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「うっ・・・・っぅ」
いつもの席順で手入れをしているときに突然それは動き出した。両手を動かせないのだ。
ひたすら唇を噛んで声を出さないようにしているが、限界が近い。
「あら、どうしたんですか?そんな顔を赤らめて、声を我慢して」
全てを知っているのに、敢えて聞いてくる侍女長を睨む。だが、すぐに俯く。
顔の表情も声も全て隠したかったから。
「いいんですよ?「白目の魔女」がどんな声を出していようが気にしませんよ。私達は寝室の掃除をしているんですよ?乱れたベッドの片付けをしているんです。今更気にする必要もありませんよ」
馬鹿にしたような口調で、夜神が一番触れてほしくない話をする。

必ず部屋は掃除されて、ベッドはキレイな状態なのだ。誰かが整えているのは分かっていたが、改めて言われると消えてしまいたい程恥ずかしいのだ。
「まぁ、恥じらいの心があるんですね?いつもどんな風に体を洗われているのか知っているでしょうに。本当、「白目の魔女」は恥ずかしい存在です事。今も、そんなに我慢して、何に対して我慢しているんですか?我慢する必要あります?いいんですよ。声を出しても」
辱めたいのか分からなくなっていった。夜神は相変わらず下を向いたまま、動くことはなかった。

ただ、一言「悔しい」と思ってしまう。全て本当のことだからだ。寝室の事も、お風呂の事。
侍女長が「恥ずかしい存在」と言っていたが、本当に恥ずかしい存在だ。
いつの間にか、爪の手入れの動きは止まっていて安堵したが、顔を上げることも出来ず、侍女長達が帰るまで、俯いたままだった。

「陛下は時間が取れないそうなので、夕食は部屋で構わないとのお達しかがございましたが、いかかでいたしましょう?」
「部屋でお願いします」
「かしこまりました」
侍女は食事の確認をして部屋を出ていく。動くことが辛い今の状況ではありがたいの一言だ。
しばらくすると、食事が運ばれる。食欲も徐々に落ちていって、いまでは一皿で事足りるほどだ。

それに、今日の食事は少しだけ美味しそうに見える。きっと目の前に皇帝が居ないだけで、見え方も変わってくるのだから、可笑しくなる。
ゆっくり目で食べ終わり、暫くすると、侍女長達がやってきて、風呂場に連れて行かれる。

髪を濡らされて、沢山の泡で洗われたと、滑りをよくするクリームを塗られて洗い流される。
体も同じように、泡を磨き布にのせて、優しく全身を洗われる。
どんなに嫌がっても、結局は世話をされる。逆らえば城で働く人間が傷付くからだ。
ならば自分一人が我慢すればいい。お風呂の後は考えたくなかった。
夜神にとっては屈辱と言ってもいいほどの事が待っているからだ。

だが、今日はのお風呂は少しだけ違っていた。いつもなら部屋の風呂なのに、城の中にある広くて豪華な所だった。
そして湯船には薔薇の花びらが浮かんでいる。湯船に浸かっている時でさえ、侍女達が後ろに控えているのに、今日は夜神を湯船に浸からせるとそのまま何処かに消えてしまった。

長湯は体力的にも難しいと判断して、適当な所で上ればいいと考える。その時、ピチャピチャと水溜りを踏む足音が聞こえる。
湯気の向こう側から人影が見えてくる。そのシルエットは男性で、夜神は一瞬で緊張する。
そのとき、体の中に埋まっている、禍々しい物が動き出す。
「あっ・・・・・な、んで、んぁっ!」

「凪ちゃん、湯加減はいいかい?あぁ、綺麗にしてもらったんだね」
風呂の縁に手をついて、一方的に与えられら快楽から逃げようと、息を吐いて、手を白くなるまで握り込む。
その姿に、近くまで来たルードヴィッヒは、薄笑いを浮かべて夜神を見下ろす。
ルードヴィッヒはタオル地で出来たガウンを羽織っているが、それが濡れるのも構わず湯船にいる夜神を抱きかかえる。
「お、ろして、・・・・んっ!」
「一緒に入ろうと約束したでしょう?女性は髪や体を洗うのに、時間がかかるから先に入ってもらったまでだよ」

シャワーが設置されている近くまでいくと、ゆっくりと降ろされる。そして背中から抱きしめられると、耳たぶを軽く噛まれる。
「だめっ!」
中の鎖に喘ぎながらも、夜神が制止をかけるがその制止が合図だったかのように、ルードヴィッヒは夜神を追い込んでいった。

耳をゆっくりと舐められながら、豊かな胸を形が変わるほどグニグニと揉みしだく。けど、過敏に反応した粒はけして触らない。
「あっ、やぁ、うんっ!」
舌が、耳の穴をかすめるたびに腰をよじって、与えられる甘い痺れを逃がそうとする。だが、ピッタリと夜神の背中とルードヴィッヒの胸は引っいていて、逃げることは出来ない。

形が変わるのを楽しんでいた手が、徐々に胸の中心に向う。そこはすでに、形が変わった蕾が、触ってもらえのを期待しているように、固くなっている。
ルードヴィッヒは両指で二つの蕾をキュッと摘み、コロコロと捏ねる。
「あぁぁぁっ!ダメ!」
「どうして?こんなに形が変わってしまうほど、固くなっているよ?」
両方の蕾を指で遊んでいたが、片方の脇から頭を出して、プックリとした粒を口に咥え、熱い舌で転がして別の刺激を与える。
「あーーーっ、ダメっ!んーーーっ!」
背中がゾクゾクとなり、しなる。
ルードヴィッヒはさらなる刺激を、与えるために強弱をつけて吸い付く。
「ひっ、あーーーっ!だめ!」
「どうして?気持ちよくない?気持ちいいよね?こんなになっているんだ」

夜神から一旦離れて、着ていたガウンを脱いで、夜神の背中に羽織らせる。そして、頭の後ろに手を差し込むと、髪の間に指を入れてその感触を楽しむ。
だが、突然髪を掴むと軽く力を入れて、夜神を仰向けに倒れさせ、ゆっくりと床に頭を置く。
「きゃ!なにをーーー」
「凪ちゃんのそんな声、初めて聞いたかもしれない。かわいい声だせるんだね」
新たな発見と、楽しそうに呟きながら、両方の足の付根の太腿の内側に手を置いて、広げる。
ルードヴィッヒの目の前には白い和毛と、そこに隠された蜜粒がさらされる。

「いや!!やめてっ!見ないで」
夜神の拒否も聞かず、ルードヴィッヒは蜜粒を口に加えて、舌で潰すようにしながら、何度も舐めあげる。
「あぁぁぁぁーーーーだぁめ、ぇぇ!」
いつもなら蜜口から溢れ出る、蜜も一緒に舐めて音をたてて、聴覚をも犯すのに、今はしっかりと蓋で閉められて、中を優しく動いて曖昧な快楽の刺激を与えている。そのせいでで蜜は出ない。
その為、唾液を蜜の代わりにしてたっぷりと濡らしていく。

夜神はルードヴィッヒの頭に手を置いて、退かそうとするが上手く力が入らず、アイスシルバーの髪に指を絡めるだけで終わってしまう。
ルードヴィッヒは音を立てて、舐めていたが、蜜粒を加え込み吸い上げる。
その余りの刺激に、背中を弓なりにして嬌声をあげる。
「だめぇぇぇーーーー!るゆして!あっ、イクの!」
頭の中を白く染めて、足の裏から全身を雷が駆け巡るような痺れを走らせる。
「あぁぁぁぁーーーっ!!」
夜神は快感を全身に受けて止めて、爆ぜらせた。
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