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第二十一章 暗殺の夜
21-7 エドナサイド
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あたし達は何とか、同盟軍の本陣に侵入してきた刺客を見つけ出して捕らえたり、倒したりしたんだよ。
だけど、被害が大きいんだよ。刺客が使っていた武器には、毒が塗られていたらしくって、辛うじて、生きていた方も、その毒で亡くなったんだよ。
だけど、ネールさんが残した解毒方法の中に刺客が使っていた毒に適用していたのがあって、毒が回り切っていない方は命を取り留めることはできたんだよ。
やっぱり、いい人なのかな? 悪女と、いかにも、悪い人のように言われいるらしいけど。
「チーちゃん。大分、敵の気配がなくなっているわ」
「それは、良かったわ~」
「だけど、殺意を隠しているだけで、まだ潜伏している可能性はあるから、気を引き締めて」
「取り敢えず、アニーとギルティには、現状を総大将であるセシル王で伝達に行かせている」
「しかし、皆さん、大丈夫ッスかな? これでは、夜明けまで休むことすらできないッスよ」
「あ! こちらに居ましたか皆様! 無事で何よりですね」
この声はレティさんなんだよ。レティさんが来てくれたんだよ。
「あ! レティさん! レティさんも、無事だったんですね」
「わぁ……、デケぇ……、じゃなかった。……ええ、大変でしたが、あなた方の働きで難を逃れました」
レティさんがあたし達に近づこうとした時、カチュアさんが、あたしの目の前に入ってきて、レティさんに剣の先を向けたんだよ。
「待って、エドナちゃん」
「カチュアさん、どうしたんですか?」
いきなりだったから、ビックリしたんだよ。
「あなたは、誰? あなたは、レティちゃんでは、ないでしょ?」
「え? どこから、どう見ても、レティでしょ? 何を言っているんですか?」
「まさか、このレティは偽物?」
「そーよ~。この人は、レティちゃんじゃないわ~」
「よし! 仕留めよ!」
メリアさんは、メイスと言って、殴ったら痛そうな、ハンマー見たいな杖を取り出したんだよ。
「ちょっと! な、何で、あっさり納得しちゃうの!? おかしいでしょ?! そりゃあ、敵が同盟軍の方々に変装して潜伏しているから、疑うのも分かるんだけどさ。そう簡単に、私が偽物と判断されるのも、納得いかないわよ!」
「……呆れた。あんた、初めから、演じる気がないだろ? 明らかに、レティの口調ではないですわね? カチュアが偽物と言われたら、違和感だらけだよ」
はうう。あたしでも、この人がレティさんじゃないことは、分かるんだよ。レティさん、
でも、メリアさんも、さっきから、ユミルさん見たいな喋り方をすれば、時々、男性らしい喋り方をしているんだよ。喋り方を変えるのは流行りなのかな?
「……ああ。あっさり、バレちゃったか。やはり、小細工はいらないか。とっとと、仕留めますか」
突然、レティさんの偽物の目の前から、黒い渦が出現したんだよ。その渦のから、鞘が出てきたんだよ。
だけど、その鞘は、納めている刃部分がとても長いんだよ。レティさんの偽物の背丈よりも、長いんだよ。
そして、鞘を抜くと、細長い剣が出てきたんだよ。カチュアさんが使っている大剣とは、また違った大きな剣なんだよ。
「さあ、行きますか!」
「危ないわ~~」
レティさんの偽物は長い剣を、薙ぎ払うように切り掛ってきたんだよ。
あたしとスイレンさんは、カチュアさん抱かれて、何とか、攻撃を飛び跳ねて躱したんだよ。アンリさんとメリアさんも躱せたようなんだよ。あの剣は、とても長いから、攻撃範囲も広いんだよ。
「ふ~~ん。あさっり、躱されちゃったわね。とっとと、楽になれば、いいのに」
「チーちゃん、危ない!!」
レティさんの偽物は長い剣で、空中にいるカチュアさん目掛けて突き刺そうとしてきたんだよ。
はうう。剣の先が、すぐ目の前まで迫って来ているんだよ。
パッキーーーーーン!!!
カチュアさんは、空中でいるにも関わらず、レティさんの偽物の長い剣を踵蹴りで、真っ二つに折ったんだよ。
「やば! これ、人間の力技じゃないでしょ!?」
すぐさま、レティさんの偽物は後方へ下がっていったんだよ。
「……あ! 分かった。蒼い髪の方のおっぱいちゃんが、噂の蒼い炎が使えるヴァルキュリア族ね。一人仕留めるだけに大げさ過ぎると思ったら、相手にするのは結構厳しい相手ね。う~ん、どうしよう?」
「どうしようじゃねぇだろ! おい! テメェー! いつまでも、レティの顔でいるなよ! 変装を解けよ! もうバレているんだから!」
「いいえ~、メリアちゃん。あの人、レティちゃんではないけど、初めから変装はしていないわ~。お顔は、レティちゃんに、そっくりなだけだわ~」
「そうなんでッスか? でも、あの人はレティさんじゃないッスよね?」
「つまり素顔がレティの顔そのまま!? 双子みたいだな。それとも、何とかゲンガーと呼ばれる、相手の姿形にそっくりに化ける魔物かなんか? 実際に、いるかどうかわからない、魔物だけど」
「あれ? 確かレティさんには、双子の妹がいたはずッス。……まさか! あの人は……」
「そうでーす! 私がレティお姉ちゃんの双子の妹のリティちゃんでーす!」
あの人がレティさんの妹さんなんだね。レティさんの顔とそっくりなんだよ。でも、何で、その妹さんが、同盟軍の人達の命を奪おうとしたのかな? レティさんがいるのに。
「ところで、蒼い髪のおっぱいちゃん。あなた、確か、キルに足止めされていたはずだったよね? キルはどうしたの? 殺したの?」
「それなら、たぶん海がある方目掛けて、投げつけたわ~。たぶん、死んでいないわ~」
「ふーん。あのキルがねえ。だけど、その実力、本物みたいだね。本当なら、あなたを仕留めれば任務は完了だけど、作戦は失敗。私達の狙いは、蒼い髪のおっぱいちゃん、あなただけよ。けど、仕留める前にあっさり正体を見破られちゃったし、強いし、それにおっぱいでかいし、作戦の実行は難しそうね。組織の仲間は殆どやられちゃったし。あの力を使って、勝てそうもないわね。それに、力使ったら、あいつに説教されるのも嫌だし、ここは退くしか……」
バチバチバチバチ!!! ゴッローーーーーーン!!!
突然、あたし達とリティの間に、雷が落ちてきたんだよ。
あれ? 落ちて来た、雷の中から誰かがいるんだよ。
「やっと、会えだぜ! リティ! のこのこと、こんなところに侵入してくるなんて!」
その人は、ソフィアさんだったんだよ。でも、いつもより顔が怖いんだよ。
だけど、被害が大きいんだよ。刺客が使っていた武器には、毒が塗られていたらしくって、辛うじて、生きていた方も、その毒で亡くなったんだよ。
だけど、ネールさんが残した解毒方法の中に刺客が使っていた毒に適用していたのがあって、毒が回り切っていない方は命を取り留めることはできたんだよ。
やっぱり、いい人なのかな? 悪女と、いかにも、悪い人のように言われいるらしいけど。
「チーちゃん。大分、敵の気配がなくなっているわ」
「それは、良かったわ~」
「だけど、殺意を隠しているだけで、まだ潜伏している可能性はあるから、気を引き締めて」
「取り敢えず、アニーとギルティには、現状を総大将であるセシル王で伝達に行かせている」
「しかし、皆さん、大丈夫ッスかな? これでは、夜明けまで休むことすらできないッスよ」
「あ! こちらに居ましたか皆様! 無事で何よりですね」
この声はレティさんなんだよ。レティさんが来てくれたんだよ。
「あ! レティさん! レティさんも、無事だったんですね」
「わぁ……、デケぇ……、じゃなかった。……ええ、大変でしたが、あなた方の働きで難を逃れました」
レティさんがあたし達に近づこうとした時、カチュアさんが、あたしの目の前に入ってきて、レティさんに剣の先を向けたんだよ。
「待って、エドナちゃん」
「カチュアさん、どうしたんですか?」
いきなりだったから、ビックリしたんだよ。
「あなたは、誰? あなたは、レティちゃんでは、ないでしょ?」
「え? どこから、どう見ても、レティでしょ? 何を言っているんですか?」
「まさか、このレティは偽物?」
「そーよ~。この人は、レティちゃんじゃないわ~」
「よし! 仕留めよ!」
メリアさんは、メイスと言って、殴ったら痛そうな、ハンマー見たいな杖を取り出したんだよ。
「ちょっと! な、何で、あっさり納得しちゃうの!? おかしいでしょ?! そりゃあ、敵が同盟軍の方々に変装して潜伏しているから、疑うのも分かるんだけどさ。そう簡単に、私が偽物と判断されるのも、納得いかないわよ!」
「……呆れた。あんた、初めから、演じる気がないだろ? 明らかに、レティの口調ではないですわね? カチュアが偽物と言われたら、違和感だらけだよ」
はうう。あたしでも、この人がレティさんじゃないことは、分かるんだよ。レティさん、
でも、メリアさんも、さっきから、ユミルさん見たいな喋り方をすれば、時々、男性らしい喋り方をしているんだよ。喋り方を変えるのは流行りなのかな?
「……ああ。あっさり、バレちゃったか。やはり、小細工はいらないか。とっとと、仕留めますか」
突然、レティさんの偽物の目の前から、黒い渦が出現したんだよ。その渦のから、鞘が出てきたんだよ。
だけど、その鞘は、納めている刃部分がとても長いんだよ。レティさんの偽物の背丈よりも、長いんだよ。
そして、鞘を抜くと、細長い剣が出てきたんだよ。カチュアさんが使っている大剣とは、また違った大きな剣なんだよ。
「さあ、行きますか!」
「危ないわ~~」
レティさんの偽物は長い剣を、薙ぎ払うように切り掛ってきたんだよ。
あたしとスイレンさんは、カチュアさん抱かれて、何とか、攻撃を飛び跳ねて躱したんだよ。アンリさんとメリアさんも躱せたようなんだよ。あの剣は、とても長いから、攻撃範囲も広いんだよ。
「ふ~~ん。あさっり、躱されちゃったわね。とっとと、楽になれば、いいのに」
「チーちゃん、危ない!!」
レティさんの偽物は長い剣で、空中にいるカチュアさん目掛けて突き刺そうとしてきたんだよ。
はうう。剣の先が、すぐ目の前まで迫って来ているんだよ。
パッキーーーーーン!!!
カチュアさんは、空中でいるにも関わらず、レティさんの偽物の長い剣を踵蹴りで、真っ二つに折ったんだよ。
「やば! これ、人間の力技じゃないでしょ!?」
すぐさま、レティさんの偽物は後方へ下がっていったんだよ。
「……あ! 分かった。蒼い髪の方のおっぱいちゃんが、噂の蒼い炎が使えるヴァルキュリア族ね。一人仕留めるだけに大げさ過ぎると思ったら、相手にするのは結構厳しい相手ね。う~ん、どうしよう?」
「どうしようじゃねぇだろ! おい! テメェー! いつまでも、レティの顔でいるなよ! 変装を解けよ! もうバレているんだから!」
「いいえ~、メリアちゃん。あの人、レティちゃんではないけど、初めから変装はしていないわ~。お顔は、レティちゃんに、そっくりなだけだわ~」
「そうなんでッスか? でも、あの人はレティさんじゃないッスよね?」
「つまり素顔がレティの顔そのまま!? 双子みたいだな。それとも、何とかゲンガーと呼ばれる、相手の姿形にそっくりに化ける魔物かなんか? 実際に、いるかどうかわからない、魔物だけど」
「あれ? 確かレティさんには、双子の妹がいたはずッス。……まさか! あの人は……」
「そうでーす! 私がレティお姉ちゃんの双子の妹のリティちゃんでーす!」
あの人がレティさんの妹さんなんだね。レティさんの顔とそっくりなんだよ。でも、何で、その妹さんが、同盟軍の人達の命を奪おうとしたのかな? レティさんがいるのに。
「ところで、蒼い髪のおっぱいちゃん。あなた、確か、キルに足止めされていたはずだったよね? キルはどうしたの? 殺したの?」
「それなら、たぶん海がある方目掛けて、投げつけたわ~。たぶん、死んでいないわ~」
「ふーん。あのキルがねえ。だけど、その実力、本物みたいだね。本当なら、あなたを仕留めれば任務は完了だけど、作戦は失敗。私達の狙いは、蒼い髪のおっぱいちゃん、あなただけよ。けど、仕留める前にあっさり正体を見破られちゃったし、強いし、それにおっぱいでかいし、作戦の実行は難しそうね。組織の仲間は殆どやられちゃったし。あの力を使って、勝てそうもないわね。それに、力使ったら、あいつに説教されるのも嫌だし、ここは退くしか……」
バチバチバチバチ!!! ゴッローーーーーーン!!!
突然、あたし達とリティの間に、雷が落ちてきたんだよ。
あれ? 落ちて来た、雷の中から誰かがいるんだよ。
「やっと、会えだぜ! リティ! のこのこと、こんなところに侵入してくるなんて!」
その人は、ソフィアさんだったんだよ。でも、いつもより顔が怖いんだよ。
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