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初めての撮影現場
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約束をつけてくれたってことは、律仁さんは藤咲くんに会わせてくれると捉えていいのだろうか……。
何故スーツが必要なのかもよく分からぬまま、それ以降このことに関して律仁さんは詳しく喋ってくれなかったので自ら聴くことも出来ずにその日は別れて今日まで来てしまった。
律仁さんは約束した通りに、2週間後の日曜日の早朝に迎えに来ると、都内のそれなりに大きなビルの前に連れていかれた。
窓は全て鏡のような熱線反射ガラスでオシャレな何処かの証券会社のビルかと思うほど。
建物内の地下駐車場から上のロビーへと階段で上がって漸く此処が芸能事務所だということに気がついた。
早朝だから未だ出勤時刻ではないのか普段受付嬢がいるであろう受付には「OKASHIMA」とローマ字で書かれたこれまたお洒落なロゴ看板が目につく。律の所属している事務所なんて当然の如く初めてで全身に緊張が走る。
人は居ないとはいえ、スーツで良かったと心底思った。
律仁さんの後に着いて行きながら辺りを見渡すと、事務所の看板だと主張するように律がアクセサリーブランドのモデルを務めたポスターが大々的に飾られていたり、どこもかしこも律ばかりで目線が迷子になるくらいだった。
エレベーターに乗り込み、3階で降りると律仁さんは、真っ直ぐ廊下を歩いた先の奥の扉を開けた。
「吉澤さん、お待たせ」
静かな事務所の中、一番奥の席に一人の男が座っているのを見つけると律仁さんは真っ先に声を掛ける。
向かい合わせにデスクが5、6台並べられた部屋はよくドラマとかで目の当たりにするような明らかに事務所だと主張しているような風景で、見慣れない渉太からしたら新鮮だった。
「ああ…律、お前が珍しいな事務所で待ち合わせなんて」
「まぁたまには。滅多に来れないしね」
律仁さんが男の元へと到着すると同時に男は座席から立ち上がった。
何故スーツが必要なのかもよく分からぬまま、それ以降このことに関して律仁さんは詳しく喋ってくれなかったので自ら聴くことも出来ずにその日は別れて今日まで来てしまった。
律仁さんは約束した通りに、2週間後の日曜日の早朝に迎えに来ると、都内のそれなりに大きなビルの前に連れていかれた。
窓は全て鏡のような熱線反射ガラスでオシャレな何処かの証券会社のビルかと思うほど。
建物内の地下駐車場から上のロビーへと階段で上がって漸く此処が芸能事務所だということに気がついた。
早朝だから未だ出勤時刻ではないのか普段受付嬢がいるであろう受付には「OKASHIMA」とローマ字で書かれたこれまたお洒落なロゴ看板が目につく。律の所属している事務所なんて当然の如く初めてで全身に緊張が走る。
人は居ないとはいえ、スーツで良かったと心底思った。
律仁さんの後に着いて行きながら辺りを見渡すと、事務所の看板だと主張するように律がアクセサリーブランドのモデルを務めたポスターが大々的に飾られていたり、どこもかしこも律ばかりで目線が迷子になるくらいだった。
エレベーターに乗り込み、3階で降りると律仁さんは、真っ直ぐ廊下を歩いた先の奥の扉を開けた。
「吉澤さん、お待たせ」
静かな事務所の中、一番奥の席に一人の男が座っているのを見つけると律仁さんは真っ先に声を掛ける。
向かい合わせにデスクが5、6台並べられた部屋はよくドラマとかで目の当たりにするような明らかに事務所だと主張しているような風景で、見慣れない渉太からしたら新鮮だった。
「ああ…律、お前が珍しいな事務所で待ち合わせなんて」
「まぁたまには。滅多に来れないしね」
律仁さんが男の元へと到着すると同時に男は座席から立ち上がった。
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