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第二章
連日伝えられたニュースと麻衣の過去
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ーーーーー堀の事件発覚当日・車内ーーーーー
グループを卒業してからというもの、ドラマやバラエティー等多岐に渡り活躍していた西野
この日も、撮影現場に向かっていた。
台本を一通り読み終え、携帯のメッセージを確認する
メッセージを確認していた最中に、ニュースアプリの速報のポップアップが表示される。
【人気アイドルグループのメンバー 堀さんか?
都内の公園で亡くなっているのを確認 ー警視庁】
西野は、口を抑えて、絶句した
アイドル時代にお世話になった人が殺され、自分の後輩が死んだかもしれない。
色々な不安と考えが西野の中を駆け巡った。
ーーーーーパソコンの画面などトピックーーーーー
堀の事件は、巷で色々な憶測が出回った。
・実は隠れた恋人がいてそいつ殺された
・メンバーに虐められていた
・たまたま通り魔に襲われた
・強姦されそうになって抵抗した挙句殺された
・ストーカーがいたのではないか?
等真実を知らないものの憶測が溢れかえった。
テレビや新聞でも連日報道された。
ーーーーーネットカフェ・夜ーーーーー
薄暗い室内で堀の事件のネット記事を漁っていた。
堀を手にかけてから1週間、カイは姿を見せなかった。
麻衣N「私は、なぜ自分が二重人格になったのか分からなかった。 ごく普通の幸せな家庭に育ってきたし、何不自由も無かった。」
麻衣は、嘘か本当か分からない小さな記事まで読んだ。
麻衣「自分で起こした問題は自分で片をつける」
昨夜から一睡もせずに起きていた為、ウトウトし始めていた。
気が付けば寝ていた麻衣。
時が経つに連れ、どんどんと顔が歪んでいく麻衣
ひどい夢に魘され始めていた
ーーーーー夢の中・麻衣の学生時代ーーーーー
小さな倉庫に麻衣と他の生徒が4人いた。
生徒A「お前さ、顔が腹立つんだよね。 男子に媚び売った感じとか」
麻衣「そんなことない!」
生徒C「その目!私何しても可愛いんです!みたいな顔」
生徒D「マジムカつく!傷つけたいよね!」
何かを発見する生徒B
生徒B「ねぇ!コレ見てよ!」
デザインカッターを取り出す生徒B
生徒A「麻衣を 押さえて!顔の皮膚めくってやろうよ!」
麻衣「やめて!ねぇ!」
生徒B「動くなよ!動くと、深く刃が入っちゃうよ!」
笑い合う4人
麻衣「私が気に食わないだけでしょ? ならもう学校に来ないから!」
生徒C「その態度がムカつくって言ってんの!まだ、わかんないかなー?」
麻衣「私にできることならなんでもするから!」
生徒D「なら、黙っててよ!すぐ終わるし!」
生徒Bがこめかみに刃を当てる。
皮膚に食い込んでいく刃先。
やがて、こめかみから一筋の血が流れ落ちる。
この時、麻衣の中に激しい憎悪が生まれる。
ーーーーー現在・ネットカフェーーーーー
飛び起きる麻衣
呼吸は荒く、肩で息をしている。
額には大粒の汗が出ていた。
麻衣N「忘れていたというより、記憶から消し去っていたというのが近いのかもしれない。 思い出したくもない過去が蘇った」
たどたどしく傷をなぞる麻衣。
麻衣N「私は、この傷が出来た原因を探るため、故郷へ帰った」
グループを卒業してからというもの、ドラマやバラエティー等多岐に渡り活躍していた西野
この日も、撮影現場に向かっていた。
台本を一通り読み終え、携帯のメッセージを確認する
メッセージを確認していた最中に、ニュースアプリの速報のポップアップが表示される。
【人気アイドルグループのメンバー 堀さんか?
都内の公園で亡くなっているのを確認 ー警視庁】
西野は、口を抑えて、絶句した
アイドル時代にお世話になった人が殺され、自分の後輩が死んだかもしれない。
色々な不安と考えが西野の中を駆け巡った。
ーーーーーパソコンの画面などトピックーーーーー
堀の事件は、巷で色々な憶測が出回った。
・実は隠れた恋人がいてそいつ殺された
・メンバーに虐められていた
・たまたま通り魔に襲われた
・強姦されそうになって抵抗した挙句殺された
・ストーカーがいたのではないか?
等真実を知らないものの憶測が溢れかえった。
テレビや新聞でも連日報道された。
ーーーーーネットカフェ・夜ーーーーー
薄暗い室内で堀の事件のネット記事を漁っていた。
堀を手にかけてから1週間、カイは姿を見せなかった。
麻衣N「私は、なぜ自分が二重人格になったのか分からなかった。 ごく普通の幸せな家庭に育ってきたし、何不自由も無かった。」
麻衣は、嘘か本当か分からない小さな記事まで読んだ。
麻衣「自分で起こした問題は自分で片をつける」
昨夜から一睡もせずに起きていた為、ウトウトし始めていた。
気が付けば寝ていた麻衣。
時が経つに連れ、どんどんと顔が歪んでいく麻衣
ひどい夢に魘され始めていた
ーーーーー夢の中・麻衣の学生時代ーーーーー
小さな倉庫に麻衣と他の生徒が4人いた。
生徒A「お前さ、顔が腹立つんだよね。 男子に媚び売った感じとか」
麻衣「そんなことない!」
生徒C「その目!私何しても可愛いんです!みたいな顔」
生徒D「マジムカつく!傷つけたいよね!」
何かを発見する生徒B
生徒B「ねぇ!コレ見てよ!」
デザインカッターを取り出す生徒B
生徒A「麻衣を 押さえて!顔の皮膚めくってやろうよ!」
麻衣「やめて!ねぇ!」
生徒B「動くなよ!動くと、深く刃が入っちゃうよ!」
笑い合う4人
麻衣「私が気に食わないだけでしょ? ならもう学校に来ないから!」
生徒C「その態度がムカつくって言ってんの!まだ、わかんないかなー?」
麻衣「私にできることならなんでもするから!」
生徒D「なら、黙っててよ!すぐ終わるし!」
生徒Bがこめかみに刃を当てる。
皮膚に食い込んでいく刃先。
やがて、こめかみから一筋の血が流れ落ちる。
この時、麻衣の中に激しい憎悪が生まれる。
ーーーーー現在・ネットカフェーーーーー
飛び起きる麻衣
呼吸は荒く、肩で息をしている。
額には大粒の汗が出ていた。
麻衣N「忘れていたというより、記憶から消し去っていたというのが近いのかもしれない。 思い出したくもない過去が蘇った」
たどたどしく傷をなぞる麻衣。
麻衣N「私は、この傷が出来た原因を探るため、故郷へ帰った」
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