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第六章
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村内を探索するラディッシュ達――
両親(仮)と手を繋ぎ歩く、幼きチィックウィードの第一声は、
『イセキ(遺跡)、なぉ?』
歯に衣着せぬ率直な感想に、苦笑するしかないパストリス、ラディッシュ、ドロプウォートの三人。
それもその筈、それなりの賑わいと活気に満ちていた村は、まるで悠久の時を重ねたかの如く家々は倒壊し、村全体が植物に覆われ、一年足らずでありながら、まるで歴史教科書にでも出て来そうな姿を晒していた。
人が住まなくなった家屋、村、町は、瞬く間に崩壊していくと一般に聞くが、正にその言葉通り、幼子の言葉は「言い得て妙」であった。
やがて村の中央広場に辿り着き、一人佇むパストリス。
そっと両眼を閉じると、かつての賑わいが聞こえて来て、
(あんなに「嫌っていた村」だったのに……)
つぶったままの両眼から涙がこぼれ落ち、暗闇の中、
『……パスおねぇちゃぁん……』
不安げな声が耳に。
(?)
裾を掴まれた感覚からゆっくり目を開け、視線を下すと、
(!?)
そこには、今にも泣きそうな顔して見上げるチィックウィ―ドの顔が、
「イタいイタい……なぉ……?」
「!」
パストリスはハッとし、
(ボクはお姉ちゃんなのでぇす! お姉ちゃんが小さい子を不安にさせてぇどうするでぇすぅ!)
思い改め涙を払ってニコリと笑い、
「泣いちゃったりしてぇゴメンナサイなのでぇす♪」
屈託ない笑顔のまま、
「ここが、ボクが生まれぇ育った「村だった所」なのでぇす♪」
過去形の物言いが、
((…………))
ラディッシュとドロプウォートの胸にチクリと小さく刺さる。
この様な有様となった責任の一端が、自分たちに全く無いとは言い切れなかったから。
しかし大人の事情など知らないチィックウィードは、パストリスの笑顔に元気を取り戻し、両眼をキラキラと輝かせながら、
『パスおねぇちゃんのオウチ、あるなぉ?!』
するとパストリスも愁いを感じさせない笑顔で、
「あるでぇすよぉ~でもぉ村からちょっと離れてぇいるのでぇす♪」
「いってみたい、なぉ!」
「後で一緒に行ってみるでぇす?」
「いく、なぉ♪」
和やかな時間であったが、そんな時間を一瞬にして打ち砕く、
『チョットぉイイ加減、アタシに気付いてくんなぁあぁい!』
聞き覚えのある、不愉快そうな女性の声が。
一斉に振り向くラディッシュ達。
その視線の先に居たのは、
『『『『クマさぁん!』』』』
『忘れなさぁいよっ、バカぁーーーーーーッ!』
羞恥の赤面顔でツッコミを入れる、地世の七草サロワート。
倒壊した家屋の上で、変わらぬ「魔女っ娘コス」のミニスカの裾を押さえながら、先日に曝した赤っ恥を憤慨で誤魔化すが如く、
「そっ、それよりアンタ達ぃ! 仲間を村に半分残して来た上に子連れってぇ、アタシを馬鹿にしてるのぉ!」
フリルの付いたヒップバッグポーチに、後ろ手に手を突っ込み、
『後悔させてやるんだからぁ!』
何かを握って取り出すや、ラディッシュ達に向けて振り撒くように投げ付けた。
『『『『!』』』』
それは幾つもの「ビー玉状の黒い球」であり、それが何であるか瞬時に悟った四人は、
((((オセンジュウ!))))
気付くが先か、ビー球は放たれたと同時に炸裂して黒靄を解放し、
『『『『『『『『『『ゴォルガァーーーッ!』』』』』』』』』』
中から汚染獣が次々と姿を現し、地鳴りと土煙を続々無数に上げて着地した。
村の近くに出現した数を遥かに上回る、数え切れない汚染獣の群れ。
中にはあまり見かけない鳥類の姿までもが見受けられたが、先陣切って身構えるドロプウォートは動じる様子も微塵に見せず、日本刀を鞘から引き抜き、確かな自信と気合を以て、
『貴方そこ、私達をナメているのですかァ!』
剣技の高さをアピールする様に一振りして構え見せ、
「汚染獣の群れごときを幾ら揃えようと、今の私達には脅しにもなりませんのですわぁ!」
しかしサロワートは彼女の買い言葉を「浅はか」と鼻先で一蹴し、ラディッシュが村の近くで見せた「天法による浄化」の詠唱に入ろうとした途端、
『汚染獣で終わりな訳が無いでしょ♪』
見下す小馬鹿にした笑みから、
『『『『ッ!!!』』』』
四人は得も言われぬ危機を感じ取り大きく飛び退いた。
それと同時、出現した汚染獣の大群の足下に浮かぶ、巨大な黒き魔法陣。
両親(仮)と手を繋ぎ歩く、幼きチィックウィードの第一声は、
『イセキ(遺跡)、なぉ?』
歯に衣着せぬ率直な感想に、苦笑するしかないパストリス、ラディッシュ、ドロプウォートの三人。
それもその筈、それなりの賑わいと活気に満ちていた村は、まるで悠久の時を重ねたかの如く家々は倒壊し、村全体が植物に覆われ、一年足らずでありながら、まるで歴史教科書にでも出て来そうな姿を晒していた。
人が住まなくなった家屋、村、町は、瞬く間に崩壊していくと一般に聞くが、正にその言葉通り、幼子の言葉は「言い得て妙」であった。
やがて村の中央広場に辿り着き、一人佇むパストリス。
そっと両眼を閉じると、かつての賑わいが聞こえて来て、
(あんなに「嫌っていた村」だったのに……)
つぶったままの両眼から涙がこぼれ落ち、暗闇の中、
『……パスおねぇちゃぁん……』
不安げな声が耳に。
(?)
裾を掴まれた感覚からゆっくり目を開け、視線を下すと、
(!?)
そこには、今にも泣きそうな顔して見上げるチィックウィ―ドの顔が、
「イタいイタい……なぉ……?」
「!」
パストリスはハッとし、
(ボクはお姉ちゃんなのでぇす! お姉ちゃんが小さい子を不安にさせてぇどうするでぇすぅ!)
思い改め涙を払ってニコリと笑い、
「泣いちゃったりしてぇゴメンナサイなのでぇす♪」
屈託ない笑顔のまま、
「ここが、ボクが生まれぇ育った「村だった所」なのでぇす♪」
過去形の物言いが、
((…………))
ラディッシュとドロプウォートの胸にチクリと小さく刺さる。
この様な有様となった責任の一端が、自分たちに全く無いとは言い切れなかったから。
しかし大人の事情など知らないチィックウィードは、パストリスの笑顔に元気を取り戻し、両眼をキラキラと輝かせながら、
『パスおねぇちゃんのオウチ、あるなぉ?!』
するとパストリスも愁いを感じさせない笑顔で、
「あるでぇすよぉ~でもぉ村からちょっと離れてぇいるのでぇす♪」
「いってみたい、なぉ!」
「後で一緒に行ってみるでぇす?」
「いく、なぉ♪」
和やかな時間であったが、そんな時間を一瞬にして打ち砕く、
『チョットぉイイ加減、アタシに気付いてくんなぁあぁい!』
聞き覚えのある、不愉快そうな女性の声が。
一斉に振り向くラディッシュ達。
その視線の先に居たのは、
『『『『クマさぁん!』』』』
『忘れなさぁいよっ、バカぁーーーーーーッ!』
羞恥の赤面顔でツッコミを入れる、地世の七草サロワート。
倒壊した家屋の上で、変わらぬ「魔女っ娘コス」のミニスカの裾を押さえながら、先日に曝した赤っ恥を憤慨で誤魔化すが如く、
「そっ、それよりアンタ達ぃ! 仲間を村に半分残して来た上に子連れってぇ、アタシを馬鹿にしてるのぉ!」
フリルの付いたヒップバッグポーチに、後ろ手に手を突っ込み、
『後悔させてやるんだからぁ!』
何かを握って取り出すや、ラディッシュ達に向けて振り撒くように投げ付けた。
『『『『!』』』』
それは幾つもの「ビー玉状の黒い球」であり、それが何であるか瞬時に悟った四人は、
((((オセンジュウ!))))
気付くが先か、ビー球は放たれたと同時に炸裂して黒靄を解放し、
『『『『『『『『『『ゴォルガァーーーッ!』』』』』』』』』』
中から汚染獣が次々と姿を現し、地鳴りと土煙を続々無数に上げて着地した。
村の近くに出現した数を遥かに上回る、数え切れない汚染獣の群れ。
中にはあまり見かけない鳥類の姿までもが見受けられたが、先陣切って身構えるドロプウォートは動じる様子も微塵に見せず、日本刀を鞘から引き抜き、確かな自信と気合を以て、
『貴方そこ、私達をナメているのですかァ!』
剣技の高さをアピールする様に一振りして構え見せ、
「汚染獣の群れごときを幾ら揃えようと、今の私達には脅しにもなりませんのですわぁ!」
しかしサロワートは彼女の買い言葉を「浅はか」と鼻先で一蹴し、ラディッシュが村の近くで見せた「天法による浄化」の詠唱に入ろうとした途端、
『汚染獣で終わりな訳が無いでしょ♪』
見下す小馬鹿にした笑みから、
『『『『ッ!!!』』』』
四人は得も言われぬ危機を感じ取り大きく飛び退いた。
それと同時、出現した汚染獣の大群の足下に浮かぶ、巨大な黒き魔法陣。
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