53 / 286
渉太の過去
9-13
しおりを挟む
「尚弥、何してんの?」
窓に寄りかかり、スマホを覗き込むようにして声を掛けた。
演奏の時も感じていたが相変わらず、横顔が綺麗で切れ長の瞳が此方を向いては胸が脈打つ。
「別に、暇だったから」と言ってはピアノの弾いてみた動画を見ているようだった。
周りに動じずに四六時中音楽の事を考えている尚弥は改めて格好良いと思う。
「渉太はいいの?」
「俺、ああいうの苦手だから·····」
「ふーん、渉太は僕とキスしたいとか思わないの?」
「えっ......それは.......その.......」
突然の問いかけに思考回路が止まっては、顔が熱くなった。
あの1年の時以来、尚弥とキスはしていない。
したいと思わないって言ったら嘘になる。
時折、あの時のことを思い出しては鼓動が早くなり、尚弥と距離が近いときはキスがしたいに衝動に駆られるが、自制心が働いて行動にはしてこなかった。
それに、ふわふわと中途半端な関係が続いている中で突然尚弥に迫るのは嫌われそうで勇気はなかった。
渉太は俯いては、どうはぐらかすか、返す言葉に困惑していると尚弥が顔を覗き込んできては掌が臀部を触り、細い指が後孔辺りをグリグリと撫で回してきた。
浣腸をされたような気分になり臀部の肉をキュッと絞めるように力が入る。
「尚弥っ!」
日野達にバレないように小声で名前を呼ぶが、悪戯に動く指は止まらない。
さっきあんな動画なんか見てしまったからか、変な感覚がして違和感で怖くなる。手を退けようと右手を後ろに回して尚哉の手首を掴む。
すると、渉太の前方がズボンを緩く押し上げている事に気づいて咄嗟に隠すためにその場に屈みこんだ。太腿にグッと力を入れて必死に鎮まるのを待つ。
「渉太どうした?」
唐突に屈みこんだ渉太に違和感を抱いたのか、日野が不思議そうに声を掛けてきた。
今の状態を友達にだけは知られたくない·····。
尚哉はどういう意図でこんなことをしてきたのか検討がつかなかった。
今までそんな素振り見せなかったし·····。
尚弥の行動に戸惑い、見上げて助けを求めるが、悪戯を仕掛けてきた当の本人は無表情に前を見据えたままだった。
窓に寄りかかり、スマホを覗き込むようにして声を掛けた。
演奏の時も感じていたが相変わらず、横顔が綺麗で切れ長の瞳が此方を向いては胸が脈打つ。
「別に、暇だったから」と言ってはピアノの弾いてみた動画を見ているようだった。
周りに動じずに四六時中音楽の事を考えている尚弥は改めて格好良いと思う。
「渉太はいいの?」
「俺、ああいうの苦手だから·····」
「ふーん、渉太は僕とキスしたいとか思わないの?」
「えっ......それは.......その.......」
突然の問いかけに思考回路が止まっては、顔が熱くなった。
あの1年の時以来、尚弥とキスはしていない。
したいと思わないって言ったら嘘になる。
時折、あの時のことを思い出しては鼓動が早くなり、尚弥と距離が近いときはキスがしたいに衝動に駆られるが、自制心が働いて行動にはしてこなかった。
それに、ふわふわと中途半端な関係が続いている中で突然尚弥に迫るのは嫌われそうで勇気はなかった。
渉太は俯いては、どうはぐらかすか、返す言葉に困惑していると尚弥が顔を覗き込んできては掌が臀部を触り、細い指が後孔辺りをグリグリと撫で回してきた。
浣腸をされたような気分になり臀部の肉をキュッと絞めるように力が入る。
「尚弥っ!」
日野達にバレないように小声で名前を呼ぶが、悪戯に動く指は止まらない。
さっきあんな動画なんか見てしまったからか、変な感覚がして違和感で怖くなる。手を退けようと右手を後ろに回して尚哉の手首を掴む。
すると、渉太の前方がズボンを緩く押し上げている事に気づいて咄嗟に隠すためにその場に屈みこんだ。太腿にグッと力を入れて必死に鎮まるのを待つ。
「渉太どうした?」
唐突に屈みこんだ渉太に違和感を抱いたのか、日野が不思議そうに声を掛けてきた。
今の状態を友達にだけは知られたくない·····。
尚哉はどういう意図でこんなことをしてきたのか検討がつかなかった。
今までそんな素振り見せなかったし·····。
尚弥の行動に戸惑い、見上げて助けを求めるが、悪戯を仕掛けてきた当の本人は無表情に前を見据えたままだった。
13
あなたにおすすめの小説
自己肯定感低めの不幸な義弟が完璧な義兄と大揉めに揉める話
あと
BL
「こんな僕をお兄ちゃんは嫌ってるだろうな」
トップ俳優な完璧超人の義理の兄×不幸な自己肯定感低めのネガティブ義理の弟です。
お金ない受けが追い詰められて変なアルバイトしようとしたら、攻めと再会して……?みたいな話です。
攻めがヤンデレ気味で、受けがマジで卑屈なので苦手な人はブラウザバックで。
兄弟は親が離婚してるため、苗字が違います。
攻め:水瀬真広
受け:神崎彼方
⚠️作者は芸能界にもお葬式ににもエアプなので、気にしないでください。
途中でモブおじが出てきます。
義理とはいえ兄弟なので、地雷の人はブラウザバックで。
初投稿です。
初投稿がちょっと人を選ぶ作品なので不安です。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
内容も時々サイレント修正するかもです。
定期的にタグ整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
【完】君に届かない声
未希かずは(Miki)
BL
内気で友達の少ない高校生・花森眞琴は、優しくて完璧な幼なじみの長谷川匠海に密かな恋心を抱いていた。
ある日、匠海が誰かを「そばで守りたい」と話すのを耳にした眞琴。匠海の幸せのために身を引こうと、クラスの人気者・和馬に偽の恋人役を頼むが…。
すれ違う高校生二人の不器用な恋のお話です。
執着囲い込み☓健気。ハピエンです。
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
✻本作品(オリジナル)の結末をif(運命の番)ルートに入れ替えて、他サイトでの投稿を始めました。タイトルは「一度目の結婚で愛も希望も失くした僕が、移住先で運命と出逢い、二度目の結婚で愛されるまで」に変えてます。
オリジナルの本編結末は完全なハッピーエンドとはいえないかもしれませんが、「一度目の〜…」は琳が幸せな結婚をするハッピーエンド一択です。
愛してやまなかった婚約者は俺に興味がない
了承
BL
卒業パーティー。
皇子は婚約者に破棄を告げ、左腕には新しい恋人を抱いていた。
青年はただ微笑み、一枚の紙を手渡す。
皇子が目を向けた、その瞬間——。
「この瞬間だと思った。」
すべてを愛で終わらせた、沈黙の恋の物語。
IFストーリーあり
誤字あれば報告お願いします!
鬼上司と秘密の同居
なの
BL
恋人に裏切られ弱っていた会社員の小沢 海斗(おざわ かいと)25歳
幼馴染の悠人に助けられ馴染みのBARへ…
そのまま酔い潰れて目が覚めたら鬼上司と呼ばれている浅井 透(あさい とおる)32歳の部屋にいた…
いったい?…どうして?…こうなった?
「お前は俺のそばに居ろ。黙って愛されてればいい」
スパダリ、イケメン鬼上司×裏切られた傷心海斗は幸せを掴むことができるのか…
性描写には※を付けております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる