いたずらはため息と共に

常森 楽

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4.踏み込む

216.疲労

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そのまま、指を動かし続ける。
指先だけ、一定の速度で、一定の力で。
ピンポイントで彼女が一番反応するところを擦り続ける。
「んぁっ…ぁんッ、ぁあっ、ハァッ、あっ…」
連続でイったからか、さっきよりも大きく体を揺らした。
まだ、続ける。
「ハァッ、ハァッ…ぁぁっ、あっ、んぅっ…」
「気持ちいい?」
指の速度を遅くする。
彼女がコクコクと何度も頷くけど、そんなんじゃ、だめ。
「気持ちいい?」
さらに指の速度を遅くする。
「…きも、ちぃ…きもちぃ、よ…ハァッ…」
少しだけ、速度を上げる。
「んぅっ…きもち、ぃっ」
「イきたい?」
彼女は唾をゴクリと飲んで「イきたい…」と小さく言う。
「いいよ」
速度を戻す。
「んぅぅっ…!」
指先だけを左右に動かす。
変に力まなければ長時間していられるし、ずっと相手を気持ちよくさせてあげられる。

穂は、余韻をあげなくても、何度もイく。
…私自身は、あんまり連続イきはできない体質なんだけど。
汗を額からタラタラ流して、全身の肌がしっとりしてくる。
私は、この、穂の汗が好き。
だから、突起を舐めるのをやめて、全身を舐める。
マシュマロみたいにやわらかい乳房を舐めて、少しずつ、下にさがっていく。
へそを舐めると、ビクッと反応して、彼女のお腹がへこむ。
一度舌を口のなかにしまって、乾いた舌に唾液を含ませる。
彼女の太ももに舌を這わす。
この姿勢になると、手を曲げなきゃいけなくて、少し指が辛くなる。

それでも指を止めずにいると、彼女のタイミングで、彼女は果てる。
ずっと同じペースでクリトリスを弄り続けているから、どのタイミングで彼女がイくかはわからない。
それではつまらないから、緩急をつける。
穂の足が私の肩に乗って、絡められる。
「ぁっ、あぁっ、んっ、気持ちいぃ、気持ちいぃ…永那、ちゃん…んっ」
指を速めたところで、彼女がイく。

彼女の足に体が固定されてしまったから、私はゆっくり、彼女のなかに指を挿れることにする。
「んあっ…!」
「痛くない?」
「だ、だい、じょう、ぶ…」
初めての日は1本にしたけど、穂の体はすぐに私に馴染んで、2本挿れても全く問題ないみたいだった。
まずは普通に…入り口のGスポット。
2本の指を折り曲げて、上顎のようにザラザラしているところを優しく撫でる。
少しずつペースを上げて、指の平でトントンと優しく叩くように押す。
軽く出し入れしてあげると「ぁああっ、んぅっ、ハァッ…あっ、あぁっん…」と彼女はイく。
クリトリスを舌先で舐めながら、もう一度。
キュゥッと彼女の膣が締まっていく。
私の指を飲み込もうとするみたいに、なかがキツくなる。
「ンンっ、ハァッ…んぁあっ…!」

膣に導かれるように、奥に進む。
ここを指の平で撫でると…「んっ、だ、だめ…」彼女が薄く目を開いて、こちらを見る。
「なにが、だめ?」
指の動きを止めずに、手首も使って、動きを大きくする。
「だめ、ぇ…んんぅっ、ぁっ…んっ、出ちゃいそう…だから…ホン、トに…」
膀胱が刺激されるのか、彼女はそう言う。
彼女の愛液が泡立って、透明だったのが、白く変色する。
「可愛い。…出していいよ」
眉間にシワを寄せて「ち、千陽の…」
ああ、そうだった。忘れてた。
…まあ、どうでもいい。
そのまま刺激を与え続けると「あぁっ、ハァッ…あっ…」と、彼女がイく。
さらになかがキツくなる。
楽しい。
…今で何回イったかな?

「穂、うつ伏せ」
「んぅぅ…」
ガクガクと足を震わせて、痙攣が止まらないみたいだった。
少し、睨まれる。
仕方ないから、指を曲げずに、ゆっくり指を出し入れして、余韻を味わわせてあげる。
小休憩。
「ハァ、ハァ」と彼女の荒い息が部屋に響く。
…ああ、可愛い。
こんなに汗をかいている姿を見られるのは、私だけだよ?
いつも清潔感があって、最近はよく笑うようになったけど、それでも自分にも他人にも厳しくて、真面目な穂の…こんな、淫らな姿、見られるのは…私だけだよ。
千陽が、穂のどんな姿を見ているのかも興味があるけど…。
でも、千陽は穂をさわれないんだから、やっぱり、こんな姿を見れるのは私だけだよね。

「穂、うつ伏せになって」
彼女の荒い息が少し落ち着いてきて、私は言う。
彼女の足を肩からおろしてあげる。
指を抜いて、それを舐める。
彼女を汚さないように薬指と中指だけ浮かして、彼女の太ももに触れる。
うつ伏せになるのを手伝ってあげて、彼女は息を切らしながら、なんとかうつ伏せになった。
膝を立たせて、お尻を上げる。
倒れそうになるから、両足で彼女を挟む。
穂の、全部、まる見え。
お尻の穴…いつかこっちも開発したい。
…お尻側のGスポットが気持ちいいくらいだから、きっと穂、お尻の穴も感じるよね?
今のうちから、開発しておかないとね。

彼女の穴に舌を這わす。
ビクッとお腹が丸まって、猫背になる。
「え、永那ちゃ、ん…!だめ…きた、ない、から…ハァッ」
独特な匂い。
でも、べつに嫌いじゃないよ。
舌をなかに挿れると「あぁっ…!だ、だめ、だめ、永那、ちゃん…だめ…!」一生懸命呼吸を繰り返しながら、バタバタ暴れようとする。
両足で体を挟んでいるし、両手でがっちりお尻を掴んでいるから、無駄なのに。
しばらく暴れる彼女を無視しながら、堪能する。
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