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ベティーナ信仰の聖地”オーリグー”

第66話 気が付けばまた寝ていました

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 あれ?此処は何処だろう?

 僕は何だか気持ちいい。
 これは夢なんだなあとか思いつつ、心地よいなあと思っていましたが・・・・

 目を開けると、そこには心配そうな顔をしているクラリーヌさんとカロリーヌさんが。あれ?コラリーヌさんはいないのかな?

 あの人がいないのならやっぱり夢なんだね。
 そう思い、クラリーヌさんを引っ張り抱きつきます。
 あ・・・・抱き枕気持ちいい・・・・それに何だかいい匂いがしますし、柔らかいですし、夢だからこんな事してもいいよね?

 ・・・・
 ・・・
 ・・
 ・

 暫らく心地よいぬくもりに包まれた感覚があったのですが、何故か唐突に目が覚めました、そう、もう全力で起き上がりました。
「きゃっ!」
 あ・・・・ごめんクラリーヌさんがベッド?から落ちそうに。
 咄嗟に受け止め引き寄せます。
「あ・・・・ありがとう。」
 僕は訳が分からないままベッドから起き上がり降ります。

 ここは何処?

 すると背後から、
「心配したんだから!」
 と言って何か衝撃が・・・・
 あ、カロリーヌさんでしたか。
 僕は正面に立ち抱きしめてあげます。
「ごめんね、心配かけて・・・・もう大丈夫だから。」
「バカバカショースケのおばかあ!心配したんだから!うう・・・・」

 僕はそっとカロリーヌさんを抱きしめ、慰めます。そして思い出します。
 そうだ、僕は伯爵さまに剣を突き付けられ・・・・その後気絶した?
 あ・・・・それに剣が・・・・伯爵さまの剣がボロボロになっちゃった・・・・
 僕は急いで適当な容器を購入、そこに剣を修復する液体を入れます。無論出何処はあのコップ。

 そんな事をしていると、クラリーヌさんが声をかけてくれます。
「ショースケ?もう大丈夫?」

「うん・・・・2人供心配かけたね。もう平気だよ。」

「そうよかった。今お姉様は伯爵さまと色々交渉しているの。起きたらショースケを連れて来るよう伯爵さまに言われてるの。歩ける?」
「多分大丈夫。じゃあ行こうか?」

 僕はまだその、防具はそのままなんです。
 万が一また、があると困るし。

 そして・・・・先程の部屋に。
 で、入ると・・・・あ、昨日の商館の2人が其処にいます。

 真っ先にコラリーヌさんが僕に気が付きます。
「ショースケ様!」
 あ・・・・人がいるのに、僕に抱きついてきます。
 またお胸が僕の顔に来ちゃってます。
「心配しました。」
「ああうん、そのごめんね。もう大丈夫だから。」
 僕はそっとコラリーヌさんを引きはがします。
「お兄ちゃんここに座って!」
 そしてもう一人、キラリーヌさんがコラリーヌさんの傍に待機していたようで、キラリーヌさんに案内されるがまま、椅子に座ります。
 何か話をしているようだけど、先ず僕の用事を済ませてしまいましょう。
「伯爵さま、先ほどの剣を出していただけませんか?」
「・・・・もう危害は加えぬ。」
「いえ、先程の色々で伯爵さまの剣の剣先がボロボロになったと思うので、修復します。」

「何?あれを修復できると申すのか?」
「はい。残念ながら欠けた部分が見つからなければ元通りとはいきませんが。」
 ですがここは流石の伯爵さま。ほぼすべての破片を部下に集めさせたのだそうな。

 そしてその剣は、破片を本来の場所に合わせたように置いた感じで置いてありました。
 僕はそこへ行き、容器の中の液体を剣にかけます。
 激しい光が発生しましたが、暫くすると落ち着きます。

「修復しました。」

 無言でその剣を手に取る伯爵さま。
「お・・・・おおお!元に戻っておるではないか!」

 よかったです。
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