49 / 51
第6章 赤い羽根で舞い降りる
第47話 魔人アインズ4
しおりを挟む
「ククッ、見える見えるぞ。それが貴様の能力悪魔の手か。見えないというアドバンテージを失った今、貴様が勝つことは不可能と知るがいい」
「ふーん、見えるんだ。でもそれがどうかした? それだけで勝てるなんて思わないでほしいな」
ヤバイ、見えないというのは私の能力の最大の強みだったのに。空中では地中に潜らせて目を欺くとかできないか。この亜魔神の力もわからないし不安要素盛り沢山だよ。でもやらなきゃ。
ここまで来て負けてられない。こいつを倒して私はレオン様に褒めてもらうんだから!
「そうか、悪いが力の制御ができるかわからんからな。ちょっと痛めつける程度に済ませたいが、大怪我させてしまうかもしれん。まぁ許せや」
「あら、じゃあ優しく手加減してね。先ずは私に思いっ切り殴られてみなよ!」
今や悪魔の手の大きさは普通の大人の3倍程までに成長している。オーガをも殴り倒すパワー受けてみろ!
私はアインズに向かって一直線に向かうと悪魔の手で思いっ切り殴りに行く。
「これは痛そうだな。防がせてもらうとしよう」
アインズの前に透明な壁が生まれる。そんなことは気にせずとにかく思いっ切り殴りつけた。その壁は堅固で一回殴った程度ではびくともしない。
なら壊れるまで殴るのみ!
「いっけぇぇぇぇっ!!」
透明な壁を破壊するべく私はとにかく悪魔の手で何℃も殴りつけた。そして何度目かの殴打でピシリと亀裂が入る。
「ほぅ、なかなかのパワーだな」
アインズは上空へと退避すると、黒い魔力球を無数に生み出した。
「今度はこっちの番だ。サウザンドブリッド!」
アインズが無数の魔力球を私に向かって飛ばす。この数を避けるのは無理だ。なら防ぐしかない。私は神の手に持たせた大盾で身を隠し、防御魔法を併用した。
大盾にぶつかると魔力球はけたたましい音を立てて破裂していく。まるでスコールの中で傘をさしているかのような気分だ。なにせ破裂音がやかましくて他の音が一切聞き取れない。
何分耐えただろう、ようやく魔力球の雨が止む。大盾がところどころ凹んでいるのがわかるわ。よく保ってくれたと感謝したいほどだよ。
「ほほう、耐え抜いたか。だが次はそうもいかないのではないか? 大人しく降参し軍門に下れ。悪いようにはせん」
アインズは勝ち誇ったように降伏を勧める。冗談じゃない。魔神なんかにされてたまるか。だが確かに次は耐えられないだろう。なら早期にケリをつけるしかない。長引けば不利になるのは目に見えている。
「お断りよ。あんたを倒して私はレオン様に褒めてもらうんだ。恋する乙女の底力見せてあげるんだから!」
私は再び一直線に向かい、悪魔の手で拳を振るう。もちろん考え無しじゃないけど、上手くいかない可能性が高い。だからこれは確かめるためだ。
「無駄だ」
再びアインズが魔法の壁を作る。うんそう来るだろうね。でも神と悪魔の手には見えない以外にもエグい能力がある。
「透過しろ!」
「!?」
しかし悪魔の手は壁をすり抜けることはできずただ殴っただけとなった。やはり魔法の壁はすり抜けられないのか。これができたら即終了だったのに。
「何をしようとしたか知らんが失敗したようだな!」
アインズはニヤリと口を歪ませて勝ち誇る。そのニヤけた口を閉じさせてやるんだから!
「破滅の爪牙!」
「なにっ!?」
悪魔の手で直接壁を引っ掻く。すると壁に直接赤い掻き傷が生まれ、壁は一撃で霧散した。
さすがラスボス最強の技!
これなら亜魔神にも通用するのか。だったらやることは一つしかない。
「ちぃっ!」
アインズは再び上空に逃げ、またも無数の魔力球を生み出した。
「やはり殺すしかないな。貴重な魔神の器だったが原初を復活させれば済む話。死ねい!」
「させるか!」
私も負けじと急上昇。狙いを絞らせないためにアインズの周りを縦横無尽に飛び回った。もちろんその間に作戦は進行中だ。奴は私に狙いをつけるために空中に留まっている。
私の側には大盾が一つだけ。もう一つの大盾は真っ直ぐアインズに向かわせていた。
「ふん、せっかくの盾をぶつけに来るとはな。破壊してくれるわ!」
アインズは魔力を集め一本の剣を生み出すと、それを両手で握って一閃。大盾を縦に真っ二つに斬り裂いた。そして落下していく大盾の代わりに悪魔の手が姿を見せる。悪魔の手と神の手は私の意思で自由にスイッチできるのだ。
「破滅の爪牙!」
そして至近距離からの破滅の爪牙。剣を思いっ切り振り抜いたため、アインズも反応が遅れたのだろう。
「ギャアアアッ!」
赤い掻き傷がアインズの肉体を深く傷つけ、鮮血がほとばしる。そして私は追撃をかけるべく急接近。悪魔の手を呼び寄せ、アインズに殴打のラッシュを浴びせた。
「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」
もう息の続く限り連打を浴びせる。
「ぶぼろぼぼぼぼぼぶふぁっ!!」
何やら変な叫び声をあげアインズは真っ逆さまに落下していった。でも仮にも相手は亜魔神だ。これでもまだ死んでないかも痴れない。私はトドメを刺すべくアインズを追った。
落差約50メートルほどか。普通の人間なら即死だろう。アインズは轟音とともに地面に激突すると、土砂が吹き上がった。よし、トドメだ!
「破滅の爪牙!」
地面にめり込んだアインズめがけ、今度は破滅の爪牙を数発叩き込む。そして地上に降り立ち、アインズの生死を確認した。
「うわー、ちょっとグロテスクかも」
亜魔神だったはずの肉体は元の魔人に戻っており、バラバラ殺人死体と化していた。うん、さすがの私もちょっと吐きそうになったよ。
「ふーん、見えるんだ。でもそれがどうかした? それだけで勝てるなんて思わないでほしいな」
ヤバイ、見えないというのは私の能力の最大の強みだったのに。空中では地中に潜らせて目を欺くとかできないか。この亜魔神の力もわからないし不安要素盛り沢山だよ。でもやらなきゃ。
ここまで来て負けてられない。こいつを倒して私はレオン様に褒めてもらうんだから!
「そうか、悪いが力の制御ができるかわからんからな。ちょっと痛めつける程度に済ませたいが、大怪我させてしまうかもしれん。まぁ許せや」
「あら、じゃあ優しく手加減してね。先ずは私に思いっ切り殴られてみなよ!」
今や悪魔の手の大きさは普通の大人の3倍程までに成長している。オーガをも殴り倒すパワー受けてみろ!
私はアインズに向かって一直線に向かうと悪魔の手で思いっ切り殴りに行く。
「これは痛そうだな。防がせてもらうとしよう」
アインズの前に透明な壁が生まれる。そんなことは気にせずとにかく思いっ切り殴りつけた。その壁は堅固で一回殴った程度ではびくともしない。
なら壊れるまで殴るのみ!
「いっけぇぇぇぇっ!!」
透明な壁を破壊するべく私はとにかく悪魔の手で何℃も殴りつけた。そして何度目かの殴打でピシリと亀裂が入る。
「ほぅ、なかなかのパワーだな」
アインズは上空へと退避すると、黒い魔力球を無数に生み出した。
「今度はこっちの番だ。サウザンドブリッド!」
アインズが無数の魔力球を私に向かって飛ばす。この数を避けるのは無理だ。なら防ぐしかない。私は神の手に持たせた大盾で身を隠し、防御魔法を併用した。
大盾にぶつかると魔力球はけたたましい音を立てて破裂していく。まるでスコールの中で傘をさしているかのような気分だ。なにせ破裂音がやかましくて他の音が一切聞き取れない。
何分耐えただろう、ようやく魔力球の雨が止む。大盾がところどころ凹んでいるのがわかるわ。よく保ってくれたと感謝したいほどだよ。
「ほほう、耐え抜いたか。だが次はそうもいかないのではないか? 大人しく降参し軍門に下れ。悪いようにはせん」
アインズは勝ち誇ったように降伏を勧める。冗談じゃない。魔神なんかにされてたまるか。だが確かに次は耐えられないだろう。なら早期にケリをつけるしかない。長引けば不利になるのは目に見えている。
「お断りよ。あんたを倒して私はレオン様に褒めてもらうんだ。恋する乙女の底力見せてあげるんだから!」
私は再び一直線に向かい、悪魔の手で拳を振るう。もちろん考え無しじゃないけど、上手くいかない可能性が高い。だからこれは確かめるためだ。
「無駄だ」
再びアインズが魔法の壁を作る。うんそう来るだろうね。でも神と悪魔の手には見えない以外にもエグい能力がある。
「透過しろ!」
「!?」
しかし悪魔の手は壁をすり抜けることはできずただ殴っただけとなった。やはり魔法の壁はすり抜けられないのか。これができたら即終了だったのに。
「何をしようとしたか知らんが失敗したようだな!」
アインズはニヤリと口を歪ませて勝ち誇る。そのニヤけた口を閉じさせてやるんだから!
「破滅の爪牙!」
「なにっ!?」
悪魔の手で直接壁を引っ掻く。すると壁に直接赤い掻き傷が生まれ、壁は一撃で霧散した。
さすがラスボス最強の技!
これなら亜魔神にも通用するのか。だったらやることは一つしかない。
「ちぃっ!」
アインズは再び上空に逃げ、またも無数の魔力球を生み出した。
「やはり殺すしかないな。貴重な魔神の器だったが原初を復活させれば済む話。死ねい!」
「させるか!」
私も負けじと急上昇。狙いを絞らせないためにアインズの周りを縦横無尽に飛び回った。もちろんその間に作戦は進行中だ。奴は私に狙いをつけるために空中に留まっている。
私の側には大盾が一つだけ。もう一つの大盾は真っ直ぐアインズに向かわせていた。
「ふん、せっかくの盾をぶつけに来るとはな。破壊してくれるわ!」
アインズは魔力を集め一本の剣を生み出すと、それを両手で握って一閃。大盾を縦に真っ二つに斬り裂いた。そして落下していく大盾の代わりに悪魔の手が姿を見せる。悪魔の手と神の手は私の意思で自由にスイッチできるのだ。
「破滅の爪牙!」
そして至近距離からの破滅の爪牙。剣を思いっ切り振り抜いたため、アインズも反応が遅れたのだろう。
「ギャアアアッ!」
赤い掻き傷がアインズの肉体を深く傷つけ、鮮血がほとばしる。そして私は追撃をかけるべく急接近。悪魔の手を呼び寄せ、アインズに殴打のラッシュを浴びせた。
「うりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃりゃ!」
もう息の続く限り連打を浴びせる。
「ぶぼろぼぼぼぼぼぶふぁっ!!」
何やら変な叫び声をあげアインズは真っ逆さまに落下していった。でも仮にも相手は亜魔神だ。これでもまだ死んでないかも痴れない。私はトドメを刺すべくアインズを追った。
落差約50メートルほどか。普通の人間なら即死だろう。アインズは轟音とともに地面に激突すると、土砂が吹き上がった。よし、トドメだ!
「破滅の爪牙!」
地面にめり込んだアインズめがけ、今度は破滅の爪牙を数発叩き込む。そして地上に降り立ち、アインズの生死を確認した。
「うわー、ちょっとグロテスクかも」
亜魔神だったはずの肉体は元の魔人に戻っており、バラバラ殺人死体と化していた。うん、さすがの私もちょっと吐きそうになったよ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
次期国王様の寵愛を受けるいじめられっこの私と没落していくいじめっこの貴族令嬢
さら
恋愛
名門公爵家の娘・レティシアは、幼い頃から“地味で鈍くさい”と同級生たちに嘲られ、社交界では笑い者にされてきた。中でも、侯爵令嬢セリーヌによる陰湿ないじめは日常茶飯事。誰も彼女を助けず、婚約の話も破談となり、レティシアは「無能な令嬢」として居場所を失っていく。
しかし、そんな彼女に運命の転機が訪れた。
王立学園での舞踏会の夜、次期国王アレクシス殿下が突然、レティシアの手を取り――「君が、私の隣にふさわしい」と告げたのだ。
戸惑う彼女をよそに、殿下は一途な想いを示し続け、やがてレティシアは“王妃教育”を受けながら、自らの力で未来を切り開いていく。いじめられっこだった少女は、人々の声に耳を傾け、改革を導く“知恵ある王妃”へと成長していくのだった。
一方、他人を見下し続けてきたセリーヌは、過去の行いが明るみに出て家の地位を失い、婚約者にも見放されて没落していく――。
あっ、追放されちゃった…。
satomi
恋愛
ガイダール侯爵家の長女であるパールは精霊の話を聞くことができる。がそのことは誰にも話してはいない。亡き母との約束。
母が亡くなって喪も明けないうちに義母を父は連れてきた。義妹付きで。義妹はパールのものをなんでも欲しがった。事前に精霊の話を聞いていたパールは対処なりをできていたけれど、これは…。
ついにウラルはパールの婚約者である王太子を横取りした。
そのことについては王太子は特に魅力のある人ではないし、なんにも感じなかったのですが、王宮内でも噂になり、家の恥だと、家まで追い出されてしまったのです。
精霊さんのアドバイスによりブルハング帝国へと行ったパールですが…。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる