百姓貴族はお呼びじゃないと言われ婚約破棄をされて追放されたので隣国で農業しながら幸せになります!

ユウ

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40更に落ちる

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「愚か者めが」


お爺さんの言葉と一緒に足場がなくなるのを感じた。


「ならば探すがよい」

「わぁぁぁぁぁ!」

何もないと思ったのに、足場がなくなり落ちていく。
かなり高い場所だったのか。


というか空から落ちるって何?



「下は海だ!」



そのまま私は海にドボンと落ちた。


「体が動かない…落ちていく」


泳ぎは得意なはずだった。
服のままでも泳ぐ自信はあったのに体に鉛を着けているような感覚だ。


「この場は神域じゃからな。動けんぞ」

「何で声だけ聞こえんの!」


あれ?
海の中なのにしゃべられる。


「そなたは馬鹿か?当然であろう」

「はい?」

「これから向かう先は深い海の底じゃ」

「え?」

「暗くて何も見えぬ恐怖と孤独しかいない場所じゃ」

軽いノリだったお爺さんは眉を潜めながら言い放つ。


「人も神も恐怖はある、心を痛めることも」


心があれば当然だ。
神様だって悲しいと思うことに何ら不思議には思わない。


「人は神を誤解している。病気はせんし、超越した存在であっても不死身ではない。寿命もある」

「はい」

「にもかかわらず人間は強欲に己の欲望を叶えるために我らを利用し、そして神さえも支配しようとした浅はかな行為をおこなぅた。その始まりが精霊狩りじゃ」

「それって…」

「従魔契約に近い術式で無理矢理服従させたのだ」


私は言葉も出なかった。
実際祖国にも似たようなことをしている人はいるから。


それが当たり前だと恐ろしいことを考える人も。

「人の子よ。そなたが女神を救いたいと言うならばその女神を縛り付ける場所に行くがよい」

「私が?」

「ただし、そこは悪夢の塊だ。そなたも幻影に殺されるだろう。悪魔がお前に囁くだろう」


女神様を苦しめているのが悪魔。

そしてその近くに私がいけば同じように苦しむ。

「最悪の場合、二度と外界に戻れぬ。悪魔に食われるだろう…それでも行くか?」

声が低くなる。
脅しではない、本気だと解る。


「引き返すならば今じゃ。そなたは無関係じゃ」


そんなの…


「行くに決まっているでしょ」

「何?」

「水の女神様ということは私に加護を下さる女神様の親戚。そうなれば私も繋がりがあるわけですよね!」


「そなたは馬鹿か!なんじゃ?同じ村の子供は皆の子供的発言か!」

「もちのろんです!」

「馬鹿じゃ!ここにざる馬鹿がおるわ!」


意外と突っ込みがするどいな。


「まぁ、ここまできたら地獄まで行きます」

「そなた、今まで生きておったな」


何故か声が残念そうだったけど、ここまで来たら引き返すなんて選択は私にはない




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