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後悔
後悔②
しおりを挟むこういうときどうやって修復するもんなのだろうか·····。
ある特定のヤツと連んだこと無かったから分からない。今まで友達なんて作ってこなかったし、必要がなかったからだ。
体育館のステージ上の隅で友人と話している吉岡を眺める。
眺めたところで関係は変わらないと分かっているがスマホを眺めていても意識は常に吉岡にある。
気づけば吉岡を眺めて逸らすを繰り返していた。
吉岡は俺といるとき以外は飯田と辻本とか言う奴らと一緒にいることが多い。
確か、飯田とか言う奴は吉岡が中学生の頃から仲良かったとかなんとか言っていた気がする。飯田の前で体育座りをしながら突っ伏し出す吉岡を見て何だかんだムカムカしている自分がいた。
飯田に甘えているみたいで、いい気はしない。
そりゃ、俺より長い間仲良いけど、一緒にいたのは俺の方が·····なんて考えてしまう自分が浅ましい。別に自分だけの吉岡でもないのに·····。
まるで自分の大事なものをとられたみたいに寂しい気持ちになっていた。
吉岡を見ながらそんなことを考えているとその本人と目が合う。まさに吉岡の事を考えていただけに、バツが悪くなり、すかさず逸らした。
絶交されたくせに虫が良すぎる。
謝って許してもらったとこで、それ以前に自分は吉岡の気持ちに答えることなどできない。
吉岡を恋愛感情として好きだとは思わないからだ。
気持ちに答えられなければ、彼との関係はそれまでだ。逆の立場だったら、好きな人と一緒にいれても想いが通じないのは苦しいだけだと分かっているから尚更、修復は不可能に近かった。
「ねぇ、優。放課後空いてる?」
吉岡の方を見ないようにして俯いて座っていると、急に目線の先に白い運動靴視界に入っては、聞き慣れた声が降ってきた。
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