伯爵令嬢の受難~当馬も悪役令嬢の友人も辞めて好きに生きることにします!

ユウ

文字の大きさ
80 / 136
第二章

43アドバイス

しおりを挟む




私は恋愛初心者の仕事人間。
相手は突撃取材のプロで恋愛に関しても明るかった。


「悪い気はしないでしょう?」

「だから…」

「恋愛に意識を向ける余裕がなかったんですよね」

「えーっと…まぁ」


正直に言えば、前世はあまりにも忙しかった。
趣味を楽しむ暇もなく使えないあの二人の黒子に徹底していた。


いや、言い過ぎか。
でも前前世を思い出してからあの二人がここまでできない子だと自覚したのだ。


「正直あの自称優秀な令嬢と似非騎士の面倒は骨が折れるでしょうね」

「解ってくださいますか」

「貴族の結婚は利益の追求ですが、利益なんてありませんよ」

「そうなんです」

「精神的に疲れて当然、恋愛する心の余裕がなかったでしょう。だから少し柔軟に考えるべきです」


何だろう?
インタビューを受けていたはずなのに、誘導されているような気分だわ。


いやいや、誘導されてどうするの?
私は元教師でしょう?


「あのですね…」

「でも、フィルベルト様の行動を共にされていますよね?」

「それは生徒会の役員…」

「一緒に過ごされて楽しいと感じますわね?」

「まぁ…」


実際フィルベルト様と一緒に過ごす時間は楽しいし、無理をしなくて済む。
好きな話をできるし、もっと国の為に改革したいという私の意見に賛同してくださった。


「正直な気持ちどうです」

「それは…」

「ここからインタビューではなく、私個人の話ですが」

「はい?」


「同じ志を持てる殿方がいるのは奇跡に近い事です。このご時世、どうあっても女性は生きにくい世の中です」

否定できない。
我が家の場合は特殊だったから。


「キャサリン様、貴女の人生に必要なものはすべて持っておられますわ」

「いや…それは」

それではまるで利用するみたいじゃないか。

「キャサリン様は思ったよりも幼いですのね?殿方を利用するぐらいの腹黒さがないと社交界は生きていけませんわよ」

「さっき言っていたことと違ってませんか」

「いいえ」

嘘つけ!
フィルベルト様の奥方は欲で動くような女は嫌だって言っておきながら!


「私は自身の欲望だけの女はアウトだと言っているのです」

「同じ気がするのですが」

「違いますわ。キャサリン様は器用貧乏ですのね」


絶対馬鹿にしているだろ。
褒められている気がまるでしないのだけど、疲れるな。


本当に!


しおりを挟む
感想 95

あなたにおすすめの小説

「お前との婚約はなかったことに」と言われたので、全財産持って逃げました

ほーみ
恋愛
 その日、私は生まれて初めて「人間ってここまで自己中心的になれるんだ」と知った。 「レイナ・エルンスト。お前との婚約は、なかったことにしたい」  そう言ったのは、私の婚約者であり王太子であるエドワルド殿下だった。 「……は?」  まぬけな声が出た。無理もない。私は何の前触れもなく、突然、婚約を破棄されたのだから。

婚約破棄された翌日、兄が王太子を廃嫡させました

由香
ファンタジー
婚約破棄の場で「悪役令嬢」と断罪された伯爵令嬢エミリア。 彼女は何も言わずにその場を去った。 ――それが、王太子の終わりだった。 翌日、王国を揺るがす不正が次々と暴かれる。 裏で糸を引いていたのは、エミリアの兄。 王国最強の権力者であり、妹至上主義の男だった。 「妹を泣かせた代償は、すべて払ってもらう」 ざまぁは、静かに、そして確実に進んでいく。

私をいじめていた女と一緒に異世界召喚されたけど、無能扱いされた私は実は“本物の聖女”でした。 

さら
恋愛
 私――ミリアは、クラスで地味で取り柄もない“都合のいい子”だった。  そんな私が、いじめの張本人だった美少女・沙羅と一緒に異世界へ召喚された。  王城で“聖女”として迎えられたのは彼女だけ。  私は「魔力が測定不能の無能」と言われ、冷たく追い出された。  ――でも、それは間違いだった。  辺境の村で出会った青年リオネルに助けられ、私は初めて自分の力を信じようと決意する。  やがて傷ついた人々を癒やすうちに、私の“無”と呼ばれた力が、誰にも真似できない“神の光”だと判明して――。  王都での再召喚、偽りの聖女との再会、かつての嘲笑が驚嘆に変わる瞬間。  無能と呼ばれた少女が、“本物の聖女”として世界を救う――優しさと再生のざまぁストーリー。  裏切りから始まる癒しの恋。  厳しくも温かい騎士リオネルとの出会いが、ミリアの運命を優しく変えていく。

悪役令嬢と言われ冤罪で追放されたけど、実力でざまぁしてしまった。

三谷朱花
恋愛
レナ・フルサールは元公爵令嬢。何もしていないはずなのに、気が付けば悪役令嬢と呼ばれ、公爵家を追放されるはめに。それまで高スペックと魔力の強さから王太子妃として望まれたはずなのに、スペックも低い魔力もほとんどないマリアンヌ・ゴッセ男爵令嬢が、王太子妃になることに。 何度も断罪を回避しようとしたのに! では、こんな国など出ていきます!

【完結】虐げられて自己肯定感を失った令嬢は、周囲からの愛を受け取れない

春風由実
恋愛
事情があって伯爵家で長く虐げられてきたオリヴィアは、公爵家に嫁ぐも、同じく虐げられる日々が続くものだと信じていた。 願わくば、公爵家では邪魔にならず、ひっそりと生かして貰えたら。 そんなオリヴィアの小さな願いを、夫となった公爵レオンは容赦なく打ち砕く。 ※完結まで毎日1話更新します。最終話は2/15の投稿です。 ※「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています。

覚悟は良いですか、お父様? ―虐げられた娘はお家乗っ取りを企んだ婿の父とその愛人の娘である異母妹をまとめて追い出す―

Erin
恋愛
【完結済・全3話】伯爵令嬢のカメリアは母が死んだ直後に、父が屋敷に連れ込んだ愛人とその子に虐げられていた。その挙句、カメリアが十六歳の成人後に継ぐ予定の伯爵家から追い出し、伯爵家の血を一滴も引かない異母妹に継がせると言い出す。後を継がないカメリアには嗜虐趣味のある男に嫁がられることになった。絶対に父たちの言いなりになりたくないカメリアは家を出て復讐することにした。7/6に最終話投稿予定。

『白い結婚だったので、勝手に離婚しました。何か問題あります?』

夢窓(ゆめまど)
恋愛
「――離婚届、受理されました。お疲れさまでした」 教会の事務官がそう言ったとき、私は心の底からこう思った。 ああ、これでようやく三年分の無視に終止符を打てるわ。 王命による“形式結婚”。 夫の顔も知らず、手紙もなし、戦地から帰ってきたという噂すらない。 だから、はい、離婚。勝手に。 白い結婚だったので、勝手に離婚しました。 何か問題あります?

【完結】結婚して12年一度も会った事ありませんけど? それでも旦那様は全てが欲しいそうです

との
恋愛
結婚して12年目のシエナは白い結婚継続中。 白い結婚を理由に離婚したら、全てを失うシエナは漸く離婚に向けて動けるチャンスを見つけ・・  沈黙を続けていたルカが、 「新しく商会を作って、その先は?」 ーーーーーー 題名 少し改変しました

処理中です...