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夜神は庵が虎次郎に褒められているのを見て、少し嬉しかった。自分の事を褒められている気分になる。
「人を育てるのは難しいけど、喜びもある」先生の言葉がふっと頭の中に蘇る。確かにそうかもしれない。
難しいけど、喜びもあるーーーー今がまさにその時であるかもしれない。
「虎次郎!凄いでしょう。初任務で初討伐これからが楽しみだよね」
「たしかになぁ~初日で初任務は鬼だよな。けど、学生達は頑張ったよな。今年の学生は大物揃いだな。俺達もうかうかしてっと先越されたりして。シャレになんねー」
おー怖わ!と言いながら他の学生達の所に行く。
確かに、初日からの初任務をこなしていったのだから、凄い事だ。本当に先越されるかもしれない。
「庵君、頑張ったね。動きも良かったし、後は多くの実戦経験をして実力をつけていこう。もちろん、今は弱い判断力もつけていこう」
微笑みながら庵を見る。そんな庵は少し照れ笑いをしながら
「はい!頑張ります」
やる気のある返事をしてくれる。他の学生と教育係も同じようなやり取りをしている。
「反省会終ったか~?第一室の人間も来たからそろそろ、迎えのヘリの所まで行くぞ。あー討伐した奴らはあまり触るなよ。サンプル採ったりするから、もう少ししたら回収班も来るから、奴らに無駄な仕事させるなよー」
伊佐田第二室長が学生達に話しながら、ヘリで降下した所に向かって歩き出す。
学生達と教育係はその姿を見て、後ろから付いてく。
夜神達第一室の隊員達もその姿を見て
「よし、庵青年俺達も行こうか。グズグズしてると置いていかれるぞ。ここから自力で帰るのは、死んでもゴメンだからな!」
七海は庵の背中を軽く叩いて、学生達の後に続く。その後ろを式部中尉や長谷部少佐とその隊員達が続く。
敵は居ないが不測の事態が起こるかもしれない為、高位クラス武器を持つ人間は、後ろから周りの様子を見ながらついていく。
夜神は庵と七海一緒に歩き出す。
お昼休憩が終わってからの任務で、いつの間にか空は夕焼けが見えている。
(もう、そんな時間なのかぁー。今日中に体術まで見て色々と考えておきたかったんだけどなぁ)
夜神は予定していたプランを一から練り直す事に、ため息が漏れる。本当に勘弁してほしい。
こちらの予定も考えて欲しいなーと、無理な願いを思っていたが、悲しい願いだと改めて思った。
明日、朝から見て昼にまとめよう。すでに銃と剣術は確認済みなのでそれを元に考えればいい。
前向きに考えを改めてこの考えるのを辞めることにした。
合流地点につく頃には迎えのヘリも来ており、学生や隊員達は次々に乗り込む。夜神達も乗り込みヘリは元いた場所に戻っていく。そして輸送機で本部までもと来た道を辿る。
本部につく頃には夕日は沈み、暗いカーテンをまとった空を見て夜神は、庵の顔を見た
色々あってすでに、疲労の色が見える。無理もない。あんなに床にぶつかったあとに、初任務だ。
疲れるに決まっている。夜神は庵の顔を見たまま
「庵君、今日はお疲れ様。明日のために今日は早く休んでね。今日のレポートは今週中でいいから」
学生はその日学んだことを必ずレポートにして、教育係に渡さないとけない。提出期限は細かくは決まってないが、溜め込むと本人も自分も大変な事になる。なので早めに提出させるのが暗黙のルールである。
「分かりました。早めに提出します」
庵はそう言って、疲れた顔を振り払い夜神の顔を見る
「瞳の色戻ったんですね。良かったです」
「戻ってる?自分では分からないのよね。戻っているならそれでいいわ」
体感で分かればいいが、それは無理な話だ。
「さっ、部屋に戻って庵君は帰る準備しないと。明日は体術を朝から見るから、しっかりと休まないとね」
夜神は微笑みながら庵を見る。庵は顔を引きつらせながら
「・・・・・・わかりました」
トーンが物凄く落ちた声で答えるのであった
「人を育てるのは難しいけど、喜びもある」先生の言葉がふっと頭の中に蘇る。確かにそうかもしれない。
難しいけど、喜びもあるーーーー今がまさにその時であるかもしれない。
「虎次郎!凄いでしょう。初任務で初討伐これからが楽しみだよね」
「たしかになぁ~初日で初任務は鬼だよな。けど、学生達は頑張ったよな。今年の学生は大物揃いだな。俺達もうかうかしてっと先越されたりして。シャレになんねー」
おー怖わ!と言いながら他の学生達の所に行く。
確かに、初日からの初任務をこなしていったのだから、凄い事だ。本当に先越されるかもしれない。
「庵君、頑張ったね。動きも良かったし、後は多くの実戦経験をして実力をつけていこう。もちろん、今は弱い判断力もつけていこう」
微笑みながら庵を見る。そんな庵は少し照れ笑いをしながら
「はい!頑張ります」
やる気のある返事をしてくれる。他の学生と教育係も同じようなやり取りをしている。
「反省会終ったか~?第一室の人間も来たからそろそろ、迎えのヘリの所まで行くぞ。あー討伐した奴らはあまり触るなよ。サンプル採ったりするから、もう少ししたら回収班も来るから、奴らに無駄な仕事させるなよー」
伊佐田第二室長が学生達に話しながら、ヘリで降下した所に向かって歩き出す。
学生達と教育係はその姿を見て、後ろから付いてく。
夜神達第一室の隊員達もその姿を見て
「よし、庵青年俺達も行こうか。グズグズしてると置いていかれるぞ。ここから自力で帰るのは、死んでもゴメンだからな!」
七海は庵の背中を軽く叩いて、学生達の後に続く。その後ろを式部中尉や長谷部少佐とその隊員達が続く。
敵は居ないが不測の事態が起こるかもしれない為、高位クラス武器を持つ人間は、後ろから周りの様子を見ながらついていく。
夜神は庵と七海一緒に歩き出す。
お昼休憩が終わってからの任務で、いつの間にか空は夕焼けが見えている。
(もう、そんな時間なのかぁー。今日中に体術まで見て色々と考えておきたかったんだけどなぁ)
夜神は予定していたプランを一から練り直す事に、ため息が漏れる。本当に勘弁してほしい。
こちらの予定も考えて欲しいなーと、無理な願いを思っていたが、悲しい願いだと改めて思った。
明日、朝から見て昼にまとめよう。すでに銃と剣術は確認済みなのでそれを元に考えればいい。
前向きに考えを改めてこの考えるのを辞めることにした。
合流地点につく頃には迎えのヘリも来ており、学生や隊員達は次々に乗り込む。夜神達も乗り込みヘリは元いた場所に戻っていく。そして輸送機で本部までもと来た道を辿る。
本部につく頃には夕日は沈み、暗いカーテンをまとった空を見て夜神は、庵の顔を見た
色々あってすでに、疲労の色が見える。無理もない。あんなに床にぶつかったあとに、初任務だ。
疲れるに決まっている。夜神は庵の顔を見たまま
「庵君、今日はお疲れ様。明日のために今日は早く休んでね。今日のレポートは今週中でいいから」
学生はその日学んだことを必ずレポートにして、教育係に渡さないとけない。提出期限は細かくは決まってないが、溜め込むと本人も自分も大変な事になる。なので早めに提出させるのが暗黙のルールである。
「分かりました。早めに提出します」
庵はそう言って、疲れた顔を振り払い夜神の顔を見る
「瞳の色戻ったんですね。良かったです」
「戻ってる?自分では分からないのよね。戻っているならそれでいいわ」
体感で分かればいいが、それは無理な話だ。
「さっ、部屋に戻って庵君は帰る準備しないと。明日は体術を朝から見るから、しっかりと休まないとね」
夜神は微笑みながら庵を見る。庵は顔を引きつらせながら
「・・・・・・わかりました」
トーンが物凄く落ちた声で答えるのであった
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