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第十章 妖精の少女
10-?②
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「そっか。ようやく、見つかったのか」
「始末しますか?」
「前にもいったが、ヴァルキュリアには手を出すな。奴らは危険だ。今の俺の体では太刀打ちできない」
「しかし、奴に気づかれないよう、見物していましたが、不完全とはいえ、あの魔物化した勇能力相手にして、暴走を止めるほどの力があります。いずれ、我々の狂気になります」
「方法はある。彼女達は負の気には弱い体質をしている。だから、彼女と大陸を巻き込む戦いを起こせばいい。そうすれば、負の気に耐えきれないヴァルキュリアに隙が生まれる。今の俺らが彼女に対象するには、それしかない。そうなると、戦いを起こす種を探さなければ」
「そのことなんですが、気になる事が」
「なんだ?」
「実は……」
「ん! それは本当か!?」
「確信はありませんが、恐らく」
「なら、話が早い。帝都に噂を流すんだ。そうすれば、権力を求める愚かな者たちが彼女を捕らえるだろ」
「は!」
「新世界を作り出す準備は整った。後はエネルギーとなる強力な魔石と、この術が完成させることだ。……何故上手くいかない? 他は上手くいくのに、何故ティアの魂だけは上手くいかない? ……まさか!」
第十章 妖精の少女 完
「始末しますか?」
「前にもいったが、ヴァルキュリアには手を出すな。奴らは危険だ。今の俺の体では太刀打ちできない」
「しかし、奴に気づかれないよう、見物していましたが、不完全とはいえ、あの魔物化した勇能力相手にして、暴走を止めるほどの力があります。いずれ、我々の狂気になります」
「方法はある。彼女達は負の気には弱い体質をしている。だから、彼女と大陸を巻き込む戦いを起こせばいい。そうすれば、負の気に耐えきれないヴァルキュリアに隙が生まれる。今の俺らが彼女に対象するには、それしかない。そうなると、戦いを起こす種を探さなければ」
「そのことなんですが、気になる事が」
「なんだ?」
「実は……」
「ん! それは本当か!?」
「確信はありませんが、恐らく」
「なら、話が早い。帝都に噂を流すんだ。そうすれば、権力を求める愚かな者たちが彼女を捕らえるだろ」
「は!」
「新世界を作り出す準備は整った。後はエネルギーとなる強力な魔石と、この術が完成させることだ。……何故上手くいかない? 他は上手くいくのに、何故ティアの魂だけは上手くいかない? ……まさか!」
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