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ベティーナ信仰の聖地”オーリグー”
第67話 コラリーヌさんの交渉能力
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伯爵さまは剣を手に取り色々振ったりしています。
「素晴らしいではないか!ぶっちゃけ昔御先祖様が剣先を少し欠けさせてしまったらしいのじゃが、それすら直っとるとか・・・・凄い、凄いぞショースケ!」
伯爵さまは僕を抱きしめようとしたので、全力でかわします。
今僕は身体能力の強化、スピードもアップしているので造作もない事です。
「今のをよくかわせたの。やはり坊主は只者ではないな?いやショースケだったか?そして、本当に儂に何かしようとこの地にやって来た訳ではないのじゃな?」
「この地にと言いますか、降りかかる火の粉は振り払いますが、そうでなければ無意味に危害は加えませんよ。僕は平和が一番と思っていますから。」
「そうか、それならいいのじゃが。それとな、先ほど其方の従者のその娘と、儂の所のと話をさせたのじゃが、ショースケ、売りたい物があれば儂が預かり、儂の伝手で全て売ってやろうではないか。そして其方らは、王都の魔法学院へ向かうのじゃ。」
「魔法学院、ですか?」
「そうじゃ。其方の従者と3姉妹、それと共に行くがよいだろうて。それとな、ニネットも同行させよう。彼女も魔法を常々学びたいと申しておったからの。」
「ニネットさんですか?しかし、宜しいのですか?薬師ってそんなにいないのでは?」
「心配無用じゃ。ニネットの両親は儂に仕えておるからの。母親が薬師じゃ。そして父親は鑑定士じゃ。」
あ?もしかしてと思い、ニネットさんに尋ねると、
「ほら、いたでしょ?鑑定してた人。あれ私の父よ?」
成程。じゃあニネットさんは、両親から貴重な才能を受け継いだという事?
「ニネットのようにな、両親のスキルを得られることはよくある事じゃ。まあ普通はどちらか1つなのじゃが、ニネットは運よく両親の才能を共に受け継いだからの。」
うーん、いまいちよく分からないです。
「それとな先ほども言うたが、その3姉妹、その方の従者として同行させるもよし、一緒に学ぶ学友として行動させるもよし、好きにするのじゃ!つまり4姉妹とも従者として学友としてもよいという事じゃ。次に其の方の商品をこちらで売る故、商売は学院で学び終わるまで気にするでない。金は恐らくオークジェネラルの売却代で事足りよう。更にはな、国王様にオークジェネラルの睾丸を献上するにあたり、其の方の王都での色々な便宜を図る約束をこちらは責任をもって話をするでの、安心して学ぶのじゃ!」
・何だか伯爵さまは興奮してますが少し落ち着いた方がいいのでは?
「もういいかの?まだ頑張らねばならぬのでな。さらばじゃショースケ!次に会うのは5年後かの?しっかり学んでくるのじゃ!そしてそのまま王都に留まるにしても、卒業後は一度でよい、必ずこの地へ、儂に会いに来るように。」
その後伯爵さまは何やら奥様の名を連呼しながら消えていきました。
ええと、コラリーヌさんが纏めてくれたんだよね?
「コラリーヌさん、纏めてくれたんだね、ありがとう。」
「いえ。ショースケ様のお役に少しでも立てたのでしたら、嬉しいですわ。」
「うん、そのありがとう。ええと、6人で魔法学院?に行くのかな?」
「ええ。私は流石に年齢があれですので入校できるか分かりませんが。」
いや、彼女の知識と機転の利き方、賢さを考えたら一緒に学べるよね?むしろどうしたらそんな事ができるのか是非とも教えてほしいものです。
「素晴らしいではないか!ぶっちゃけ昔御先祖様が剣先を少し欠けさせてしまったらしいのじゃが、それすら直っとるとか・・・・凄い、凄いぞショースケ!」
伯爵さまは僕を抱きしめようとしたので、全力でかわします。
今僕は身体能力の強化、スピードもアップしているので造作もない事です。
「今のをよくかわせたの。やはり坊主は只者ではないな?いやショースケだったか?そして、本当に儂に何かしようとこの地にやって来た訳ではないのじゃな?」
「この地にと言いますか、降りかかる火の粉は振り払いますが、そうでなければ無意味に危害は加えませんよ。僕は平和が一番と思っていますから。」
「そうか、それならいいのじゃが。それとな、先ほど其方の従者のその娘と、儂の所のと話をさせたのじゃが、ショースケ、売りたい物があれば儂が預かり、儂の伝手で全て売ってやろうではないか。そして其方らは、王都の魔法学院へ向かうのじゃ。」
「魔法学院、ですか?」
「そうじゃ。其方の従者と3姉妹、それと共に行くがよいだろうて。それとな、ニネットも同行させよう。彼女も魔法を常々学びたいと申しておったからの。」
「ニネットさんですか?しかし、宜しいのですか?薬師ってそんなにいないのでは?」
「心配無用じゃ。ニネットの両親は儂に仕えておるからの。母親が薬師じゃ。そして父親は鑑定士じゃ。」
あ?もしかしてと思い、ニネットさんに尋ねると、
「ほら、いたでしょ?鑑定してた人。あれ私の父よ?」
成程。じゃあニネットさんは、両親から貴重な才能を受け継いだという事?
「ニネットのようにな、両親のスキルを得られることはよくある事じゃ。まあ普通はどちらか1つなのじゃが、ニネットは運よく両親の才能を共に受け継いだからの。」
うーん、いまいちよく分からないです。
「それとな先ほども言うたが、その3姉妹、その方の従者として同行させるもよし、一緒に学ぶ学友として行動させるもよし、好きにするのじゃ!つまり4姉妹とも従者として学友としてもよいという事じゃ。次に其の方の商品をこちらで売る故、商売は学院で学び終わるまで気にするでない。金は恐らくオークジェネラルの売却代で事足りよう。更にはな、国王様にオークジェネラルの睾丸を献上するにあたり、其の方の王都での色々な便宜を図る約束をこちらは責任をもって話をするでの、安心して学ぶのじゃ!」
・何だか伯爵さまは興奮してますが少し落ち着いた方がいいのでは?
「もういいかの?まだ頑張らねばならぬのでな。さらばじゃショースケ!次に会うのは5年後かの?しっかり学んでくるのじゃ!そしてそのまま王都に留まるにしても、卒業後は一度でよい、必ずこの地へ、儂に会いに来るように。」
その後伯爵さまは何やら奥様の名を連呼しながら消えていきました。
ええと、コラリーヌさんが纏めてくれたんだよね?
「コラリーヌさん、纏めてくれたんだね、ありがとう。」
「いえ。ショースケ様のお役に少しでも立てたのでしたら、嬉しいですわ。」
「うん、そのありがとう。ええと、6人で魔法学院?に行くのかな?」
「ええ。私は流石に年齢があれですので入校できるか分かりませんが。」
いや、彼女の知識と機転の利き方、賢さを考えたら一緒に学べるよね?むしろどうしたらそんな事ができるのか是非とも教えてほしいものです。
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※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
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