猫舌ということ。

結愛

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出会い

第2話

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そんなことを考えていると
「ご馳走様でした」
手を合わせた妹が食器を母の元へ持っていく。
「あ、そういえば今日部活もしかしたら長引くかもだから遅くなるかも」
「あ、そうなの?じゃあ怜夢、夢迎えに行ってあげたら?」
と僕にパスが来る。すると間髪入れずに妹が
「いいよ恥ずかしい。別に1人で大丈夫だって」
お年頃というやつだろう。
「じゃあパパが迎えに行くから門のとこで待ってなさい。
パパが早く着いたらパパが待ってるから」
「えぇ~。じゃあ帰りになんか買って」
「なんかってのが怖いけど、まぁじゃあ終わったらLIMEしなさい」
「ういぃーわかった!」
そんな父と妹のやり取りを妹の食器を洗いながら母が微笑み眺めている。
そんな母と目が合う。すると母は僕に向かって小さく手招きをした。
僕はなんのことかわからずついでに紅茶に牛乳を入れようと
紅茶の入ったカップを片手にキッチンにいる母の元へ向かった。
僕は冷蔵庫を開けつつ母に
「なに?」
と尋ねる。
「夢とケンカでもした?」
と母が少しイタズラっぽい表情をし小声で尋ねてきた。
「あぁさっきの?別にケンカしてないよ。夢香も思春期だからでしょ」
「なるほどねぇ~仲良いなら良かった」
そういうと母は食器洗いを終え
「さ、私もゆっくり朝ご飯食べよ」
そう言い父の隣のイスに腰をかけた。

時刻は7時30分を回ったところだ。
妹は自分の部屋で慌ただしい音を立てたかと思うと玄関へ向かった。
「じゃ、行ってきまーす」
そう元気よく家を出る前の挨拶を家族に伝え、父、母、そして僕が玄関まで見送りに行き
「行ってらっしゃーい」
と応える。すると父が2階に上がる。
「怜夢、今日お昼は?」
そう母が僕に尋ねてきた。
「うーん…まぁ9時から講義で10時30分に終わるから1回帰ってくるかな」
といつもなら1限をサボる僕が不思議と1限を出る前提で話していた。
「ん、わかった」
そんな何気ない会話とニュースについて話をしているうちに
「もう8時になるか、今日はそろそろ出るかな」
と2階から戻ってきてスーツ姿になった父がリビングに入ってきてテレビを見ながら言う。
「今日の占いです!今日1番良い運勢なのは~蟹座のアナタ!」
父は朝の占いを見終わってから仕事へ行く。
「蟹座だって!外出先で素敵な出会いが!?
急な誘いには乗ってみて?だってさ!ラッキーアイテムは小指の指輪だって」
そう母が僕に言った。
「急な誘いはめんどくさいし、指輪なんて普段しないし」
「お父さんは7位か…振るわないなぁ~」
そう言い父はテレビの前にあるソファーに置いてあった鞄を手に取り玄関へ向かう。
そして母も玄関までついて行く。僕も母の3、4歩後ろで父を見送る。
「それじゃ、行ってきます」
「はい、行ってらっしゃい」
「行ってらっしゃい」
そう言い父は仕事へ向かった。
僕は部屋に戻り、部屋着から着替える。1限を出る発言をしたことに後悔しながら
バッグを持ち、1階へ下りる。
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