしてくださる?気持ち悪いのよ…このゴキブリ男」
「貴様まぁぁ!」
俺は最後に言われた言葉に我慢できなくなり力を振り絞りキャサリンを殴った。
「キャシー様!」
「貴様!何所まで最低なんだ」
「もうこの男、殺しましょう」
関係ない生徒会の幹部は俺に殺意を向けるも。
「大丈夫か!」
「平気ですわ。痛くありませんわ。貴方、転科をおするめしますわ。力が弱すぎますわ」
「何所まで俺を侮辱すれば気が済むのだ!」
痛いと泣けば可愛いものを。
痛いとも言わず涙を見せることもない可愛い気のない女。
そんな時だった。
「遅くります申し訳ありません」
「ご無事ですか」
何故このタイミングで警備隊が。
その中に騎士科の生徒もいた。
「ロイド・フォーカス!暴行罪の罪で拘束する」
「貴様は何所まで騎士科にどろを塗れば気が済むんだ」
「いいえ、騎士以前に女性を殴るなど…血が出ているではありませんか」
「ロイド!」
違う。
地面に落ちている血痕は俺の血であって、キャサリンのでは。
「そうです。この方はキャサリン様のお顔を殴りましたの」
「口が切れてしまって…恐ろしくて」
あの女達は…
さっきまで態度がコロッと違うではないか!
「キャサリン嬢…」
「私は大丈夫ですわ。ですがこれ以上騒ぎになさらないで」
「申し訳ありません」
「彼も私がつい感情的な物言いをしてしまって…それで」
何を言っているんだ?
さっきまで俺を罵倒していたのに。
「なんて慈悲深いのか」
「暴行罪、脅迫罪にそのほかを上げればきりがないというのに庇われるとは…ですが、この男が罪は少なくありません」
「貴様はこのようにお優しい方を」
違う…
嘘だ。
全部キャサリンの策略だ。
この時俺は気づいた。
この女は俺に復讐をしようとしているのだ。
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