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1章「はじまりの道編」
5話「なんだかんだで」
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かつて神の息子である天使が地上へと降り立った。
その男は顔がよく、声も良いので大勢の女がその男の虜になったという。
男は天界での神の仕事の手伝いに嫌気が差しており、地上はよい遊び場となった。
やがて彼は天界には帰らずに地上で過ごした。
神の息子は日々女を愛し、飽きたら戦争をして力を誇示していく。
そして、地上を支配しようと企んだ。
しかし、それは神の怒りに触れ、息子は大地の地下深くに封じられてしまった。
神は息子との戦いに疲れ傷つき、あとの仕事を配下の天使たちに引き継ぎ長い眠りについた。しかし、炎から生まれた天使たちは人間を嫌い、一部の者は神の考えを理解せず、無視した。土くれから生まれた人間を何故気に掛ける必要があるのかという考えだった。そのせいか、天使が気に入る人間はごくわずかだという。
さて、神の息子は女達との寝物語にある遊びをした。
幾人かの女達が身籠った子供は皆、神の知識である魔法を使えるようになったのだ。
強大な魔力を持つ女達は魔導士と呼ばれ、後に戦争へと投下されることになる。
ただ、国の為に戦う魔導士はあまりおらず、また魔導士ということで魔導士狩りも行われた。大勢の魔導士たちが逃げるか、あるいは捕まるかして劇的に数を減らしていった。国は戦争で争い続けていたが、ある時、どことより光の魔導士と名乗る女性が現れる。光の魔導士はルイズベルテ公国に力を貸し、戦争は遂に終結する。この間、王と光の魔女が恋仲になるのに時間はかからなかった。しかし、光の魔女は戦争の犠牲になった者たちを弔い、新たな戦争が起きぬよう祈りを捧げ、元の世界へ帰った。ルイズベルテ王は大層嘆き悲しんだが、光の魔女の願い通り、戦を起こさず、他国とも話し合いで解決するように尽力したという。
「ルイズベルテ公国の歴史」著 ルイズベルテ歴史・公民財団 1巻より抜粋
「ふ~~~~~~~ん」
と、ソフィア先生は本を抜粋して、私に魔法について教えてくれた。
「男性でも魔法使いは多いが、魔力の量や質は女性の方が上だと言われている。特に天使の息子……彼が孕ませた女やその子供は大魔法使いとして有名だ。アオイ、君にはその素質があるかもしれない」
「いや、私、単なる子供なんですが……」
「私の目に狂いはない。明日、さっそくアカデミーで調べてみよう。マキアにも会わせてやる」
「本当ですか?」
「嘘は言わん。成績優秀ならアカデミーに入学していいぞ。というか、攻撃魔法以外は使えるのか? 回復とか他の魔法は」
「うーん……ちちんぷいぷい、リリィちゃんの服よ消えてなくなれー」
なーんてね。
こんな魔法が成功……
「きゃああああああああ!!!」
大成功。
リリィちゃんは全裸になり、大きく零れそうな胸を必死に隠す。
でも、お尻とか下半身とか大体見えちゃってる。
おお、これはいい胸ですな~~~。
「こら。そんなことに魔法を使うな」
と、げんこつを喰らってしまった。
ちなみにすぐに「元に戻して」と言うと、リリィちゃんの服は元に戻った。
「ごめん、ごめん」
「バカバカ! もう知らない!」
と、走って部屋に戻って扉を強く閉めてしまった。
あらら、おかんむりだわ。
やっちまったな。
「これは当分出てこないな。今度、ちゃんと謝っておくんだぞ」
「はあ~い」
「ただ、用途はアレだが、すぐに服を消せる魔法など見たことがない。アオイ、君はやはり才能がある。明日、早速出発するぞ。今の内に寝ておけ」
「まだ夕方になるかどうかですけど?? そんな早く寝たら夜目が覚めますよ」
「私は各機関と連絡を取ってくる。明日、朝9時に起きれるように気象魔法をセットしておく。よく休んでおけ」
と、言い残してソフィア先生は出て行ってしまった。
さてさて、どうなることやら??
その男は顔がよく、声も良いので大勢の女がその男の虜になったという。
男は天界での神の仕事の手伝いに嫌気が差しており、地上はよい遊び場となった。
やがて彼は天界には帰らずに地上で過ごした。
神の息子は日々女を愛し、飽きたら戦争をして力を誇示していく。
そして、地上を支配しようと企んだ。
しかし、それは神の怒りに触れ、息子は大地の地下深くに封じられてしまった。
神は息子との戦いに疲れ傷つき、あとの仕事を配下の天使たちに引き継ぎ長い眠りについた。しかし、炎から生まれた天使たちは人間を嫌い、一部の者は神の考えを理解せず、無視した。土くれから生まれた人間を何故気に掛ける必要があるのかという考えだった。そのせいか、天使が気に入る人間はごくわずかだという。
さて、神の息子は女達との寝物語にある遊びをした。
幾人かの女達が身籠った子供は皆、神の知識である魔法を使えるようになったのだ。
強大な魔力を持つ女達は魔導士と呼ばれ、後に戦争へと投下されることになる。
ただ、国の為に戦う魔導士はあまりおらず、また魔導士ということで魔導士狩りも行われた。大勢の魔導士たちが逃げるか、あるいは捕まるかして劇的に数を減らしていった。国は戦争で争い続けていたが、ある時、どことより光の魔導士と名乗る女性が現れる。光の魔導士はルイズベルテ公国に力を貸し、戦争は遂に終結する。この間、王と光の魔女が恋仲になるのに時間はかからなかった。しかし、光の魔女は戦争の犠牲になった者たちを弔い、新たな戦争が起きぬよう祈りを捧げ、元の世界へ帰った。ルイズベルテ王は大層嘆き悲しんだが、光の魔女の願い通り、戦を起こさず、他国とも話し合いで解決するように尽力したという。
「ルイズベルテ公国の歴史」著 ルイズベルテ歴史・公民財団 1巻より抜粋
「ふ~~~~~~~ん」
と、ソフィア先生は本を抜粋して、私に魔法について教えてくれた。
「男性でも魔法使いは多いが、魔力の量や質は女性の方が上だと言われている。特に天使の息子……彼が孕ませた女やその子供は大魔法使いとして有名だ。アオイ、君にはその素質があるかもしれない」
「いや、私、単なる子供なんですが……」
「私の目に狂いはない。明日、さっそくアカデミーで調べてみよう。マキアにも会わせてやる」
「本当ですか?」
「嘘は言わん。成績優秀ならアカデミーに入学していいぞ。というか、攻撃魔法以外は使えるのか? 回復とか他の魔法は」
「うーん……ちちんぷいぷい、リリィちゃんの服よ消えてなくなれー」
なーんてね。
こんな魔法が成功……
「きゃああああああああ!!!」
大成功。
リリィちゃんは全裸になり、大きく零れそうな胸を必死に隠す。
でも、お尻とか下半身とか大体見えちゃってる。
おお、これはいい胸ですな~~~。
「こら。そんなことに魔法を使うな」
と、げんこつを喰らってしまった。
ちなみにすぐに「元に戻して」と言うと、リリィちゃんの服は元に戻った。
「ごめん、ごめん」
「バカバカ! もう知らない!」
と、走って部屋に戻って扉を強く閉めてしまった。
あらら、おかんむりだわ。
やっちまったな。
「これは当分出てこないな。今度、ちゃんと謝っておくんだぞ」
「はあ~い」
「ただ、用途はアレだが、すぐに服を消せる魔法など見たことがない。アオイ、君はやはり才能がある。明日、早速出発するぞ。今の内に寝ておけ」
「まだ夕方になるかどうかですけど?? そんな早く寝たら夜目が覚めますよ」
「私は各機関と連絡を取ってくる。明日、朝9時に起きれるように気象魔法をセットしておく。よく休んでおけ」
と、言い残してソフィア先生は出て行ってしまった。
さてさて、どうなることやら??
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