ステ振り間違えた落第番号勇者と一騎当千箱入りブリュンヒルデの物語

青木 森

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 村長たちの命が風前の灯火と化す中、パストリスの家では――
「生きる事を放棄した考え方は間違ってるよ、パストリスさん! ドロプさんも、ちゃんと彼女の内面を見てぇよ! ラミィも責任を放棄しないでぇ!」
 ラディッシュの懸命な説得は続いていたが、
「「「…………」」」
 過去の記憶が無く、中世で幾ばくか過ごした程度の者の言葉など、語り尽くせぬ苦労を重ね、世を儚む少女の心に届く筈も無く、
「ありがとうございますでぇす、ラディッシュさん」
「え?!」
 向けられた笑顔は自然でありながらも揺るぎなく、
「両親以外の人から、こんなに優しく、親身にされたのは生まれて初めてでぇす。最期に、こんな風に優しい言葉を掛けてもらえただけで、ボクは満足でぇす」
(最期……)
 その一言はラディッシュにとって衝撃であり、
「そんな……」
 無力感に苛まれていると、
「それに早くした方が良いでぇすよ」
「え?」
「村のみんなが本気で探し始めたら、この家だってスグに、」
 見つかると言い終わるが先かラミウムが、
『ッ!?』
 前触れ無し、瞬間的に激しい悪寒を感じ、
「何だい、この感覚は!」
 不穏な気配を感じる窓辺に慌てて駆け寄り、
「アレは!」
 雲一つない満天の星空を侵食するように立ち昇り広がる、ドス黒いモヤを見上げ、
「地世のチカラの渦じゃないかァ!」
 驚愕した表情で声を荒げ、
「なんてぇドデカイチカラなんだい! コイツは闘技場の比じゃないさぁねぇ! いったい、何が始まろうとしてやがるのさ!」
 動揺を露わ、空の渦を見上げていると、
『ラミィ! パストリスさんの様子がヘンだよォ!』
 背後からラディッシュの焦り声が上がり、畳み掛ける事象に苛立ち交じり、
「次から次へと、いったい何だい何だぁい!」
 振り返り、
「何てぇ……こったぁい……」
 続ける言葉を失った。
 全身を黒いモヤに包まれたパストリスが、亡霊の様に立ち尽くしていたのである。
 既に意識を失っているのか、それとも正気を失っているのか、見開いた両目の焦点はぼやけ、
「パストリスさぁん、どうしたのォ! しっかりしてぇ!」
 ラディッシュの必死の呼びかけにも応えず、
「ラミィどぅしよう!」
「此れはいったいどう言う事ですのぉ!」
 ただただ焦るばかりの二人を前に、ラミウムは苦々し気に舌打ち、
「どっかのバカが、妖人に強制的に地世のチカラを流し込もうとしてやがるのさァ!」
「「えぇっ!?」」
「このままじゃパストリスは、いや村の連中も完全な汚染獣に変化しちまうさぁねぇ!」
「その様な事が可能ですのぉ!?」
「中世の人間てのはねぇ、多かれ少なかれ「天世と地世」両方の因子を持っているのさ。だがその中でも妖人は地世の因子が強過ぎんのさ!」
「!」
(ですから容姿が特異に……)
「そんな体質の所に、地世のチカラを過剰に上乗せされてごらんなぁ!」
 一刻一秒を争うのか、ラミウムが焦りを増したその途端、
『アァァァアアッァァッァァッァァーーーーーーッ!!!』
 パストリスが頭を抱えて苦しみ始め、
「パストリスさん、気をしっかり持ってぇ!」
 ラディッシュは必死に声を掛け、
(僕は勇者なのに、こんな時に声を掛ける事しか出来ないなんてぇ!)
 自身の無力さに苛立ちを覚えながらも、
「ラミィには何とか出来ないのぉ!」
 少女を救う手立てを模索していると、
「人に害をなす汚染獣に変化(へんげ)する前に斬るしかないですわぁ!」
 ドロプウォートが毅然と剣を構え、切っ先を苦しむパストリスに向け、
「だっ、ダメだよォ! ドロプさァん!」
 萎縮も、無力も忘れ立ちはだかるラディッシュに、
「おどきなさい、ラディ! これは意識があった彼女の「最期の希望」でもありますのよォ!」
「それでもイヤだぁ!」
 背後で苦しむパストリスを肩越しにチラリと見、
(このままじゃパストリスさんの一生は苦しいままで終わっちゃうじゃないか! それってあんまりだよ!)
 決意を強く、
「何かっ、何か絶対に方法がある筈だよォ!」
 いつもの弱腰が鳴りを潜め、それは無力な勇者ゆえの意地か、誇りか、はたまた彼の本質なのか。
「クッ」
 何かしらの葛藤を感じさせる噛み締めを見せるドロプウォートを前に、頑なに少女を護ろうとしていると、
『あ……ありがとうラディッシュ……さん……』
 今にも消えそうな声が背後から。
「「!?」」
 振り返ると、苦し気な表情の中に虚ろな目をしたパストリスが、
「でも……でも早くぅ……ボクの意識が消えてぇ……」
 斬首を願うと、
『アンタはそれで本当に良いのかァい!』
「「「!」」」
 ラミウムが凛然とした眼差しで、虚ろな目に責める様に問うと、
「ら……みぃう……さま……?」
「この世に未練は無いのかと聞いてんのさぁね! やり残した事や、やりたかった事は何も無いのかって言ってんだよォこのスットコドッコォイィッ!」
「み……未練……」
 今にも途切れそうな意識の中、孤独な生活の中でもオシャレをしたり、料理を楽しんだり、恋愛に想いを馳せた日々を走馬灯のように思い返し、目元に薄っすら涙を浮かべ、
「ふ……普通の女の子として……生きてみたかった……」
 涙が一筋、頬を伝うと同時に両目から命の輝きが消えて行き、
「パストリスさん!」
 もはやラディッシュの声にも応えず、華奢な体が徐々に異形のモノへ変わって行くと、
パァン!
 ラミウムが大音立てて両手を合わせ、
『その想いを、いつまでも忘れんじゃないよォ!』
 その身を白き輝きに包み、
≪我がチカラァ! 天世のチカラを以って彼者(かのもの)を穢れより護らァん!≫
 右手をパストリスの頭に添え、
「「ッ!」」
 全身を包んでいたドス黒いモヤが、触れた頭のてっぺんから白き輝きで塗りつぶされて行き、それと同調する様に、変化を始めていた彼女の体も徐々に元の姿に戻って行った。
「何て事でぇすの?! 汚染の浸食で変化してしまった体を元に戻すなんてぇ! これが天世様のチカラですのぉおぉ!?」
 慄くドロプウォート。
 そんな彼女を横目に、ラミウムは優しい眼差しでパストリスの両目を見つめながら、
「コイツは、オマエさんの中にある「地世との縁」を弱めるだけさぁね。だから心が闇に堕ちれば、地世のチカラはいつでもオマエを再び飲み込む。ソイツは、肝に銘じておくんだねぇ」
 温かくも厳しい苦言に、意識を取り戻し始めたパストリスは、
「…………はい」
 弱弱しくも穏やかな笑みを浮かべて頷く 村長たちの命が風前の灯火と化す中、パストリスの家では――

「生きる事を放棄した考え方は間違ってるよ、パストリスさん! ドロプさんも、ちゃんと彼女の内面を見てぇよ! ラミィも責任を放棄しないでぇ!」
 ラディッシュの懸命な説得は続いていたが、
「「「…………」」」
 過去の記憶が無く、中世で幾ばくか過ごした程度の者の言葉など、語り尽くせぬ苦労を重ね、世を儚む少女の心に届く筈も無く、
「ありがとうございますでぇす、ラディッシュさん」

「え?!」

 向けられた笑顔は自然でありながらも揺るぎなく、
「両親以外の人から、こんなに優しく、親身にされたのは生まれて初めてでぇす。最期に、こんな風に優しい言葉を掛けてもらえただけで、ボクは満足でぇす」

(最期……)

 その一言はラディッシュにとって衝撃であり、
「そんな……」
 無力感に苛まれていると、
「それに早くした方が良いでぇすよ」
「え?」
「村のみんなが本気で探し始めたら、この家だってスグに、」
 見つかると言い終わるが先かラミウムが、

『ッ!?』

 前触れ無し、瞬間的に激しい悪寒を感じ、
「何だい、この感覚は!」
 不穏な気配を感じる窓辺に慌てて駆け寄り、
「アレは!」
 雲一つない満天の星空を侵食するように立ち昇り広がる、ドス黒いモヤを見上げ、

「地世のチカラの渦じゃないかァ!」

 驚愕した表情で声を荒げ、
「なんてぇドデカイチカラなんだい! コイツは闘技場の比じゃないさぁねぇ! いったい、何が始まろうとしてやがるのさ!」
 動揺を露わ、空の渦を見上げていると、

『ラミィ! パストリスさんの様子がヘンだよォ!』

 背後からラディッシュの焦り声が上がり、畳み掛ける事象に苛立ち交じり、
「次から次へと、いったい何だい何だぁい!」
 振り返り、
「何てぇ……こったぁい……」
 続ける言葉を失った。

 全身を黒いモヤに包まれたパストリスが、亡霊の様に立ち尽くしていたのである。
 既に意識を失っているのか、それとも正気を失っているのか、見開いた両目の焦点はぼやけ、

「パストリスさぁん、どうしたのォ! しっかりしてぇ!」

 ラディッシュの必死の呼びかけにも応えず、
「ラミィどぅしよう!」
「此れはいったいどう言う事ですのぉ!」
 ただただ焦るばかりの二人を前に、ラミウムは苦々し気に舌打ち、

「どっかのバカが、妖人に強制的に地世のチカラを流し込もうとしてやがるのさァ!」
「「えぇっ!?」」
「このままじゃパストリスは、いや村の連中も完全な汚染獣に変化しちまうさぁねぇ!」
「その様な事が可能ですのぉ!?」
「中世の人間てのはねぇ、多かれ少なかれ「天世と地世」両方の因子を持っているのさ。だがその中でも妖人は地世の因子が強過ぎんのさ!」
「!」
(ですから容姿が特異に……)
「そんな体質の所に、地世のチカラを過剰に上乗せされてごらんなぁ!」
 一刻一秒を争うのか、ラミウムが焦りを増したその途端、

『アァァァアアッァァッァァッァァーーーーーーッ!!!』

 パストリスが頭を抱えて苦しみ始め、

「パストリスさん、気をしっかり持ってぇ!」

 ラディッシュは必死に声を掛け、
(僕は勇者なのに、こんな時に声を掛ける事しか出来ないなんてぇ!)
 自身の無力さに苛立ちを覚えながらも、

「ラミィには何とか出来ないのぉ!」

 少女を救う手立てを模索していると、

「人に害をなす汚染獣に変化(へんげ)する前に斬るしかないですわぁ!」

 ドロプウォートが毅然と剣を構え、切っ先を苦しむパストリスに向け、
「だっ、ダメだよォ! ドロプさァん!」
 萎縮も、無力も忘れ立ちはだかるラディッシュに、

「おどきなさい、ラディ! これは意識があった彼女の「最期の希望」でもありますのよォ!」
「それでもイヤだぁ!」

 背後で苦しむパストリスを肩越しにチラリと見、
(このままじゃパストリスさんの一生は苦しいままで終わっちゃうじゃないか! それってあんまりだよ!)
 決意を強く、

「何かっ、何か絶対に方法がある筈だよォ!」

 いつもの弱腰が鳴りを潜め、それは無力な勇者ゆえの意地か、誇りか、はたまた彼の本質なのか。
「クッ」
 何かしらの葛藤を感じさせる噛み締めを見せるドロプウォートを前に、頑なに少女を護ろうとしていると、

『あ……ありがとうラディッシュ……さん……』

 今にも消えそうな声が背後から。
「「!?」」
 振り返ると、苦し気な表情の中に虚ろな目をしたパストリスが、
「でも……でも早くぅ……ボクの意識が消えてぇ……」
 斬首を願うと、

『アンタはそれで本当に良いのかァい!』
「「「!」」」

 ラミウムが凛然とした眼差しで、虚ろな目に責める様に問うと、
「ら……みぃう……さま……?」
「この世に未練は無いのかと聞いてんのさぁね! やり残した事や、やりたかった事は何も無いのかって言ってんだよォこのスットコドッコォイィッ!」
「み……未練……」
 今にも途切れそうな意識の中、孤独な生活の中でもオシャレをしたり、料理を楽しんだり、恋愛に想いを馳せた日々を走馬灯のように思い返し、目元に薄っすら涙を浮かべ、

「ふ……普通の女の子として……生きてみたかった……」

 涙が一筋、頬を伝うと同時に両目から命の輝きが消えて行き、
「パストリスさん!」
 もはやラディッシュの声にも応えず、華奢な体が徐々に異形のモノへ変わって行くと、
 パァン!
 ラミウムが大音立てて両手を合わせ、

『その想いを、いつまでも忘れんじゃないよォ!』

 その身を白き輝きに包み、

≪我がチカラァ! 天世のチカラを以って彼者(かのもの)を穢れより護らァん!≫

 右手をパストリスの頭に添え、
「「ッ!」」
 全身を包んでいたドス黒いモヤが、触れた頭のてっぺんから白き輝きで塗りつぶされて行き、それと同調する様に、変化を始めていた彼女の体も徐々に元の姿に戻って行った。

「何て事でぇすの?! 汚染の浸食で変化してしまった体を元に戻すなんてぇ! これが天世様のチカラですのぉおぉ!?」

 慄くドロプウォート。
 そんな彼女を横目に、ラミウムは優しい眼差しでパストリスの両目を見つめながら、
「コイツは、オマエさんの中にある「地世との縁」を弱めるだけさぁね。だから心が闇に堕ちれば、地世のチカラはいつでもオマエを再び飲み込む。ソイツは、肝に銘じておくんだねぇ」
 温かくも厳しい苦言に、意識を取り戻し始めたパストリスは、
「…………はい」
 弱弱しくも穏やかな笑みを浮かべて頷くと、ついには妖人の証でもあった「ケモ耳と尻尾」まで消え失せ、やがて容姿は、完全に中世の人間と同じになっていった。
と、ついには妖人の証でもあった「ケモ耳と尻尾」まで消え失せ、やがて容姿は、完全に中世の人間と同じになっていった。
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