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今、どれほどの時間がすぎているだろ?
道場に来てから、夜神中佐に「かかってこい」なんて言われて、いざ打込んだら思いっ切り飛ばされるを何度繰り返したんだろう?
身体じゅうが痛すぎる。死ぬかとはない、ただ痛いだけ、と思っていたけど本当に痛すぎる。死ぬかもしれないし。なんであの人は息一つ乱さないんだろ?
庵は何度目か分からない、板張りの床に激突をして動けなくなっていた
「・・・・・もう少し体力をつけて、少なくとも五分以上私と打ち合いが出来るようになろうか。筋は悪くないんだから、後は判断力を向上させていこうか」
「っ・・・・わ、分かりました」
「少し早いけど、お昼休憩して午後からは体術を見せてね。初日にここまで頑張れたのは庵君が初めてかも?よく頑張ったね」
微笑みながら手を差し出した、夜神の手を握り何とか体を動かす庵だったが、体の至るところが痛い為かゆっくりと立ち上がる
それにしても、教育係初めてなのに、ここまで頑張った?何か意味不明な事を言っているのは気のせいだろうか?
「夜神中佐は過去に教育係をしたことがあるのでしょうか?」
「いや、無いよ。虎次郎や相澤少佐に頼まれて、学生の剣の指導をしたことがあるけど、庵君と同じように飛ばされていたけど、途中で逃げ出した事があるぐらいだよ」
俺と同じ目にあった人居たんだ・・・・確かに逃げ出したくなるよ。
過去に逃げ出した、先輩たちに同情と哀れみの念を送りながら、庵は着替えるために道場を後にする。
夜神はその背中を見つめながら、軽くため息をした
負けん気があるでいいのかな?けど、最後までついてきたのだから、やる気はあるでいいよね。
過去に頼まれて指導した、学生は途中で逃げ出したのは本当の事。その後、室長や他の人達に「鬼」だの「鬼畜」だの色々と言われたけど、私はこのやり方しか知らないんだよね。
先生に小学生だったけど普通に飛ばされていたし。手加減はされていたと思うけど、多分。
軽く素振りして、元あった壁に戻す。
さて、お昼ご飯は何がいいかな?せっかくなら庵君と一緒に食べよう。
色々と話をして、お互いの事を知っていくのは良いことだし。オススメの煮込みハンバーグを是非、食べて欲しいし。本当絶品なのよね。
いや、その前に医務室が先かも。見た限り骨には異常はないけど、痣とか色々あるかもしれない。
夜神はこの後の行き先を、医務室か食堂か悩んだが、体が大事なので医務室からの食堂コースで決めていく。
夜神が一人でどのコースかで悩んでいるときに、着替えが終わった庵が、ゆっくりと近づいてきた。
「夜神中佐、おまたせしてすみません。どうしたんですか?何か凄い悩んでいる顔ですけど。・・・・すみません。自分があまりにも駄目すぎて悩んでいるんですよね」
「えっ!違うの。医務室に行くか、食堂に行くかで悩んでいたの。ゴメンね何か勘違いさせて」
「えっと・・・・先に医務室でもいいですか?」
「勿論、私も医務室が先のほうが良いと思っていたの。見た限り骨には異常はないと思うけど、多分、痣はあるよね」
「骨は大丈夫です。痣は・・・あります」
あれだけ飛ばされて、床に激突を繰り返したんだ。痣の一つや三つあります。夜神中佐は天然なのか?それとも激突経験がないとか?ならあり得るかもしれない。
庵は何とも言えない視線を夜神に向けた。
「夜神中佐の時も、こんな風に飛ばされていたんですか?」
素朴な疑問だ。きっと激突なんて経験したことないんだろうな。などと思い聞いてみた
「あるよ。私は小学生の頃から先生に剣の指導をしてもらっていたけど、普通に飛ばされて、床とか壁とかにぶつかってたよ。先生手加減なしだったしね。懐かしいわ」
えっ?小学生の頃からこんな荒稽古してたんですか!?マジですか
庵は驚いた表情で夜神を見ていた。そんなに表情に気づいた夜神は微笑み、そして歩き出した
「さて、医務室に行きましょうか、その後は食堂ね。一緒に食べながら、お互いの事とか知っていきましょう」
「分かりました。色々と聞きたい事とかあるので教えて下さい」
「いいよ~ドンドン質問してね」
二人は医務室に向かい、そして医者から物凄い目で二人を見て、庵の手当をするのであった
道場に来てから、夜神中佐に「かかってこい」なんて言われて、いざ打込んだら思いっ切り飛ばされるを何度繰り返したんだろう?
身体じゅうが痛すぎる。死ぬかとはない、ただ痛いだけ、と思っていたけど本当に痛すぎる。死ぬかもしれないし。なんであの人は息一つ乱さないんだろ?
庵は何度目か分からない、板張りの床に激突をして動けなくなっていた
「・・・・・もう少し体力をつけて、少なくとも五分以上私と打ち合いが出来るようになろうか。筋は悪くないんだから、後は判断力を向上させていこうか」
「っ・・・・わ、分かりました」
「少し早いけど、お昼休憩して午後からは体術を見せてね。初日にここまで頑張れたのは庵君が初めてかも?よく頑張ったね」
微笑みながら手を差し出した、夜神の手を握り何とか体を動かす庵だったが、体の至るところが痛い為かゆっくりと立ち上がる
それにしても、教育係初めてなのに、ここまで頑張った?何か意味不明な事を言っているのは気のせいだろうか?
「夜神中佐は過去に教育係をしたことがあるのでしょうか?」
「いや、無いよ。虎次郎や相澤少佐に頼まれて、学生の剣の指導をしたことがあるけど、庵君と同じように飛ばされていたけど、途中で逃げ出した事があるぐらいだよ」
俺と同じ目にあった人居たんだ・・・・確かに逃げ出したくなるよ。
過去に逃げ出した、先輩たちに同情と哀れみの念を送りながら、庵は着替えるために道場を後にする。
夜神はその背中を見つめながら、軽くため息をした
負けん気があるでいいのかな?けど、最後までついてきたのだから、やる気はあるでいいよね。
過去に頼まれて指導した、学生は途中で逃げ出したのは本当の事。その後、室長や他の人達に「鬼」だの「鬼畜」だの色々と言われたけど、私はこのやり方しか知らないんだよね。
先生に小学生だったけど普通に飛ばされていたし。手加減はされていたと思うけど、多分。
軽く素振りして、元あった壁に戻す。
さて、お昼ご飯は何がいいかな?せっかくなら庵君と一緒に食べよう。
色々と話をして、お互いの事を知っていくのは良いことだし。オススメの煮込みハンバーグを是非、食べて欲しいし。本当絶品なのよね。
いや、その前に医務室が先かも。見た限り骨には異常はないけど、痣とか色々あるかもしれない。
夜神はこの後の行き先を、医務室か食堂か悩んだが、体が大事なので医務室からの食堂コースで決めていく。
夜神が一人でどのコースかで悩んでいるときに、着替えが終わった庵が、ゆっくりと近づいてきた。
「夜神中佐、おまたせしてすみません。どうしたんですか?何か凄い悩んでいる顔ですけど。・・・・すみません。自分があまりにも駄目すぎて悩んでいるんですよね」
「えっ!違うの。医務室に行くか、食堂に行くかで悩んでいたの。ゴメンね何か勘違いさせて」
「えっと・・・・先に医務室でもいいですか?」
「勿論、私も医務室が先のほうが良いと思っていたの。見た限り骨には異常はないと思うけど、多分、痣はあるよね」
「骨は大丈夫です。痣は・・・あります」
あれだけ飛ばされて、床に激突を繰り返したんだ。痣の一つや三つあります。夜神中佐は天然なのか?それとも激突経験がないとか?ならあり得るかもしれない。
庵は何とも言えない視線を夜神に向けた。
「夜神中佐の時も、こんな風に飛ばされていたんですか?」
素朴な疑問だ。きっと激突なんて経験したことないんだろうな。などと思い聞いてみた
「あるよ。私は小学生の頃から先生に剣の指導をしてもらっていたけど、普通に飛ばされて、床とか壁とかにぶつかってたよ。先生手加減なしだったしね。懐かしいわ」
えっ?小学生の頃からこんな荒稽古してたんですか!?マジですか
庵は驚いた表情で夜神を見ていた。そんなに表情に気づいた夜神は微笑み、そして歩き出した
「さて、医務室に行きましょうか、その後は食堂ね。一緒に食べながら、お互いの事とか知っていきましょう」
「分かりました。色々と聞きたい事とかあるので教えて下さい」
「いいよ~ドンドン質問してね」
二人は医務室に向かい、そして医者から物凄い目で二人を見て、庵の手当をするのであった
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