77 / 189
077 悩み
しおりを挟む
幼くして邪神の呪いに罹った者は強力なギフトを持っている可能性が高い。
コルネリア、リリー、クラウディアの例しかないから確実とは言えないが、ギフトの能力でできることが決まるこの世界では、有能なギフト持ちなんて何人でも欲しい。
その可能性があるなら、オレはどこへなりとも行って治療するつもりだ。
そして、新たにわかったことだが、アルトマイヤー将軍のような例もある。
これまで邪神の呪いは先天的なものだと考えられてきたが、後天的に邪神の呪いに罹ることもあるのだ。
アルトマイヤー将軍のような国の重要人物が後天的に邪神の呪いに罹る。
オレはそこに何者かの意図を感じざるを得ない。
未だに確証はないが、もし本当に邪神が呪っていると考えるならば、一応の筋は通るのだ。
強力なギフトを持つ子どもを将来の危険と判断して呪って殺していく。
有能な王国の高官を呪い殺して王国を弱体化させる。
すべては邪神が復活した時に少しでも優位に事を運ぶために。
実際に、ゲームではアルトマイヤー将軍が最悪のタイミングで死に、王国軍は邪神軍に敗れてしまった。
そんな悲劇をこの世界で再現するわけにはいかない。
オレはエレオノーレに話を通して、王国中の邪神の呪いの疑いがある者を治療する用意があることを大々的に周知してもらった。
ギフトが使えないのは女神が見限ったわけではなく、邪神がギフトの力を阻んでいるのだと説明し、アルトマイヤー将軍の例を出して、邪神の呪いに罹ることは、恥ずかしくないことだと繰り返し説明もした。
だが、やはり今までのギフトを使えない者は人間にあらずという考えが浸透しているのか、申し出てくれたのは少数にとどまっているのが現状だ。
それもこれも、教会が長年にわたって邪神の呪いを解呪することができなかったせいだ。
教会にとって、自分たちが病気を治せないというのは恥でしかない。だから、邪神の呪いに罹った者をギフトも使えない者は人間にはあらずと言って切り捨てた。
本当にロクなことをしないな、教会は。
潰してしまった方がいいんじゃないか? 明らかに利敵行為だろ!
ただ、今まで治療系のギフト持ちを集め、治療の一切を取り仕切ってきた教会の権力は絶大だ。潰すのは難しい。
くそったれ!
そんないいところがまるでない教会だが、オレの取り込みに必死なようだ。最近は手紙だけではなく、金品を持った使者がバウムガルテンの屋敷を訪れる。どうにか教会の所属してくださいって感じだな。
金品以外にも、新しく教会を建てるからそこの責任者になってくれとか、バウムガルテン領の発展に協力するとか、ついには女まで使ってオレを篭絡しようと必死だ。
オレがタダの平民だったら、無理やり教会の所属にされていただろうな。貴族で助かった。
そういえば、教会といえば教会にはメインヒロインが一人居たな。こっちはリーンハルトと上手くいっているといいんだが……。
そうだった。そのリーンハルトも悩みの種だ。
今のままではどう考えてもリーンハルトとエレオノーレの関係は上手くいきそうにない。エレオノーレにとってリーンハルトなんかよりもオレの方が親しいくらいだ。
というか、リーンハルトはたしかに恋多き男だったが、それでもエレオノーレを一番に考えているところが魅力的だったのに。
なぜ、平然と三股を狙うようなクズ男になってしまったんだよ……。
たしかにコルネリアもクラウディアもエレオノーレクラスの美少女だけれども! だからって三股なんて狙うな!
おかげでクラス内ではリーンハルトはかなり浮いている。まぁうん、正直に言おう。リーンハルトは嫌われている。
こんな主人公の姿は見たくなかったなぁ……。
このままでいいのか?
あんな主人公で、本当に邪神を倒せるのか?
不安しかねえよ……。
「あぁあああぁぁあああぁぁぁあああああああ……。もうどうすんだよ……?」
力ない声が口から漏れた。
もうほんと、女神さまとやらの不思議パワーで邪神消滅しないかなぁ……。
コンコンコンッ!
「ん?」
王都のバウムガルテン邸の暗い自室の中。控えめにノックの音が飛び込んできた。
「またリリーが来たのか?」
リリーにはオレのベッドに裸で忍び込んだ前科があるからな。破天荒な行動が多いリリーにも部屋のカギは突破できなかったようだ。
「ふぅ……」
オレはベッドから降りると、月明かりを頼りにドアまで歩いていく。
ガチャリと鍵を開けドアを開くと、月明かりに輝く銀髪が見えた。
「リア?」
「お兄さま……。こんな時間にごめんなさい……」
「どうしたんだい、リア? 震えてる……?」
「怖い夢を見てしまって……。それで、それで……」
「そっか。とりあえず入りなよ。今夜は一緒に寝ようか」
「いいの……?」
「リアならいつでも大歓迎さ」
コルネリアと一緒にベッドに入る。コルネリアの体温を感じてなんだかくすぐったかった。
「あったかい……」
「さあ、もうおやすみ。悪夢なんてお兄さまが吹き飛ばしてあげよう」
「うふふ、はい……」
その日はコルネリアと一緒に寝た。翌日、オレを起こしに来たリリーにずるいと叫ばれて、今度はリリーと一緒に寝ると約束してしまったのは早まったかもしれないな。
コルネリア、リリー、クラウディアの例しかないから確実とは言えないが、ギフトの能力でできることが決まるこの世界では、有能なギフト持ちなんて何人でも欲しい。
その可能性があるなら、オレはどこへなりとも行って治療するつもりだ。
そして、新たにわかったことだが、アルトマイヤー将軍のような例もある。
これまで邪神の呪いは先天的なものだと考えられてきたが、後天的に邪神の呪いに罹ることもあるのだ。
アルトマイヤー将軍のような国の重要人物が後天的に邪神の呪いに罹る。
オレはそこに何者かの意図を感じざるを得ない。
未だに確証はないが、もし本当に邪神が呪っていると考えるならば、一応の筋は通るのだ。
強力なギフトを持つ子どもを将来の危険と判断して呪って殺していく。
有能な王国の高官を呪い殺して王国を弱体化させる。
すべては邪神が復活した時に少しでも優位に事を運ぶために。
実際に、ゲームではアルトマイヤー将軍が最悪のタイミングで死に、王国軍は邪神軍に敗れてしまった。
そんな悲劇をこの世界で再現するわけにはいかない。
オレはエレオノーレに話を通して、王国中の邪神の呪いの疑いがある者を治療する用意があることを大々的に周知してもらった。
ギフトが使えないのは女神が見限ったわけではなく、邪神がギフトの力を阻んでいるのだと説明し、アルトマイヤー将軍の例を出して、邪神の呪いに罹ることは、恥ずかしくないことだと繰り返し説明もした。
だが、やはり今までのギフトを使えない者は人間にあらずという考えが浸透しているのか、申し出てくれたのは少数にとどまっているのが現状だ。
それもこれも、教会が長年にわたって邪神の呪いを解呪することができなかったせいだ。
教会にとって、自分たちが病気を治せないというのは恥でしかない。だから、邪神の呪いに罹った者をギフトも使えない者は人間にはあらずと言って切り捨てた。
本当にロクなことをしないな、教会は。
潰してしまった方がいいんじゃないか? 明らかに利敵行為だろ!
ただ、今まで治療系のギフト持ちを集め、治療の一切を取り仕切ってきた教会の権力は絶大だ。潰すのは難しい。
くそったれ!
そんないいところがまるでない教会だが、オレの取り込みに必死なようだ。最近は手紙だけではなく、金品を持った使者がバウムガルテンの屋敷を訪れる。どうにか教会の所属してくださいって感じだな。
金品以外にも、新しく教会を建てるからそこの責任者になってくれとか、バウムガルテン領の発展に協力するとか、ついには女まで使ってオレを篭絡しようと必死だ。
オレがタダの平民だったら、無理やり教会の所属にされていただろうな。貴族で助かった。
そういえば、教会といえば教会にはメインヒロインが一人居たな。こっちはリーンハルトと上手くいっているといいんだが……。
そうだった。そのリーンハルトも悩みの種だ。
今のままではどう考えてもリーンハルトとエレオノーレの関係は上手くいきそうにない。エレオノーレにとってリーンハルトなんかよりもオレの方が親しいくらいだ。
というか、リーンハルトはたしかに恋多き男だったが、それでもエレオノーレを一番に考えているところが魅力的だったのに。
なぜ、平然と三股を狙うようなクズ男になってしまったんだよ……。
たしかにコルネリアもクラウディアもエレオノーレクラスの美少女だけれども! だからって三股なんて狙うな!
おかげでクラス内ではリーンハルトはかなり浮いている。まぁうん、正直に言おう。リーンハルトは嫌われている。
こんな主人公の姿は見たくなかったなぁ……。
このままでいいのか?
あんな主人公で、本当に邪神を倒せるのか?
不安しかねえよ……。
「あぁあああぁぁあああぁぁぁあああああああ……。もうどうすんだよ……?」
力ない声が口から漏れた。
もうほんと、女神さまとやらの不思議パワーで邪神消滅しないかなぁ……。
コンコンコンッ!
「ん?」
王都のバウムガルテン邸の暗い自室の中。控えめにノックの音が飛び込んできた。
「またリリーが来たのか?」
リリーにはオレのベッドに裸で忍び込んだ前科があるからな。破天荒な行動が多いリリーにも部屋のカギは突破できなかったようだ。
「ふぅ……」
オレはベッドから降りると、月明かりを頼りにドアまで歩いていく。
ガチャリと鍵を開けドアを開くと、月明かりに輝く銀髪が見えた。
「リア?」
「お兄さま……。こんな時間にごめんなさい……」
「どうしたんだい、リア? 震えてる……?」
「怖い夢を見てしまって……。それで、それで……」
「そっか。とりあえず入りなよ。今夜は一緒に寝ようか」
「いいの……?」
「リアならいつでも大歓迎さ」
コルネリアと一緒にベッドに入る。コルネリアの体温を感じてなんだかくすぐったかった。
「あったかい……」
「さあ、もうおやすみ。悪夢なんてお兄さまが吹き飛ばしてあげよう」
「うふふ、はい……」
その日はコルネリアと一緒に寝た。翌日、オレを起こしに来たリリーにずるいと叫ばれて、今度はリリーと一緒に寝ると約束してしまったのは早まったかもしれないな。
49
あなたにおすすめの小説
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
詠唱? それ、気合を入れるためのおまじないですよね? ~勘違い貴族の規格外魔法譚~
Gaku
ファンタジー
「次の人生は、自由に走り回れる丈夫な体が欲しい」
病室で短い生涯を終えた僕、ガクの切実な願いは、神様のちょっとした(?)サービスで、とんでもなく盛大な形で叶えられた。
気がつけば、そこは剣と魔法が息づく異世界。貴族の三男として、念願の健康な体と、ついでに規格外の魔力を手に入れていた!
これでようやく、平和で自堕落なスローライフが送れる――はずだった。
だが、僕には一つ、致命的な欠点があった。それは、この世界の魔法に関する常識が、綺麗さっぱりゼロだったこと。
皆が必死に唱える「詠唱」を、僕は「気合を入れるためのおまじない」だと勘違い。僕の魔法理論は、いつだって「体内のエネルギーを、ぐわーっと集めて、どーん!」。
その結果、
うっかり放った火の玉で、屋敷の壁に風穴を開けてしまう。
慌てて土魔法で修復すれば、なぜか元の壁より遥かに豪華絢爛な『匠の壁』が爆誕し、屋敷の新たな観光名所に。
「友達が欲しいな」と軽い気持ちで召喚魔法を使えば、天変地異の末に伝説の魔獣フェンリル(ただし、手のひらサイズの超絶可愛い子犬)を呼び出してしまう始末。
僕はただ、健康な体でのんびり暮らしたいだけなのに!
行く先々で無自覚に「やりすぎ」てしまい、気づけば周囲からは「無詠唱の暴君」「歩く災害」など、実に不名誉なあだ名で呼ばれるようになっていた……。
そんな僕が、ついに魔法学園へ入学!
当然のように入学試験では的を“消滅”させて試験官を絶句させ、「関わってはいけないヤバい奴」として輝かしい孤立生活をスタート!
しかし、そんな規格外な僕に興味を持つ、二人の変わり者が現れた。
魔法の真理を探求する理論オタクの「レオ」と、強者との戦いを求める猪突猛進な武闘派女子の「アンナ」。
この二人との出会いが、モノクロだった僕の世界を、一気に鮮やかな色に変えていく――!
勘違いと無自覚チートで、知らず知らずのうちに世界を震撼させる!
腹筋崩壊のドタバタコメディを軸に、個性的な仲間たちとの友情、そして、世界の謎に迫る大冒険が、今、始まる!
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ケモ耳っ娘になったからにはホントはモフられたい~前世はSランク冒険者だったのでこっそり無双します~
都鳥
ファンタジー
~前世の記憶を持つ少女は、再び魔王討伐を目指す~
私には前世の記憶がある。
Sランクの冒険者だった前世の私は、あるダンジョンでうっかり死んでしまい、狼の耳と尾をもつ獣人として転生した。
生まれ変わっても前世のスキルをそのまま受け継いでいた私は、幼い頃からこっそり体を鍛えてきた。
15歳になった私は、前世で暮らしていたこの町で、再び冒険者となる。
そして今度こそ、前世で果たせなかった夢を叶えよう。
====================
再び冒険者となったリリアンは、前世の知識と縁で手に入れた強さを隠しながら、新しい仲間たちと共にさらに上を目指す。そして前世の仲間との再会し、仲間たちのその後を知る。
リリアンの成長と共に、次第に明らかになっていく彼女の前世と世界の謎。。
その前世ではいったい何があったのか。そして彼女は何を成し遂げようとしているのか……
ケモ耳っ娘リリアンの新しい人生を辿りながら、並行して綴られる前世の物語。そして彼女と仲間たちの成長や少しずつ解かれる世界の真実を追う。そんな物語です。
-------------------
※若干の残酷描写や性的な事を連想させる表現があります。
※この作品は「小説家になろう」「ノベルアップ+」「カクヨム」にも掲載しております。
『HJ小説大賞2020後期』一次通過
『HJ小説大賞2021後期』一次通過
『第2回 一二三書房WEB小説大賞』一次通過
『ドリコムメディア大賞』中間予選通過
『マンガBANG×エイベックス・ピクチャーズ 第一回WEB小説大賞』一次通過
『第7回キネティックノベル大賞』一次通過
男爵家の厄介者は賢者と呼ばれる
暇野無学
ファンタジー
魔法もスキルも授からなかったが、他人の魔法は俺のもの。な~んちゃって。
授けの儀で授かったのは魔法やスキルじゃなかった。神父様には読めなかったが、俺には馴染みの文字だが魔法とは違う。転移した世界は優しくない世界、殺される前に授かったものを利用して逃げ出す算段をする。魔法でないものを利用して魔法を使い熟し、やがては無敵の魔法使いになる。
序盤でざまぁされる人望ゼロの無能リーダーに転生したので隠れチート主人公を追放せず可愛がったら、なぜか俺の方が英雄扱いされるようになっていた
砂礫レキ
ファンタジー
35歳独身社会人の灰村タクミ。
彼は実家の母から学生時代夢中で書いていた小説をゴミとして燃やしたと電話で告げられる。
そして落ち込んでいる所を通り魔に襲われ死亡した。
死の間際思い出したタクミの夢、それは「自分の書いた物語の主人公になる」ことだった。
その願いが叶ったのか目覚めたタクミは見覚えのあるファンタジー世界の中にいた。
しかし望んでいた主人公「クロノ・ナイトレイ」の姿ではなく、
主人公を追放し序盤で惨めに死ぬ冒険者パーティーの無能リーダー「アルヴァ・グレイブラッド」として。
自尊心が地の底まで落ちているタクミがチート主人公であるクロノに嫉妬する筈もなく、
寧ろ無能と見下されているクロノの実力を周囲に伝え先輩冒険者として支え始める。
結果、アルヴァを粗野で無能なリーダーだと見下していたパーティーメンバーや、
自警団、街の住民たちの視線が変わり始めて……?
更新は昼頃になります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる