異世界ボーナスを引き当ててしまったようです。

SAIKAI

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第97話 人形と俺

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「ここか・・・?」
 
 ガチャ
 
 暗闇の中をさまようこと数十分。
 ついにドアノブらしきものを発見した。
 
 (扉の向こうは桃源郷・・・ってね、それだったら苦労しねーんだけど)
 
 恐る恐るドアを開けていく、その隙間からは煌々とした光が・・・なんて事も無く、相変わらずの暗やみが広がっていた。
 ただ何かがぼんやりと光っていて部屋の中よりは多少の明るさはある、どうやら天井が原因らしいが、なんなのかはよくわからない。
 
 (そりゃそうだよなぁ・・・)
 
 ある程度は予想していたとは言え、一刻も早くここから脱出したい凶夜にとって、これは凶報でしかない。今は何よりも明かりが欲しい。いやそりゃ、ドアを開けたら外でしたってのが一番望ましいんだが・・・。
 
 (俺の人生でこんなにも明かりを欲したことがこれまであっただろうか?いや無い!)
 
 心の中で無駄な力説をしながら、ゆっくりとドアを開いていく。
 ドアが開いていくと、視界には真っ直ぐ続く廊下が入ってくる。
 丁度、凶夜の居た部屋はその突き当たりに当たるのだろう、廊下の左右には所々ドアがある、イメージ的にはビジネスホテルの様な感じだ。
 
 一体何処まで続いているのか、先は暗く何も見えない。
 
 (っと、この廊下の先には一体何があるんだか・・・ひぃっっ)
 
 延々と続く廊下。それだけならたいした話ではなかった。
 
 (な、なんだよアレ・・・)
 
 凶夜はドアを全て開けず、半分閉じた状態で廊下を伺う、何故なら
 
 廊下の先にこちらを向く形で、凄く可愛らしい人型の’何か’が立った状態で置いてあったからだ。
 
 (あ、あれは何だ…?に、人形か・・・?びびるじゃねーか!)
 
 フランス人形が確かあんな感じだったと思う、金髪ロールで目はブルー・・・ここからじゃそれくらいしか見えないが…
 
 (なんでこんなところに思わせぶりに置いてあるんだよ。もういい加減にしろよ!)
 
 半分涙目の状態で人形を配置した主を呪い悪態を吐く。
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