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第十二章 私の名は
12-7 ナギサイド
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カチュアと思考が狂ったキルとの一騎打ちが始まる。完全にカチュアの意思を無視しているが。
「ぎゃは! は! は! さあ! 始めようぜ!」
「早く終わらせたいわ~」
目の前に、殺気を纏った輩がいるにも、関わらず、やる気のない態度を出すカチュア。逆に余裕ありそうに見えるな。
「行くぜ!! ぎゃっは!!!」
キルが武器である短剣を左右に振るうたび、刃から、黒色の真空波が放たれる。
しかし、まあ、いつものことだが、カチュアは軽々と攻撃を躱していく。この怒涛の攻撃は、未来でも、見えなければ避けられそうもない攻撃だ。それでも関わらず、カチュアは攻撃を躱せるんだ。
まあ、この避け方には、いつもの避け方ではない。いや、避け方自体違いはないだ。違いがあるとするなら、気持ちだ。それは、カチュアには、生気を感じられない程、やる気がないんだ。普段だったら、美しく綺麗に避けるんだが。
「行くわよ~」
カチュアは大剣をキル目掛けて投げつけた。
キルは投げつけられ大剣を躱した。カチュアにしては、当てに行っていたと思っていた。カチュアは敵だろうか、殺さないからだ。それとも、カチュアは投げた大剣を躱されるとわかっていたのか?
ドカーーーン!!!
投げた大剣が壁に激突して、壁に大きな穴が空いた。てか、砦の外まで、見えていないか? 相変わらずのバカ力だな。
「今度は接近戦で行かせてもらうぜ!」
キルの両手に持っている短剣から黒い靄が出現した。アニーがいうには、殺傷力を高める魔術だっけ? 当たれば、綺麗に切断するらしい。
そして、キルが攻撃を仕掛けてきた。
それに対して、カチュアは蹴りだけで対抗。カチュアの靴には、仕込み刃があり、それで、キルの短剣捌きを受け止めている。仕込み刃には、魔術を反射される性質の鉱石しているから、あの殺傷力を高める魔術を弾けられるのか。
それにしても、カチュアの体柔らかいな。足を百八十度上げられるのか。
でも、何で、全身、蒼い炎を纏わないんだ? 蒼い炎を使うのに、リスクはあるけど、あの黒い刃に当たれば、斬れてしまうのに。
ドーーーン!
「ぐはは!!!」
一騎打ちの際に突如、キルの頭目掛けて、大剣が飛んできた。その剣の柄の部分が、キルの頭を直撃した。
その大剣は、さっき、カチュアが投げつけた大剣だ。剣はカチュアの手元へ戻っていった。実は剣の柄の部分には、ワイヤーで繋がれていて、そのワイヤーを引っ張ることで、投げつけた剣が飛びながら戻ってきた。その途中でキルの頭に直撃したのだ。
ぶつかった拍子で、倒れたキルが立ち上がった。
「つまらん、つまらん、つまらん、つまらん、つまらん、つまらん、つまらぁーーーん!!!」
奇声をあげるキル。
「ふざけやがって!! 今ので、殺せていただろうに!!!」
確かに、当たったところは、持ち手の部分だった。やろうと思えば、刃の部分で、キルに、当たられたはずだ。
「まだ、本気で戦ってくれねえかよおおおおおおお!!!」
「あなたと戦っている暇はないのよ~」
「ああ? テメェーは私と戦う以外、選択肢何てねぇんだよ!」
無茶苦茶だな。
あんな、ゲスな行為をした相手でも、命を奪わないんだなカチュアは。逆にカチュアが命奪う相手って、どういう人だっけな?
私の覚えだと、確か、魔物化した人や、魔物のように凶暴になった人だよね? キルはこんなんだが、それらに該当しないってことか。いや、言動だけ見れば、魔物そのものだが。
「あなたが、そういっても、単語彼が暴れたら、わたし達が争っている、暇はないわ~。そろそろ、逃げないといけないのに~」
え? 彼って、他に、刺客がいるのか? いや、『暴れたら』って、言っていたよね。もしかして、その彼は魔物っということになるよね。でも、その魔物らしい、咆哮は今だに聞こえない……。
「ぐっ! ぐおおおおお!!!」
突然、奇声のようなものが聞こえてきた。男性の声だけど、どこから?
「あれ見て」
それはババリーが苦しみもがいていた。というか、生きていたのか? 待てよ、この展開。
「ぐおおおおお!!!」
ババリーは奇声をあげながら、全身、黒い靄に包まれていった。
黒い靄がなくなると、現れたのは、人型ではなく頭が三つある、四足歩行のドラゴンだった。
「ぐおおおおお!!!」
三頭竜は一斉にカチュアとキル目掛けて、ブレスを吐いた。
二人は軽々と躱した。
「邪魔するんじゃねぇ!!!」
キルは三頭竜に向かっていった。
しかし。
ドーーーン!!!
「ぐおおおおお!!!」
キルは三頭竜の尻尾によって叩きつけられ、壁を破壊しながら砦外まで吹き飛ばされていった。
「ぎゃは! は! は! さあ! 始めようぜ!」
「早く終わらせたいわ~」
目の前に、殺気を纏った輩がいるにも、関わらず、やる気のない態度を出すカチュア。逆に余裕ありそうに見えるな。
「行くぜ!! ぎゃっは!!!」
キルが武器である短剣を左右に振るうたび、刃から、黒色の真空波が放たれる。
しかし、まあ、いつものことだが、カチュアは軽々と攻撃を躱していく。この怒涛の攻撃は、未来でも、見えなければ避けられそうもない攻撃だ。それでも関わらず、カチュアは攻撃を躱せるんだ。
まあ、この避け方には、いつもの避け方ではない。いや、避け方自体違いはないだ。違いがあるとするなら、気持ちだ。それは、カチュアには、生気を感じられない程、やる気がないんだ。普段だったら、美しく綺麗に避けるんだが。
「行くわよ~」
カチュアは大剣をキル目掛けて投げつけた。
キルは投げつけられ大剣を躱した。カチュアにしては、当てに行っていたと思っていた。カチュアは敵だろうか、殺さないからだ。それとも、カチュアは投げた大剣を躱されるとわかっていたのか?
ドカーーーン!!!
投げた大剣が壁に激突して、壁に大きな穴が空いた。てか、砦の外まで、見えていないか? 相変わらずのバカ力だな。
「今度は接近戦で行かせてもらうぜ!」
キルの両手に持っている短剣から黒い靄が出現した。アニーがいうには、殺傷力を高める魔術だっけ? 当たれば、綺麗に切断するらしい。
そして、キルが攻撃を仕掛けてきた。
それに対して、カチュアは蹴りだけで対抗。カチュアの靴には、仕込み刃があり、それで、キルの短剣捌きを受け止めている。仕込み刃には、魔術を反射される性質の鉱石しているから、あの殺傷力を高める魔術を弾けられるのか。
それにしても、カチュアの体柔らかいな。足を百八十度上げられるのか。
でも、何で、全身、蒼い炎を纏わないんだ? 蒼い炎を使うのに、リスクはあるけど、あの黒い刃に当たれば、斬れてしまうのに。
ドーーーン!
「ぐはは!!!」
一騎打ちの際に突如、キルの頭目掛けて、大剣が飛んできた。その剣の柄の部分が、キルの頭を直撃した。
その大剣は、さっき、カチュアが投げつけた大剣だ。剣はカチュアの手元へ戻っていった。実は剣の柄の部分には、ワイヤーで繋がれていて、そのワイヤーを引っ張ることで、投げつけた剣が飛びながら戻ってきた。その途中でキルの頭に直撃したのだ。
ぶつかった拍子で、倒れたキルが立ち上がった。
「つまらん、つまらん、つまらん、つまらん、つまらん、つまらん、つまらぁーーーん!!!」
奇声をあげるキル。
「ふざけやがって!! 今ので、殺せていただろうに!!!」
確かに、当たったところは、持ち手の部分だった。やろうと思えば、刃の部分で、キルに、当たられたはずだ。
「まだ、本気で戦ってくれねえかよおおおおおおお!!!」
「あなたと戦っている暇はないのよ~」
「ああ? テメェーは私と戦う以外、選択肢何てねぇんだよ!」
無茶苦茶だな。
あんな、ゲスな行為をした相手でも、命を奪わないんだなカチュアは。逆にカチュアが命奪う相手って、どういう人だっけな?
私の覚えだと、確か、魔物化した人や、魔物のように凶暴になった人だよね? キルはこんなんだが、それらに該当しないってことか。いや、言動だけ見れば、魔物そのものだが。
「あなたが、そういっても、単語彼が暴れたら、わたし達が争っている、暇はないわ~。そろそろ、逃げないといけないのに~」
え? 彼って、他に、刺客がいるのか? いや、『暴れたら』って、言っていたよね。もしかして、その彼は魔物っということになるよね。でも、その魔物らしい、咆哮は今だに聞こえない……。
「ぐっ! ぐおおおおお!!!」
突然、奇声のようなものが聞こえてきた。男性の声だけど、どこから?
「あれ見て」
それはババリーが苦しみもがいていた。というか、生きていたのか? 待てよ、この展開。
「ぐおおおおお!!!」
ババリーは奇声をあげながら、全身、黒い靄に包まれていった。
黒い靄がなくなると、現れたのは、人型ではなく頭が三つある、四足歩行のドラゴンだった。
「ぐおおおおお!!!」
三頭竜は一斉にカチュアとキル目掛けて、ブレスを吐いた。
二人は軽々と躱した。
「邪魔するんじゃねぇ!!!」
キルは三頭竜に向かっていった。
しかし。
ドーーーン!!!
「ぐおおおおお!!!」
キルは三頭竜の尻尾によって叩きつけられ、壁を破壊しながら砦外まで吹き飛ばされていった。
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